ハーバード・スクエアで子育て

在米20年以上、ボストン生活は15年に。アメリカ東部の大学街で、子どもを育てつ考えたことの記憶の断片

時は過ぎて、親子でK-Pop講座を受講中!

2022-01-06 | Self help
子供の成長は早いというのは本当ですね!
今は二人ともアメリカのハイスクールとなり、全く違うキャラクターに育っています。
一人は、フェミニズムクラブ会長、学校イノベーションチーム生徒代表、ダイバーシティクラブ委員、読書好きで去年は40冊の目標を達成。
もう一人は、アニメ、K-Pop、ヒップホップ、スケートボード、数学で、ネットフリックスが大親友(笑)。家にいるのが好きで、コロナ禍は苦にならない模様。
自分の経験からも、兄弟姉妹の性格は同じ家庭で育っても、大きく異なりますね。

先日、子供達に何か面白いプログラムはないかと調べていたところ、K-popの講座を見つけましたが、これが素晴らしいのです!
メンバーオンリーのものなのですが、全講座は10数回。各回、BTS などK-Popの王道をゆくアーティストを背後で支える、ソングライター、コリオグラファー、マネージメント、グローバル戦略などを実際に担当している第一線の人たちがゲストで惜しみなく話してくれ、質問にも丁寧に答えてくれます。企画、モデレーターを務める二人も賢くて、まさにここを聞くべきというところを、うまくツッコミリードしてくれ、参加者もまた、これが良い質問をするので、ゲスト自身も、私はそれは考えたことがなかったけど、うん、良い質問をありがとう、みたいな感じで、今のところ楽しく進んでいます。

初回は、アメリカ人の作曲家。曲を作るのは思ったよりも早く一週間ほど缶詰になり、アイディアを出し合って、詰めていくよう。ただし、K-popはオリジナルの曲を多くの人数でどんどん変更していくので、曲を提供しても、最終的にできた楽曲はかなり違うものになっているので、作曲家としては自分の作品だとは思いにくいとも。また、そのかたは作曲家へのリスペクトや契約の条件などもっと良くすべきではないかということを言われていました。

昨日は、アーティストの楽曲制作からプロモーションまで全てをマネージする方のお話。もともとは国際教育政策に関わりたく、韓国の大学卒業後、ハーバードの教育修士を取ったのだそうですが、たまたまルームメートが韓国のオーディション番組好きで、そこでバトルしている人たちを見て、自分ももっと挑戦したい、もともと好きだった音楽に携わりたいということで、韓国で音楽関係の仕事を探して今に至ったのだそうです。昨日の話も興味深くK-Popの歴史、変遷、など。あとは韓国は政治的なことを歌に入れる「伝統」があったものの、子供を保護する観点からの政策で、使える単語に制限ができ、次第に政治的なことから、愛を歌うような路線に変わっていったそうです。

また、他にも興味深いのは、韓国のポップスは、歌を聞く楽しみではなく、ダンスや派手なステージ(コンサートや音楽番組)を合わせて観るものなので、歌もそれを加味して作るため、ここで花火を入れられるように派手な盛り上がりにしよう、などと考えるのだそうです。

BTSの成功については、政治的な要素を洗練された形で歌ったのがよかったのではないかということです。
あとはグローバル戦略の成功は、easy listening 路線に変え、英語で歌ったのがよかったのではということです。
韓国の歌は、必ずしも、軽く流して聞くようなタイプではないものの、英語圏などでは、曲はさらっと流して聞くもので、BTSはそこをうまく掴んだこと、あとはマーケットをよく研究し、何をしたら受けるかを徹底して追求したということです。韓国の歌はこれまでも米国チャートに上がったりしていたものの、それは韓国の歌としてであって、必ずしも米国などのマーケットを最初から意識していたわけではなかったということです。

今日は、BTSのミュージックビデオのプロデューサーがゲストです。宿題がビデオを見ておくというのも、楽しいです。

実は、娘が3年ほど前からBTSなどK-popファンで、私はお化粧して髪の毛を派手な色に染めたグループのファンになっているの、と衝撃を受けて、ママ友にも「大丈夫かな」と相談していたことがあるのですが、今思えば、そんなステレオタイプなことで判断をしていた自分を叱ってやりたいです。私自身は、去年の夏の終わりに、たまたま車の運転中にラジオで聞いたButterがあまりにも完璧にできている曲で驚き、表示を見るとBTSとあって、えええ、娘の好きなBTSってこういう曲歌うの?と驚き、あとはグーグルして、Youtubeを見て、すっかり沼落ちしている状態(笑)。

とにかく曲もパフォーマンスもメディア戦略もよくできていて、メディア的にもその背後がとても気になっていたので、今回の講座に多大なる興味と持ったという経緯があります。
思えば、東京でも数年前に娘と一緒に原宿のBT21のお店に行ったりしていたものの、てっきりLineのお店だと思っていて、どうしてこんなに人気があるのだろうと不思議に思っていました。。。

とにかく、どんなことでも、その背後にあるものが好きな私に取っては、とても楽しく興味深いものですが、それを娘と一緒に受講できるのも、感慨深いです!
毎回、ラッフルでオリジナルTシャツが抽選でもらえるのですが、初回、なんと私がいただくことになり、今年何か、いいことがありそうだなぁと勝手に思っています。