ジジがしばしば本を探しに行くR大学図書館のロビーに、成田山新勝寺表参道の菓子屋「なごみの米屋総本店」の創業者諸岡長蔵(成田市名誉市民)と、R大学の創始者広池千九郎との交流に関する資料が展示してありました。
広池千九郎(左)と諸岡長蔵(右) 広池千九郎の礼状(巻紙)
広池千九郎は道徳学者。伊勢神宮の皇學館大学教授から道徳教育を目指して柏に移り住んで、「道徳科学専攻塾」(後の広池学園)を創設した人ですが、財政的に支えたのが諸岡長蔵だったようです。図書館のロビーに二人の交換書状(巻紙)が展示してありました。
なごみの米屋総本店 なごみの米屋光ヶ丘店
ジジは「なごみの米屋」の創業者諸岡長蔵という人物を知りませんでしたが、この人は商人でありながら道徳家でもあったようです。図書館のロビーに展示してあった『長蔵語録』(成田羊羹資料館所蔵)の抜粋を見ると二人の関係がよく分かりました。「なごみの米屋」の創業者諸岡長蔵曰く;
○信用は資金より貴き無形の財産にて商売の命なり 信用保持の為には犠牲を惜しむな
○儲けることのみ先にするから畢竟儲からぬ 己を犠牲として顧客の利益を計ればやがて儲かる
○真実、上手な嘘よりも下手な正直がよろしい 一時の方便は最も良くない
○可愛い子には五ツ教えて三ツ褒め二ツ叱りて善い人にせよ
○気に入らぬ風もあろうに柳かな
諸岡長蔵は商人の鑑のようなお人ですね。商売の基本理念を述べておられるようです。
ジジ