単結晶からモノづくりを創造するAKTサイエンスブログ

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AKT技術研究所

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ニッポンのモノづくりを支えてきた職人の語る半生

2015年08月11日 | ものづくり
こんにちは、単結晶からものづくりを創造するAKTサイエンスブログを書いています AKT技術研究所の阿久津です。

日本の近代化を支えてきたものづくり。
その中でも、金型、プレス加工はまさにものづくりの中核技術でした。
東京、八王子に、今なお現役を続ける90歳の加工職人がいます。


小林一郎氏
1925年1月1日生まれ。



激動の昭和とともに歩み続けてきました。
昭和から平成、21世紀になり、今なお現役。
すごいことです。


作業場の見学をさせてもらいました。
入ってすぐに「蹴飛ばし」と呼ばれる人力のプレス機がありました。主力装置だそうです。

7月にビジネストに来て頂いた浜野慶一様の浜野製作所がもらい火で全焼した後に再起したとき、最初に導入したのも「蹴飛ばし」だったそうで、墨田区の工場で今なお現役で活躍中、工場見学で見せていただきました。
二つの光景が重なって見えました。

サイエンスブログと銘打っていますが、あまり論理的ではないことを書きます。
私がこのとき思ったのは、ものづくりとは生きているんだ、ということです。
ものづくりとは、人の体で言う血や肉を作る行為だということです。
誰の?といえば、社会の、ということなんでしょうか。

ITやICTは神経や神経信号なんでしょうね。

そうすると、IoTとは、血や肉、神経が全て繋がって体としての形を作ることなんですね。

この体での脳にあたるのが、人間なんだと思います。
これが人の体とは異なるところ。
人の体には脳は一つだけですが、この社会という体には人間という脳がたくさんあります。
この脳がイキイキと活動できる体を作り上げるのが、産業とか経済の役目なんですね。

小林さんのお話を伺いながら、ふとそんなことを感じました。

別れ際に握手をさせていただきましたが、とても力強かったのが印象的でした。

小林一郎さんについてのお問い合わせは「シニア頭脳バンク」まで



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