大通西20丁目にある小さなビストロで本格フレンチ！～「Bistrot Le Feuilletage（ビストロルフィユタージュ）」～

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2025-03-05 19:48:16

本日は大通西20丁目にある小さなビストロ「Bistrot Le Feuilletage（ビストロルフィユタージュ）」でランチです。地下鉄東西線「西18丁目駅」1番出口より約5分と好アクセスなのですが細い裏通りなのでひっそりと佇む印象です（地図）。

この場所には以前『カフェ以上ビストロ未満』というジャンルで土日ランチのみ完全予約制で営業していた「Café Le Repos（カフェル・ルポ）」（2023年9月～2024年3月）、更にその前にはフレンチの人気店「cuisine urbaine lien（キュイジーヌ・アーバン・リアン）」（2022年7月に東京移転のため閉店）があり訪問するのは3店目となりました。

今度の店のシェフは東京、札幌（「ラ・サンテ」）、フランス（パリ、アルザス、バスク）のレストランで経験を積んだのち2024年9月にオープン。経験豊富な本格フレンチで奥様とお二人で運営されています。

シェフによれば『ビストロとは気兼ねなく本格的な料理を楽しめる場所』とか。店名もフランス語で「パイ生地」を意味し『毎日丁寧な仕事をする』という想いからで自家製のパイ料理はスペシャリテの一つだそうです。

白と黒を基調としたシンプルでモダンな雰囲気の店内は８席のみ。人気店なので予約した方が確実です。

予約を入れると白いクロスの上には小さな花とともに名前入りカードが置かれます。

まずは奥様よりメニューの説明。ランチはプリフィクススタイルで前菜とメイン各4種類からそれぞれ１種類ずつ自由に選択です。アラカルト注文でも又はプリフィクスとアラカルトの組み合わせも可能とのこと。

プリフィクスにもアラカルトには自慢のパイ料理があります。8席とは言えこれだけの選択肢を用意するとはシェフの手際の良さがないと成り立ちません。自信があるのでしょう。なおアラカルトは1皿2人前くらいのボリュームだそうです。

先ず白ワインは南仏ラングドック地方の「Jean-Marc Boillot Les Roques Roussanne 2022（ジャンマルクボワイヨレロックブラン）」。ぶどうの品種を聞くと『ネットでは「ルーサンヌ」と出ている場合が多いが年によって大きく変わることがある・・』等々色々とワイン瓶片手にシェフがご教示くださいました。果実感豊かなフレッシュ白ワインです。

先ずは前菜の2品が堂々と登場。

「パテドカンパーニュ」は厚切り1枚に紫キャベツとピクルス等が添えられます。肉々しいですが雑味のない洗練された伝統料理です。

「フォアグラの冷製コンフィサラダ仕立て」。ツヤツヤの表面にほんのり赤み。フォアグラらしいねっとり食感ですがこちらも雑味のない爽やかな味わいです。美味しいです。

プリフィクスコースに付いている自家製パン。添えられるのは「リエット」。贅沢です。ぶどうはリフレッシュにもなります。

奥様が「パイ料理が綺麗に仕上がりつつあります」と途中段階のものを持ってきて見せてくれました。期待が高まります。

赤ワインは白と同じく南仏ラングドック地方の「Domaine de Preignes le Neuf Rouge（ドメーヌドプレニェルヌフルージュ）」。ぶどうはメルローとカベルネ・ソーヴィニヨン。胡椒などのスパイス香の個性的なワインです。

続いて遅滞なくメイン料理が登場です。シェフの見事な手腕です。

魚料理は「キントキダイのポワレヴェルモットソース」。皮目はカリッと香ばしく蒸しあげられた身の部分はふっくら。ヴェルモットソースも軽やかです。

そして「知床鶏と豚肉のコンフィのパイ包み」。カリカリのパイ皮とジューシーなコンフィを粒マスタードとエストラゴンのブラウンソースで。深い味わいです。

追加のデザートはフレッシュイチゴの柑橘ソースに蜂蜜のソルベ。

プリフィクスコースに付いているドリンクは仏「ダマンフレール」の紅茶「ダージリン」とコーヒーショップ「Marley （マーレイ）」の「マンデリン」が「Wedgwood（ウェッジウッド）」のカップで。最後まで美味しくいただきました。本格的で洗練された本格フレンチがカジュアルに楽しめる良い店です。料理内容も順次入れ替わるとのことですので再訪決定ですね。今後も宜しくお願いします。