aki ~ 歌舞伎☆だいあり

歌舞伎・・・カブキ・・・かぶき・・・

5/2(土)歌舞伎座 昼の部 初日

2009年05月02日 16時20分00秒 | 歌舞伎
五月大歌舞伎座、初日おめでとうございます!今年は團菊祭とは銘打っていないものの、顔ぶれはいつもの5月と一緒♪まずは昼の部から。珍しく1階カンゲキです。昼の部は3回見る予定なので今日はごくごく簡単に感想を書いておきます。しかも…飛び飛びで…私にとってのポイントのみ。予めご了承ください。。。

●歌舞伎十八番の内 暫
早神楽で幕開き。辰巳さんを先頭に8人の奴さんが花道から。どんじりに左十次郎さん。本舞台が開くと豪華~なメンバーが豪華~に並んでいます。花道からは赤っ面の成田五郎が登場。このお役は権十郎さんなので…ついつい期待してしまうのが後見さんですね。そして期待通りの咲十郎さん♪柿色の裃後見姿は珍しいかも。お顔もほんのり白っぽく☆

さてさてお待ちかねの「しばらくぅ~」の声。揚幕から準備をしているバタッ、ガタッという音が聞こえるのも1階ならではで、ワクワク感が増します。そして出てきた瞬間から、ものすっごい海老オーラ!七三でのツラネでは、来年の今頃は歌舞伎座がないから寂しいというようなことも盛り込まれていました(た、たぶん)。新しい櫓があがる…なんて次の歌舞伎座に向けての言葉も(た、たしか)入っていました。

茶後見役の子があまりにちっちゃくって、大きな海老さんの口元にはお茶が届かない…そこで、上からカプっとする仕草が何ともキュート。揚幕に戻る時に顔が見えたけれど…誰なのか分からず…。後からサンプル筋書をチェックしたらば、名子役の秋山くんと原口くんのダブルキャストのようです。珍しいですね、こーゆうパターン。でも、とっても、かわいくって微笑ましいです。

女鯰の扇雀さん、お声がだいぶかれていました。。俳優祭ではしゃぎましたか…。お決まりだけれど、「成田屋の海老さま…」「誰かと思ったら扇姉さん…」なんて台詞はいつ聞いても良いですねぇ。その海老さまの「まぁ、いぃ~やぁ~だぁ~」は愛嬌があってカワイイです。駄々っ子みたい。並び大名の中では門松さんい注目してみました。

海老さまが本舞台に来てからの、「お着替え」のお手伝いは新十郎さん、升平さん、升吉さん、そして咲十郎さん!あぁ升寿さんのお姿がないのを実感して寂しいと思いつつも…ここにも咲さんが参加されているのが嬉しい私です。「でっけぇ~」という声も海老さまのためにあるようなもの。最後の引っ込みまで「でっけぇ~」かったです。


幕間。さすが五月大歌舞伎の初日だけあって、非常に華やかです。ロビーにでる奥様方も客席も。久しぶりの1階なので特に強く感じますね。あぁ~歌舞伎座って素晴らしい!


●寿猩々
酒売りの魁春さん。立役の魁春さん。かわゆらしいですね~。この演目の猩々役は梅玉さんのイメージが強いです。数年前に見たあのお姿。今でも鮮明に覚えています!今回は天王寺屋さんの猩々。独特の足捌きなど、さすが舞踊巧者だなぁと思わせて引き付けますね。傘寿とは思えないです。客席にはパパを見つめる愛子ちゃんの姿も。


●手習子
続いて長唄の手習子。下手に桜の木の書き割り。上手には大きな鳥居の足だけが見えます。背景を大きくすることで役者さんを小さく見せ、あどけなさを強調するのですね~。よく考えられたものです。

黄八丈に赤い麻の葉に黒繻子のお七帯。左手に紫の傘、右手にお習字帳。道成寺の手鞠の振りなんかもはいってますね。巳太郎さんの三味線も聞けて嬉しくなる。途中、引き抜きで、濃い紫の友禅にかわって少し大人っぽく。

