単結晶からモノづくりを創造するAKTサイエンスブログ

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間違えてはいけない特許の話

2016年08月25日 | ベンチャー
こんにちは、単結晶からものづくりを創造するAKTサイエンスブログを書いています 株式会社アドバンスト・キー・テクノロジー研究所の阿久津です。

技術ベンチャーをやっていると、資金提供の対価と称して、「特許権の譲渡」を言ってくることがあるそうです。


特許権を譲渡というのは、特許を完全にあげちゃうか(パテントリストラ。ベンチャーというより、多くの特許を持っている大手がやることでしょう)分割譲渡して共同出願者にするか、ということです。



動画では共同研究といってますが、資金提供としての特許権を分割、共同出願者にしましょうと、甘く囁いてくるという話もあるそうなので、気を付けましょう。

もちろん、動画でも解説している通り、別段の定めを十分に行えばよいので、譲渡事態を否定しているわけではありません。

当社は特許戦略重視なので、必ず専門家に相談することにしています。

何事も勉強ですね。



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ベンチャー支援・イノベーター支援というもの

2015年07月03日 | ベンチャー
こんにちは、単結晶からものづくりを創造するAKTサイエンスの阿久津です。

AKT技術研究所が入居しているインキュベーション施設、BusiNestでは、7月17日(金)の定例交流会(3金会)で墨田区の株式会社浜野製作所の代表取締役、浜野慶一様のご講演があります。

今回は、入居者の身でありながら、私が勝手に浜野様に相談してご了承をいただき、BusiNestのスタッフに招聘の依頼をしました。
まず、関係各位へのお礼を申し上げます。

個人的には浜野様のご講演を何度か拝聴しています。
とても興味深く、引き込まれるお話を伺い、浜野様への敬意を深めるとともに、イノベーターとして同じ時を過ごしている“仲間”たちと共有したい感動の時間であることを、常々思っていました。
そこで、それを実現させたいと思い、浜野様のビジネストでのご講演を実現させたくお願いをした、というのが経緯です。

最初に浜野様にお目にかかったのは、江東区にあるコワーキングスペース、MONOで開かれた創業塾のときでした。

ゲストスピーカーに来られていて、墨田区でのお取り組みについてお話をされていました。
第一印象は、『これがウワサに聞く下町の町工場のオヤジか!』といった感じでしたが(失礼!!)、お話の中身が非常に興味深く、正直な感想が「墨田区羨ましい!」でした。
私の住む多摩地域には同じようなパッションのイノベーター支援が無かったから、墨田区はずいぶん遠い世界に感じました。

同じイベントでゲストスピーカーにこられていたのが、株式会社リバネスの高橋COOでした。

研究畑出身の私としては、まずは近いのはリバネスということで、ゲストとの交流の時間のほとんどを、高橋COOを捕まえて話をするのみでした。
それが数ヶ月の後、リバネス主催のテックプラングランプリへの出場、審査委員としての浜野様のご列席という形で、しかもグランプリで入賞という、両社にずいぶん近づけた形でのセカンドコンタクトができました。
その後は主にリバネスのイベントを介して墨田区に度々お邪魔することになり、顔や名前を覚えて頂けるようになった、という具合でした。

ですから、浜野様とお話をさせて頂くときには、事業計画書もプロダクトの企画書や設計書も持ったことがありません。ビールか、先日のガレージスミダイベントではワインもでしたか、あとはおつまみも、な具合です。
浜野様は常に「うんうん。まずは話しましょうよ。」から始まります。そして、「うちでできない事でも、この周りにはいっぱい仲間がいるから」
できない、やらない という話はまず出てきません。 できるのが最初の答えなんです。

ビジネスとしてはどうなんでしょう。 ガレージスミダがペイしているかどうかは置いといて、来る人を全員受け入れていたらとても仕事は回りません。
では、やるべきでない仕事はどうやって回避されているのか。
ここからは想像です。
まず、やる気のない人は浜野様の門を叩かないのではないでしょうか。 そして、仮に門を叩いたとしても、工場やガレージスミダに置いてあるプロダクトを目の当たりにしてシッポを巻いて逃げ出すのではないか。
と、勝手に想像しています。
決して、浜野様の目が怖いとか(実際やさしい目をしていらっしゃる)、浜野製作所のプロダクトのハードルが高くて気圧されるとか、そういうことではありません。
現場の社員さんの想いとか意気込みとか、ガレージに並んでいるベンチャーのプロダクトから滲む想いとか、そういうものに圧倒されるのではないかと思っています。

ものづくりイノベーターにとって重要なことはなんでしょう。
世界にひとつしかない技術ですか?
それは確実に違います。
世界的なイノベーターの作品は理論的あるいは技術的には他の誰かに作る事ができます。
逆の見方をします。
ベンチャー起業家ごときが、世界一のプロダクトを見分ける審美眼を持っているか、ベンチャーの新技術ごときが、世界一の技術の粋を集めたプロダクトであるわけがない。
ベンチャーやイノベーションとはそういうものです。

