明鏡   

鏡のごとく

かみなりのなるき

2012-08-19 23:47:20 | 短歌
かみなりのなるきがあるのではないか
ふと そんなきがしたのは
きのう きょうのことであった

かみなりがほんのとなりにおちて
停電となり ひと時くらくなって
なぜか その時 死を思った

というのも
なぜかきのう図書館で借りて来たばかりの
二日市保養所の胎児と女たちの話を思い出したからだ

櫻の木をたたき切るように
かみなりがなったようなきがしたのだが
かみなりはあめとともに二日市の駅で電車を足止めしただけだった

それから住吉と宗像の神の記紀での力関係と重なりの本も
読み進めていたのだが
住吉大社のすぐ近くで雷に撃たれた人がいたと後で知った

かみなりのなるきがあるのではないか
ふと そんなきがしたのは
きのせいでしょうが

かみはきからうまれ
ほんのやどりきとなり
かみなりのなるきとなり

かみなりのなるきはあるのではないか
その下にいては焼かれてしまうか
しんぞうをつらぬかれるか

かみなりのなるきがあるのではないか
ふと そんなきがしたのは
かみなりのせいでしょうが