明鏡   

鏡のごとく

プシュケのとんでいた昼

2015-05-01 23:09:34 | 短歌
赤の書が無性によみたくなった夜
プシュケのとんでいた昼を思い出す
なくなったともを思い
表面を焼かれ固まっていた砂糖を割った時
黄色い蝶々が頭上を
魂のように飛んでいったのだ
ともと最後にあった時も
表面を焼かれ固まっていた砂糖を割ったのを思い出す
ここにはいないがそこにはいるのだと
やわらかい魂はよろこんでいるのだと
そこにともにいるのだと
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