だから、自社の強みを活かしたというのはイノベーションにはそれほど響きません。シナジー効果などと言うのが流行っていますが、先行企業がイノベーターにそんなものを求めて、仮にうまくいったように見えても、
一時しのぎにすらなりません。
よほどエッジの効いた事業だって、20年もしないで廃れる時代です。
ベンチャーの助けを借りた本業の亜流が成功すると考えるのは、かなりご都合主義でしょう。
ベンチャーの立場から見てみれば、自社の事業に必要な技術を、得意分野として喜んで手伝ってくれる会社から、いったい何を学ぶことになるのか? ということです。

結局、ベンチャーが周囲との間にかけることができる橋というのは、想いだけなんです。
想いがつながったとき、初めて実現するための努力が行われ、そこから得られるものはベンチャーにとっても、ベンチャー支援にとっても、おそらくかけがえのないものになるのではないでしょうか。
その橋を自然とかけようとしているのが浜野様、橋をかけたくてベンチャーが集まる先なのが、ガレージスミダなのではないかと思うのです。
これ、浜野さんの技術とどう結びつくんだろう?と思わず首をかしげるようなベンチャーもガレージスミダには集まってきています。
みんな想いの橋をかけに来ている。
そんな気がしています。
この橋から、何か新しい、世界を変えるようなイノベーションが起きるのではないか。
イノベーションとは、そういう明日を作ろうとしている人たちのつながりの中から沸き立ってくるものではないのでしょうか。

もちろん、結局プロダクトを実現してしまう浜野製作所の技術力には疑いの余地もありません。

さて、想いを繋ぐ橋といっても、その橋にかかる道が無ければ、我々は行き着くことができません。
それが、株式会社リバネスの活躍です。
聞くところによると、リバネスの若い人たちが、自転車に乗って墨田区中の工場を回ったそうです。
そして墨田区の工場の想いを吸い上げ、ベンチャーの想いと結びつけたのが、ガレージスミダなんだそうです。

技術でもものづくりでも、一番の核はそれぞれの想いの重なり合い。そのためには出会い。出会いは一期一会です。
こうやって浜野様のご講演を中心に“仲間”たちが集まり、共感することから、新たな出会いに結びつくことが起こるかもしれません。
それが、このBusiNesut3金会の会場から始まれば、それは素晴らしいことです。

今から楽しみです。


情熱はきっと共有できるので!

2015年06月25日 | ベンチャー
ネットでテックプラングランプリへの出場宣言を見かけたので、ついつい応援メッセージを送ってみました。そうしたらすごく丁寧で、なおかつ相手の心をくすぐる返事をもらえました。 歳はすごく若い。平成生まれですね。



パッションとガッツがある(まだ見ても聞いてもいなけど、テックプラングランプリに出るくらいなんだから、相当なものですよ)、他人との接し方も大したもの。
こういう若い人たちがどんどん出てくるんだと嬉しく誇らしく、そして思ったのが、ならば僕らはどこに居ればよいのか。

黙っていたら居場所がなくなる。 活躍のしようがなくなる。
止まっていたら、居場所なんかなくなるんです。

走り続けて前進をするしか、我々に居場所はないんですね。

それを感じました。

いい気分です。

7月4日はいい気分をしに行きます。
何十倍のエネルギーをもらって帰ってこないと。



(ちなみに、いくつも共通点がある青年でした。よし!応援しよう!! 僕の応援が力になるかなんて、まあいいや) 



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補助金申請と事業計画

2015年06月22日 | ベンチャー
これまでにいくつも各種申請やビジネスコンテスト出場などのために事業計画書を書いています。
今回採択して頂いたものづくり補助金の申請のためにも事業計画書を作成しました。

今回の申請書は、たくさんのメンターの方々に協力していただき、ご意見を伺いながら、自力で完成させました。
お手伝いしていただくお金がなかったから、と言ってしまえばそうかもしれませんが、事業計画書の作成、それ自体の価値を味わい尽くすため、というのが本心です。

募集要項を読むと、何を書かなければならないか、細かく指示されています。
そして、経済産業省では特定ものづくり基盤技術高度化指針というのを策定していて、それに従った申請書となることを求められています。
ここで、国の指針に沿っていては、自分のビジネスモデルが成り立たなくなると、一瞬チラッと思いました。

しかし、それはあたってはいませんでした。

ベンチャーにとっては資金獲得は最大の仕事ですから、申請書作成のための要項や指針を熟読しました。
プリントアウトした冊子が大げさでなく擦り切れました。
そして理解したのは、国は自分が参画しようとしている技術分野に何を求め、どういう将来像を求め、何をして欲しいと考えているか、その概型がしっかりと示されている、ということです。
概型に自分のビジネスモデルを重ね合わせれば、自分でも気がつかなかった可能性や諦めていた展開へのいと口が見えてきました。

そうやって作成した事業計画書には、自分のオリジナリティ、研究開発のベクトル、描く将来の世界観が理解されやすく書かれていたのではないでしょうか。
これが、厳しい条件下で生き残れた唯一の理由だと考えています。