後見は芝のぶさんに芝喜松さん。さしがねの蝶々が舞ってそのまま花道の引っ込みに。私、芝翫さんの娘役って好きなんです。最初は、えぇっと思っても(失礼!)、しばらくするとちゃんと娘に見えるのです。役者さんってすごいなぁ。


●盲長屋梅加賀鳶
最初と最後が大好きな加賀鳶。やっぱり、こ~ゆう花道が楽しめる演目は1階で見るに限ります。加賀鳶を1階で見るのは初めて。嬉しくってソワソワしちゃう。

花道にずらっと並ぶ鳶さんは先頭から…三津五郎さん、菊之助さん、松緑さん、海老蔵さん、松江さん、男女蔵さん、亀三郎さん、亀寿さん、巳之助くん、萬太郎くん、亀蔵さん、市蔵さん、権十郎さん、秀調さん、團蔵さん、左團次さん、そして梅玉さぁん。その後ろにも鳶さんが22名ずらっと!

本舞台に来て菊五郎さんも合流。この音羽屋さんと高砂屋さんだけが緑の法被に黒っぽい足袋。他の鳶さんは芝翫茶の法被に白足袋。上に書いた鳶さん以外には、左十次郎さん、功一さん、咲十郎さん、松男さん、左字郎さん、大和さん、音一郎さん、音之助さん、茂之助さんなどを発見しました。あと2回見る予定なので、全員判別できるように頑張らなくっちゃ。オール鳶さんの花道の引っ込み。最後の梅玉さんはかなり綿入りでしょうか。どっしりして見えました。それまた素敵!

えぇっと……ここから某諸事情により、感想も記憶も飛びます。。。

家主の菊十郎さん、プロンプタついてましたが、その存在だけで満足。捕手に囲まれ逃げる道玄の菊五郎さん。残されたお兼の時蔵さんは、さと・さく・たつトリオに捕まってしまします。時さん、フットワーク軽くって、しかも愉しそうにクルクル回ってます。

さてと最後の赤門の場面。楽しいだんまり。もう、おかしくっっってたまりません。映像で見た二代目松緑さんの印象がとっても強いこの場面。「御用だっ!」「俺だ、オレだ!」今回の菊道玄さんも汚いコシラエで楽しそ~に劇団の皆とだんまりしてます。ここで派手な立廻りでもあるとさらにテンションあがるんですけどね~。でも楽しい最後でした。


●戻○(加に馬で「かご」)色相肩
この演目といえば、映像で見た亀鶴さん襲名披露の印象が。腰を折るのが本当に辛かったと聞いたこと(読んだこと?)があります。

菊之助さんと松緑さんがカゴかきとして登場。本舞台で禿右近ちゃん登場。かわいいなぁ。思ったよりも長い演目なので3人の踊りがたっぷりと堪能できました。菊ちゃんは白塗りの良い男、松緑さんは荒々しい男、それぞれのキャラクターにピッタリで、禿ちゃんの赤も交えて色彩バランスも素晴らしい。右近ちゃんの踊りはいつ見ても本当に正統派で巧い!それにしても菊ちゃん、かっこいいなぁ。うっとりですぅ。


ここまでで昼の部が終わり。終演は4時10分近くだったかな。急いでパストラミサンド、取りに行かなくちゃ。


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2 コメント

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歌舞伎座初日 (とこ)
2009-05-03 22:34:37
初日おめでとうございます。早速のレポ有難う御座います。
辰巳さんのブログに昼の部は暫・加賀鳶に出演と書いてありましたが、奴さんと捕手ですね。さと・さく・たつトリオは私も好きです
巳之助くんも鳶さんで出演。早く見に行きたいです。
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>歌舞伎座初日 (aki)
2009-05-04 10:39:10
とこさま、コメントありがとうございます。

歌舞伎レポ…ここ数ヵ月分が滞っているのですが…(歌舞伎的に)大好きな5月になったので、気持ちを入れ替えて…記憶が薄れないうちに書いておきます。

巳之助くんは暫の小金丸と神田ばやしにもチラッと出ています。辰巳さんは夜の部キリの舞踊の後見にも出ていますので、お楽しみに~。やっぱり5月は素晴らしい!
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