母はまだ
東京の空のした
うずくまっていた
うそはうそかえしんじのよるのように松明に照らされ
いっぽんの糸にひきつりながら
逆さまに吊された
空にはなにもなく
がらすごしに
アンテナだけがゆれていた
うそはうそなりに
回転軸のまわりを
ものわすれしたみたいにまわっていた
東京の空のした
うずくまっていた
うそはうそかえしんじのよるのように松明に照らされ
いっぽんの糸にひきつりながら
逆さまに吊された
空にはなにもなく
がらすごしに
アンテナだけがゆれていた
うそはうそなりに
回転軸のまわりを
ものわすれしたみたいにまわっていた