考えても見てください。
基本的に、官僚は優秀です。
(採択してもらったからと言ってシッポを振っているわけじゃないですよ!)
学校に一人しかいないような超優秀な人の行き先です。
大抵の会社には同じレベルの人がいないくらいの人たちです。
その官僚が策定した指針です。
本筋には相応の価値があると考えられます。

世の中で、官僚は優秀!とか言うと、たいてい異論が出てきます。
それもよくわかります。
ハテナ、と思うことは山ほどありますから。
しかし、なぜハテナになるのか、もしかしたら我々が好き好んでハテナに当てはめているのではないでしょうか。
行政の指針にはしっかりとした核が必要です。
国民に対して最大公約数的な核。国民に広く行き渡る核ですね。
例えば、9氏と12君がいたとして、行政は最大公約数3を与えれば良いわけです。
後は個々の努力、そして個性の発揮です。
しかし、ポピュリズムでは。。。正確には大衆迎合主義では、最小公倍数(下手したら最小ですらない)を求められ、いつの間にか9氏と12君のために36の施策が行われています。
無駄だし、自分に必要のないものが見えるので不満は高まるし、それどころ13まで入っていて嫌悪感すら持たれます。
しかし、それを求めていたのは誰?
我々ではなかったのでしょうか。

話を戻します。
事業計画には、中心となるしっかりとした核があれば、そこに個性を重ねていけば可能性の高い計画が出来上がると思います。
自分のプランを研ぎ澄ませて、何を以て何を成し遂げたいのか、絞りきった核と向き合うことで、計画はブラッシュアップされるのではないでしょうか。
余計なことが入りすぎていた。 必要なことが抜けていた。
そんなことに気がつきました。
自分のやりたいことだけを分別なく言い張っていたら、それはただのワガママです。
わがままに補助金を出す政府はありませんし、ワガママにお金を出して買うお客もいません。
ジョブスだって、お客はこういうものを求めているという確信という核があったから、そこに強烈な個性を乗せたプロダクトで世界を席巻していった訳ですよね。

もちろん、省庁が策定した指針だけが核という訳ではありません。
ジョブスの核を米国政府が策定したとは到底思えませんし。
色々な核があるでしょう。
ビジネスという世界では、やはりその核は自分の外側にあるものと考えるべきでしょう。

「型があるから型破り、型が無ければそれは形無し」

座右の銘にさせてもらっています。
型を見直すのに、今回の事業計画書作成は非常に良い経験になりました。

事業計画書というのは、別に自分の身上書ではありません。
自分の個性に満ちた身上書は、自分の中にあればいいのです。
しっかしとした型に裏打ちされた事業計画に、自らの個性を存分に発揮した身上書を重ねていけば、きっとこれからも自分自身がワクワクするビジネスプランが湧いてくるのではないかと楽しみにしています。

さて、材料科学はものづくりの最も基本的な型です。
この型を再度見つめ直して、これからのものづくりをより輝かせt行こうというのが、AKT技術研究所の事業目的です。
こんな絵を書きました。
これは、計画書を書きながら出来上がっていったものです。



最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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平成26年度補正 ものづくり補助金に採択されました!

2015年06月21日 | ベンチャー
平成26年度補正 ものづくり・商業・サービス革新補助金に採択されました。
区分はものづくり技術です。

誰よりも日本のものづくりを根本から変えていく技術での申請であるとの自負はありました。
しかし、まだ実績のないベンチャーの個人事業です。
名だたる日本の中小企業がこぞって申請している、通称「もの補助」のハードルは、倍率以上に厳しいものと
覚悟していました。
そのなかで採択されたことは誇りに思っています。

これまで、多くの皆様方に助けて来ていただいています。
今回の採択もその一つの現れです。
AKT技術研究所の事業を確固たるものとして確立し、日本の製造業の基盤技術の提供者となるにはまだまだ長い道のりが
まっています。
ほんの一歩ですが、前に進むことができました。
皆さまへの感謝の思いを忘れずに、これからも邁進していきたいと思います。

今後とも宜しくお願い申し上げます。


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TechPlanterで世界を変えよう!

2015年06月16日 | ベンチャー
今年もテックプラングランプリの季節がやってきました!
科学と技術で世界を変えてやろうという大きな夢と希望を持った、とても稀有なビジネスプランコンテストです。
去年、このコンテストに出場したことで、世界が大きく変わりました。
本当に世界を変えていきたいなら、是非出場してみてはどうでしょうか!?
貴方の世界も変わります!!
今年は、新しいチャレンジャーの応援と、パッションを分けてもらいに行きます。



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超異分野学会参加

2015年03月07日 | ベンチャー
株式会社リバネス主催、超異分野学会2015にて代表阿久津がポスターおよび口頭発表を行いました。たくさんのご質疑、有難うございました。



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TechPlanグランプリ出場!

2014年09月21日 | ベンチャー
株式会社リバネス主催 第2回TechPlanグランプリに出場しました。
最終選考にまで進出し、特別賞として株式会社ユーグレナ様から「ユーグレナ賞」を受賞しました。
「材料科学からのものづくりとひとづくり」「材料科学からものづくりの世界を変える」
この事業プランへの期待の大きさを感じました。



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