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札幌・円山生活日記

「御料理 ふじ田」 訪問

円山の閑静な住宅街にある隠れ家のような和食の「御料理 ふじ田」。京都の名店で修業されたご主人が季節の食材に持てる知識と技術で確かな仕事をした「御料理」を供する名店です。ご主人のお人柄からくる明るいお店の雰囲気も心地良いです。月替りの料理を折に触れ堪能したく思います。

円山に転居して数種類の「円山本」を購入。料理は作るのも食べるのも大好きです。その中で紹介されている店で特に興味をそそられたのが「御料理 ふじ田。美味しそうな魚を中心とする日本料理を食べさせてくれそうな感じで早速予約です。ランチは金、土、日のみということで金曜日のテニス後シャワーでさっぱりして訪問です。


お店は我が家からゆっくり歩いて15分ほど。さくら公園、信廣寺回向堂、円山温泉などを経た住宅街の中。小路地の傍らにお店の小さな行灯が出ており、その奥の一軒家がそうです。案内された店内はカウンター席のみで本日の予約ははわが家だけです。

飲み物を注文してまず出てきたのが「先付け」。唐黍の王様と呼ばれる「ゴールドラッシュ」のトウモロコシ豆腐に「知内の雲丹」や空豆等が添えられています。とうもろこし豆腐は甘さ溢れる感じですが、聞くとすりおろした茹でトウモロコシを出汁と半々で塩を加えてゼラチンで固めたとか。この後が期待される一品でスタートです。

「椀もの」はカブの上に「炭火で炙った甘鯛」とおろしオクラがのせられ甘鯛の出汁と昆布の出汁でとった吸い地が注がれます。清々しいなかにも豊かな魚の旨味が感じさせられます。綺麗なお椀も大正時代に作られた輪島の蒔絵仕立てとか。胃が落ち着いてきて尚更「さあ食べるぞ!!」という気になります。


「お造り」は「縞鯵のたたき」とつぶ貝。縞鯵は柵を炭火で炙ったものを薄造りにしてでてきます。山葵、きざみ茗荷、紅葉おろし等が添えられ色々な食べ方が試せます。

次は「一口ネギトロごはん」とでも呼ぶべきか、ごはんの上に見るからに立派な「宮城産の本マグロ大トロ」とネギに卵黄醤油漬けを添えて出されます。濃厚でリッチな味わいです


本日のメイン「八寸」は「時不知(ときしらず)のつけ焼き」を中心に、鴨、白和え、揚げ子芋、煮蛸とサツマイモの甘煮が二人分で大皿で供されます。
時不知は北海道の高級食材として知られ関東では特別な食材です。私が懇意にしていた鮨屋でも「今日は時不知(ときしらず)があるよ!!」と勧められる素材でした。ご主人によれば他地域の修業仲間に羨ましがられる位のreasonableな価格で提供できるとか。味わい深い脂ののりに付け味が良くマッチした一品です。もちろん他の品目も美味です。(写真がぼけて返す返す残念です。)

「煮物」はごまどうふと「焼き鱧」にあんかけ。カウンター下のネタ箱が登場するたび
に気になっていた鱧が登場です。九州の鱧とかで目の前で骨切をして炭焼き台で炙られ出てきました。大変結構です。もっと色々な鱧料理が食べたくなります。


「ご飯」はこれも気になっていた穴子を使った「あなごの櫃まぶし」。お替りをいただき最後のフルーツで締めです。満腹で心も身体も大満足でした。お支払いは昼のコース(6,000円×2)+ビール(エビス中瓶)、冷酒1.5合等で15,600円ほど。

大変結構なランチでした。ご主人も(ご苦労はあるでしょうが)豊富な食材に幅広い調理の知識(の一部?)を実践されて楽しそうに見えました。気持ち良い店です。
ご馳走様でした!!

*なおご主人に色々なことを教えていただきました。周囲の隠れ家的な店の数々などは大変参考になりました。今後少しづつ攻めていきたいと思います。

【御料理 ふじ田】
電話:011-215-0318 
北海道札幌市中央区南6条西21-4-6 
営業時間 昼12:00~ 夜8:00~ 20:00~(2日前までに要予約一斉スタート)
カウンター8席(当面は6席のみ使用)
 https://www.facebook.com/御料理-ふじ田-2200315706882896/
(2020.8.7訪問)

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