単結晶からモノづくりを創造するAKTサイエンスブログ

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AKT技術研究所

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トリリオン・センサー時代の材料開発と生産

2016年08月09日 | ものづくり
トリリオン・センサーという言葉をご存じでしょうか。




IoT(Internet of Things)という言葉は有名ですね。
あらゆるものをインターネットに接続するには、デバイスやセンサーが必要です。
このセンサーが、毎年1兆個のセンサーを活用してセンサーネットワークを張り巡らせるというのが、トリリオン・センサーという概念です。

このときのセンサーは、どのようなものが使われるのでしょう。
半導体、特にプロセッサの時を思い出してみてください。

プロセッサの巨人インテルと、最近の買収劇で話題になったARMの売上伸び率の比較をみて愕然とした 方もおおいでしょう。
インテルの飛躍は実は相当前に終わっていました。 今は、モバイル端末などへ個別設計されるARMのような技術が活用される時代なっていたのですね。

トリリオン・センサーの時代は、ますますそれに拍車がかかります。
時と場合、必要に応じたセンサーが、ものすごくたくさん必要とされる時代です。

様々なセンサーとその活用方法が提案されています。
しかし、そのセンサーが例えば今から10年後にまだ使われているでしょうか。
きっと、ものすごい開発競争が繰り広げられることと思います。

もちろん、センサー出荷の多くは大量生産品でしょう。
しかし、売り上げを伸ばし、利益を出し、世界にインパクトを与えるセンサーは、必ず少量多品種のなかから生まれます。

むしろ、超少量超多品種の開発、生産に拍車がかかる時代になるでしょう。

小品種大量生産のセンサー類は、薄利多売のビジネスの典型になるでしょう。

「結晶デバイスといえばまずは○インチから」というのは、まさに薄利多売の時代のビジネスの方向付けです。

少量多品種、いや、超少量超多品種生産という時代、それこそが、「トリリオン=兆」という単位が示す世界観です。

このときのセンサーデバイスの開発に貢献するのが、AKT-AP法をはじめとするAKTの技術です。

結晶の開発は、結晶デバイスの生産のためだけにおこなうわけではありません。

各種材料パラメータを明らかにし、最適条件の材料を見出すためには本来必要とされる工程です。

AKTの技術群は、時代を先取りした技術であるということには疑いの余地もありません。

ニッポンのモノづくりを支えてきた職人の語る半生

2015年08月11日 | ものづくり
こんにちは、単結晶からものづくりを創造するAKTサイエンスブログを書いています AKT技術研究所の阿久津です。

日本の近代化を支えてきたものづくり。
その中でも、金型、プレス加工はまさにものづくりの中核技術でした。
東京、八王子に、今なお現役を続ける90歳の加工職人がいます。


小林一郎氏
1925年1月1日生まれ。



激動の昭和とともに歩み続けてきました。
昭和から平成、21世紀になり、今なお現役。
すごいことです。


作業場の見学をさせてもらいました。
入ってすぐに「蹴飛ばし」と呼ばれる人力のプレス機がありました。主力装置だそうです。

7月にビジネストに来て頂いた浜野慶一様の浜野製作所がもらい火で全焼した後に再起したとき、最初に導入したのも「蹴飛ばし」だったそうで、墨田区の工場で今なお現役で活躍中、工場見学で見せていただきました。
二つの光景が重なって見えました。

サイエンスブログと銘打っていますが、あまり論理的ではないことを書きます。
私がこのとき思ったのは、ものづくりとは生きているんだ、ということです。
ものづくりとは、人の体で言う血や肉を作る行為だということです。
誰の?といえば、社会の、ということなんでしょうか。

ITやICTは神経や神経信号なんでしょうね。

そうすると、IoTとは、血や肉、神経が全て繋がって体としての形を作ることなんですね。

この体での脳にあたるのが、人間なんだと思います。
これが人の体とは異なるところ。
人の体には脳は一つだけですが、この社会という体には人間という脳がたくさんあります。
この脳がイキイキと活動できる体を作り上げるのが、産業とか経済の役目なんですね。

小林さんのお話を伺いながら、ふとそんなことを感じました。

別れ際に握手をさせていただきましたが、とても力強かったのが印象的でした。

小林一郎さんについてのお問い合わせは「シニア頭脳バンク」まで



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