きょうは暖かったね。
Motor Fanというクルマの雑誌をたまに買うのだが、
183号は SUBARUの最新テクノロジー というタイトルで、
"スバルらしさ"を生み出す技術の数々 水平対向エンジン/シンメトリカルAWD/アイサイト
とスバル乗りならば大変興味のある内容でした。 食い入るように読んだのですが、その中で
「センターデフの復活 遊星歯車を用いてトルクを分配するVTD-AWDの存在意義」というコンテンツがあった。
なぜ、いま VTD-AWDなのかちょっと疑問に思ったのですが、
初代レヴォーグから新型レヴォーグへ代わり、さらに初代S4が販売終了になり、
短い期間ですが、VTD-AWD搭載の車両がなかったということ。
今回の、2.4Lレヴォーグ、WRX S4で復活したという話でした。
何回かこのブログでも振れたのですが、スバルのAWDには3つのタイプがあります。
スバルの技術紹介 webページ
アクティブトルクスプリット
ドライバーのスキルにかかわらず、あらゆる走行状況においてAWDのメリットを最大限に引き出すことができる安定性重視のAWDシステムです。
前60:後40のトルク配分を基本に、加速、登坂、旋回などの走行状態に合わせてリアルタイムにトルク配分をコントロール。
前輪のスリップを検知したときは、後輪へのトルクを増やして駆動力を確保できるよう制御します。
一部車種には、VDCからのハンドル角、ヨーレート、横加速度信号などの車両情報をモニターすることでより緻密なトルク配分を実現する新制御を採用しています。
ほとんどのスバル車のAWDがこの方式。
前の、サービス出身の営業担当者がよく言っていました。「スバルの4駆はFFベース」と。上記がその所以ですね。
1.8LのレヴォーグのAWDはこの方式です。
※トルク配分がFFよりなので、フロントから引っ張ることでよりクルマがまっすぐ走る味付けで安定性が高い。
VTD-AWD
シンメトリカルAWDによる基本的な走行安定性を維持しつつ回頭性を高め、積極的でスポーティな走行を可能にしたAWDシステムです。
センターデフによってトルクを前45:後55に不等配分。後輪により大きなトルクを分配することによって、コーナーでのスムーズなハンドリングを実現します。
また、走行状況に合わせてトルク配分を連続可変制御することにより、直進時の安定性も高度にバランスさせています。
という事です。
この方式に、さらにVDC(ビークルダイナミクスコントロール)が加わることで、
コーナリングや急旋回性能を高めているから、山道のコーナでも楽しく曲がることができるのですね。
2.0Lのレヴォーグがこの方式のAWDでした。
【目撃証言1】
Enjoy LEVORG Driving!で
このVDCをオフにしていろは坂を昇ったレヴォーグがあるのですが、
若干横滑りを起こしていたことを加えておきます。(見るからに危険な横滑りではありません。)
他のクルマはVDCはオンのままですので、それを見て「あぁーなるほど」と思った次第です。
【目撃証言2】
Enjoy LEVORG Driving! 山道走行中の会話 宮城合宿で。
「いや~ レヴォーグほんと良く回りますは~!」
「アクセルを少し開けてあげると、さらに良く曲がる~!」
「ちょー気持ちいい!」
「レヴォーグ買ってよかった!」(一同 笑)
俺:「スバルの人に聞かせてやりたいね!(笑」
※後輪重視のトルク配分で、さらにセンターデフがあるので「操る楽しさ」を重視した味付け
DCCD
より良く曲がり、より速く走る。まさに“意のまま”のドライビングを目指した電子制御AWDシステムです。
前41:後59を基本にトルクを不等配分。遅れのないリニアな制御が可能なトルク感応機械式LSDと、緻密な制御が可能な電子制御LSDを組み込むことにより、より大きな駆動力を発揮しながら高い安定性を確保しています。
また、ドライバーの好みやシーンに応じて電子制御LSDの効き具合を任意で設定することが可能です。
WRX STIがこの方式
ですが、残念なことに新型はもう出ないと言われていたりします。
さらに新型WRX S4では、(Motor Fan 引用)
AWDでは旋回時にセンターデフの作動制限力を高めていくと、トラクションは稼げるが、
プッシュアンダーが発生して旋回ラインが広がる傾向があるが、S#ではLSDトルクを低く設定してより曲がりやすい設定になる。そうです。
内燃機関での新車開発が終了しつつある現在、
スバルがハイブリッドやEVでどのような仕組みのAWDを出してくれるのか楽しみではあるのですが、
現在、より曲がるAWDを購入したいのであれば2.4L FA24エンジン一択になってしまします。
価格が高いので選択するときに躊躇する場合もあると思います。
ですが、是非、この曲がるAWDを多くの人に体感して乗ってもらいたいと思っています。
※X-MODEはよくわからないので触れていません。
了
そうなんですよ。私がレヴォーグとのお別れが悲しかった理由の1/3はこのVTD-AWDとお別れしないといけなかったからなんです。
レヴォーグに乗り換えた当初、想定よりも内側に頭が入ってくる感覚に驚いたものです。
次乗り換える時まで生き残っていて欲しいです。
正に同意見です。伝えたいことはそこです。笑
レヴォーグも今回の2.4Lは同じVTD-AWDですが、
1.8Lは1.6Lと同じアクティブトルクスプリットです。
山道やワインディングで思う通りに曲がるので気持ちよかったです。
S4は更に曲がると、知識ではわかっているので、早く試してみたいですね。