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札幌・円山生活日記

「レストランMINAMI」

札幌のシンボルでもある赤れんが庁舎と樹齢100年を越える約30本の銀杏並木が壮観な北3条広場を望む「レストランMINAMI」。“多くのひらまつレストランで料理長を歴任してきた南大輔シェフが北海道をはじめ国内外から選び抜いた上質な素材の数々を「レストランMINAMI」ならではの一皿に作り上げます”がモットー。絶好のロケーションでシェフの持てる知識と技術が詰め込まれた味わい深い料理が楽しめます。

今日は「レストランMINAMI」でランチです。家庭内の記念日ランチで未訪問のこの店を予約してやってきました。「オーベルジュ・ド・リル サッポロ」 と同様わが国高級フレンチ店の魁「ひらまつ」のグループ店で多くのひらまつレストランで料理長を歴任してきた南大輔シェフを迎えるにあたって店名を「MINAMI」と変更した程の期待店です。場所は札幌のシンボルで観光名所である「赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎 )」に面する「赤れんがテラス」の4階に位置する絶好のロケーションを誇ります。

イチョウ並木の「北3条広場」から「赤れんが庁舎」を望みます。「レストランMINAMI」の入る「赤れんがテラス」は地下道から直結ですがイチョウ並木がまだ見頃だということで食前に地上に出て見て歩きます。

「赤れんがテラス」の入る三井不動産の旗艦ビル。

「赤れんがテラス」4階の「レストランMINAMI」のエントランス。重厚な雰囲気です。こちらで予約名を告げると席に案内されます。


待合のラウンジ。本日は既に席の用意ができているようで素通りです。

メインダイニングへ向かう途中にあるパーティ・サロン。

メインダイニングです。スペースに余裕をとって4人用テーブルが8卓ほど。全てが窓に面しています。
「赤れんが庁舎」が眼前に見えるこちらの席に案内されました。


本日のメニューです。ネットで「Léger(気軽に楽しめる全5品)」を予約しました。「はじまりの一皿」+「前菜」+「パスタ」+「メインディッシュ」+「デザート」に「コーヒー」と「小菓子」で税サービス料込で3,630円です。渡されたメニュー名は食材の名前のみを並べたもの。“これは食材への敬意と同時に、お客様にどのような料理が登場するか想像していただきたいという想いが込められています”とか。円山公園近くの「Restaurant Moliere(レストラン・モリエール)」も似たようなスタイルです。
 
メニューを眺めていると何やらフロア・スタッフが木箱を持って登場。
イタリアからフレッシュな白トリフが入荷したので追加でどうかと。リゾットにして1皿4,000円(税サ別)だそうです。コース料理よりも高い価格に躊躇しましたがこの手のスペシャル演出には弱く1皿を二人でシェアすることにしました。


ワインほかドリンクのメニューです。「ひらまつ」はワインの輸入販売もしています。

先ずは白をグラスで「Les Penitents “Chardonnay”2011Alphonse Mellot ・レ・ペニタン“シャルドネ”」。税サ込1,210円。

アミューズはチーズをシュー生地に練りん込んだ「グージェール」。手つかみでいただきます。

はじまりの一皿は「かぼちゃの温かいスープにオリーブオイルの泡(エスプーマ)」。かぼちゃのスープはこの時期よくある料理ですが「MINAMI」ではオリーブオイルをエスプーマして見た目を整えるとともにスープの中にはバジルのソースが入っていて食味に変化を持たせています。


パンとオリーブオイル。


前菜は「マグロ アボガド ルッコラ」。
ルッコラを外して中を見るとマリネされたマグロ、アボガドとミニトマトが登場。細かく刻まれた茗荷が良いアクセントを効かせています。

パスタは「舞茸 ベーコン スパゲッティーニ」。
パスタの上に舞茸のベーコン巻きがトッピング。パスタ(スパゲッティーニ)はニンニクと舞茸細切で味が効いたアルデンテ麺。良い感じです。


白ワインが無くなり次は赤ワインをグラスで注文。

「Rully la Chaume 2017 Rouge «Claudie Jobard» リュリー・ラ・ショーム 2017 «クローディ・ジョバール»」。税サ込1,210円。香り高い爽やか味の“ピノ・ノワール”でした。

メインディッシュは「鶏胸肉 カダイフ 根セロリ」。
小麦とトウモロコシなどでできた極細麺状の生地“カダイフ”で鶏胸肉を巻いてカリカリに揚げたものとベースに根セロリのソース。レモンのピューレも添えられています。
鶏胸肉は淡白な味になりがちな食材ですがこんな形で出て来るとは驚きです。鶏胸肉は絶妙の火の通しでジューシーで柔らかくカリカリ・アツアツのカダイフの食感が加わりプロの技を感じました。これが“MINAMIならでは”なのですね。

そして追加の「トリフ・リゾット」が恭しく登場。

蓋をオープンして登場。肉料理の後でも“楽勝”の量です。
卵黄と旨味出汁で味付けられたリゾットにトリフがトッピング。目の前でトリフをスライスして載せるパフォーマンスも無く1人前のコース料金を軽く上廻る料理かと少し✖✖した気分でした。まあ自分で頼んだものなので・・。

デザートは「キャラメル メープル ヘゼルナッツ」。
キャラメルのムースにメープルのアイスにナッツがトッピング。コース料理はデザートに至るまで一味も二味も違う味わい深い料理でした。

最後にエスプレッソと小菓子(抹茶フィナンシェとバニラクッキー)で満足で満腹しました。

食後に「赤れんが庁舎」を少し散策。
若干映りは悪いですが池に写る赤れんが庁舎を見ることができました。
黄葉に囲まれたもう一方の池にはカモがたくさん泳いでいました。

「北3条広場」のイチョウ並木。まだ見頃でした。来年は「紅葉めぐり」として来ることにします。その頃は赤れんが庁舎は改修工事の覆いで見ることが出来なくなっているのでしょうか。そうだと残念です。

本日も大変結構なランチでした。シェフの技の冴えと絶好のロケーションなどの総合力で大変立派なフレンチ店だと感じました。店内にはチャペルもあるようで人の集まりがどんどんと戻ってくることでしょう。今後も何かと利用させていただきたいと思います。ご馳走様でした。

「レストランMINAMI」
札幌市中央区北2条西4丁目1番地 赤れんがテラス 4F
LUNCH- 11:30〜 (13:30 L.O.)/DINNER- 17:30〜 (20:30L.O.)
定 休 日- 毎週月曜日(祝日の場合は翌日に振替)
(2021.11.4訪問)

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