Living in Australia

台湾生まれの祖母、日本生まれの両親、オーストラリア生まれの子ども達の三世代家族。息子はダウン症のスーパーマン!

息子の大脱走

2011-11-02 20:24:41 | 家族
今朝はTeachers' strikeで朝11時に登校だった娘の学校。
幸い姪っ子に送ってもらえるので、お願いして出社したところ、11時半ごろ突如、携帯に掛かってきた学校からの電話。てっきり娘の具合が悪くなったのかと思いきや、「家を出た時に弟が行方不明だったと聞いて、電話してみました。」と担任の先生。先生に最初、”迷子ポスターを貼りたい”と切り出したのでジョークだと思っていたら、よくよく話を聞いてみるとジョークじゃなくて、大変な一大事そうなので、家に電話入れたら誰も出ないので、お母さんの携帯が分かったので電話してみたんです、と簡略に説明してくれた。その後、娘に電話を変わってもらい、詳しく事情を聞いてるうちに、涙が溢れてきた私。

とりあえず、家にすぐに電話を入れてみると、いつもは電話にも出ない母が珍しく電話を取った。
「Hugoがな・・・」と話し始めるを止め、「見つかったの???」と聞くと、無事、見つかったらしい。なんと裏のドアを開け、リザーブを通り抜け、向こうの通りを歩いて行ってるところを警察に保護されていたとらしい。兎にも角にも、良かった、、、怪我もなく、無事に見つかって。。。母曰く、連絡先に自分の家の電話番号を覚えていなかったので(いつもはお財布にいれて持ち歩いているのだけど、今日は突然だったから)私の勤め先と名前を伝えたので、会社に警察から連絡があるかもしれないとの事。一応、旦那にも事情だけ説明したものの、2人とも帰宅するのに1時間近く掛かるし、直ぐにでも帰りたい気持ちはお互い同じで。

もし警察から電話があったら繋いでもらうよう伝えとこうと思って、レセプションに話しに行くと、、、たまたま一番仲良しの同僚が集まっていて、私の顔を見た瞬間、「What happened?」と抱き抱えて話を聞いてくれて。そこから又、泣き崩れてしまった私。話も終わらないうちに同僚に荷物をまとめられ、オフィスから追い立てるように送り返され、文字通り、私の車を別の同僚が運転し、ボスの車で送られ、帰宅。「もう大丈夫だから、運転して帰れるから。」と言ったのに、心配性の同僚は「そう言いながら泣いてるのに、そんな状態で運転したら、事故るかもしれないから絶対ダメ!!」と断固して、聞き入れてくれず。。。仕事が忙しい月初なのに、往復2時間近い我が家まで送ってくれて、、、本当に優しい同僚たち&ボスに感謝。

実は私のボス、弟さんが障害を持っているので、息子のダウン症に関する話でも、とってもよき相談相手。車の中でさんざんボスに愚痴を聞いてもらったお陰で、帰宅する頃にはかなり落ち着いてたのだけど、帰宅してすぐに息子の様子を見ると、すこ~し戸惑ったような顔。母が見つけた時は、両手におまわりさんでぶら下がって喜んでたって言ってたけど、やっぱり、ちょっと心細い思いしたのかなぁ?ボスと同僚に超ハッピーな笑顔を振りまいてたけど、本当のところはどうなんだろう。こんな時、おしゃべりができない事が本当に歯がゆい。いつか自分の思っている事を息子が上手に話してくれる日がくるのかな・・・。

家で一通り無事な息子を確認した後、娘と先生に報告する為、急いでスイミングプールへ。
娘がダディに文化の日でお休みの時、見に来て欲しいとお願いしていたけど、私が忙しいのを理解していて、私には一言も言わなかったのに、こんな形で見に行けることになるとは(苦笑)先生の機転と思いやりに感謝しつつ、息子の進学の話や、娘の学習の事なども色々話しながら、スイミングのレッスンを見守っているうちに、動揺し続けていた心もだいぶ落ち着いた。いつもそうだけど、やっぱり娘は私達夫婦にとって一番の支え。学校に行って直ぐに友達に話したら、それがあっという間にクラス中に広がり、他クラスにも広がったみたいで、顔見知りの子どもには「Hugo見つかった?」って聞かれるし、他クラスの娘が怖いと言ってる先生にも「半日は動揺するわよ、見つかって良かったわね。」と優しい言葉を掛けてもらえたし。改めて、本当にこの学校、環境に感謝、感謝あるのみの一日。



そして、仕事が忙しいと言って、スイミングを見に行かずに終わらなくて良かった。たったそれだけの事だけど、娘が本当に嬉しそうで、こんな事で娘をこんなに幸せに出来るなら、もっと頑張って時間つくらなければ、、、と改めて反省。息子のBehavior controlのカウンセリングで習ったことも実践しなきゃいけないし、私達の前に更に課題が山積み。このすぐ折れる心、いつまで続くか分からないけど、もっと子ども達と向き合って、頑張らなければ!!




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