あきさんのゲーム・映画感想

プレイしたゲームや観た映画の感想をつらつらと述べるブログです。

Blasphemous(ブラスフェマス)

2024-03-24 19:51:24 | Games


Blasphemous(ブラスフェマス)

開発 The Game Kitchen
販売 Team17
国 スペイン


クリア感想


アクション ◎
マップ ◯
ビジュアル ◯
プレイアビリティ ◯
コスパ △


 良作。
 定価以上のクオリティ。優秀なメトロイドヴァニア。


 宗教色が強く、グロテスクであったり狂信的であったりと独特な雰囲気のあるゲーム。探索要素が素晴らしく、ゲームデザインも非常に優秀です。

 メトロイドヴァニアとしては珍しく、落下死やトゲといった即死トラップが多いです。多くのプレイヤーの【ブラスフェマス】における死因トップでしょうね。


 マップも良くできていて、探索が面白いです。けれどもプレイヤーへの正規ルートへの導線が弱く、迷子になりがちな側面もあります。


 ドットビジュアルは凝ってていて良いです。けれども凝りすぎてて正直、ドットが潰れていてどのような描写をしたいのかよくわからないことも。



 プレイアビリティについては回復アイテムなど少々わかりにくい点がありますが、ゲームデザインは素晴らしく考えられています。レベルデザインも優秀でした。


 即死トラップが多く高難度なために気軽にオススメできませんが、ゲームデザインが素晴らしいですし、コラボDLCなんかもあります。気になる人はプレイしてみて欲しいゲームですね。





マレニア国の冒険酒場 ~パティアと腹ペコの神~

2024-03-21 10:07:00 | Games


マレニア国の冒険酒場
~パティアと腹ペコの神~

開発 ライドオンジャパン
販売 ケムコ
国 日本




クリア感想

戦略性 △
マップ △
ビジュアル ◯
プレイアビリティ ◎
コスパ ◎


 良作。
 定価以上のクオリティ。やや薄味ながらも酒場経営RPGとして優秀。


 販売しているのは安心安全、常に低価格な70〜80点を出してくれるケムコ。定価よりもちょっと良いゲームをいつも販売してくれるケムコです。

 開発のライドオンジャパンはSRPGのマーセナリーズシリーズを出している企業です。ここも安定して良作を出す良い企業ですよね。そんなわけで、相性の良さげなパブリッシャー&デベロッパーの【マレニア国の冒険酒場】も例に漏れず良作でした。


 ゲームは酒場経営とRPGの2つが軸となっています。酒場経営もRPGも期限がないので気楽にプレイできます。RPG要素にいたってはレベルを上げるには戦闘ではなく食べ物を食べることでレベルが上がるので、RPG要素が難しければ料理を食べまくってレベルを上げれば問題は解決します。

 ゲームの設計上、ダンジョンは周回プレイ前提のために短め。全滅しても定期的に入手できるアイテムを使えば復活できる安心設計。ライドオンジャパンのゲームでお馴染みのシステムや技、アイテムばかりですのでプレイしやすかったです。


 酒場経営パートでは600種類以上の料理があります。作った料理を販売してお金を得るわけですね。料理にはパスタやピザ、丼物、麺類、カレー、お酒にコーヒーなどの飲料、それからケーキといったお菓子まであります。それらを作ってお客さんに食べてもらいます。

 なので例えば丼物にお味噌汁、カレーにラッシーやサラダ、ケーキに紅茶やコーヒーなど相性の良い食べ物をメニューに並べるとお客さんがより多く注文してくれるという流れです。





 お店に並べることのできる食べ物の上限は決まっています。喫茶店だとかカレー屋、定食屋、酒場などにするかはプレイヤー次第。好きなお店を作りましょう。


 個人的にはおままごとみたいで面白かったです。季節ごとにお客さんの需要は変化するので、四季に合わせたメニューを考えるのも楽しかったですよ。もちろんゲームとは違うレシピですが、実際の夕飯のレパートリーも増えました。

 肝心の食材はお店での購入か、農場での栽培や家畜の飼育、RPG要素である戦闘で敵を倒すとGETできます。


 レシピはヒントがありますし、そもそも料理してれば大体わかります。とはいえ実際に知っているレシピであっても、ゲームで設定されてあるレシピと違えば失敗料理になってしまうのでご注意を。

 攻略するための期限はないためにのんびりプレイでき、ライトな作りになっています。というわけでゲームの戦略性は△。マップも同様な設計のために△。
 

 ビジュアルは可愛い絵柄、いつものビミョーに粗いドット。価格を考慮すると◯でしょうか。

 若干、RPGパートでのUIは誤操作の発生する可能性を否定できませんが、基本的にはプレイしやすくプレイヤーに優しい作りであるためにプレイアビリティは◎です。



 ケムコ特有のやや薄味で引き伸ばし感があるもののプレイ時間は40〜60時間以上。価格を考慮するとコスパは◎ですね。酒場経営ということで同じことの繰り返しですから、一気にクリアまでプレイするより、のんびり他のゲームを挟みながらプレイすることをオススメします。

 良作ですね。
 たまにセールをしていますが、定価で購入しても損はしないゲームです。雰囲気もほんわかしていて楽しかったです。





デューン 砂の惑星 PART2

2024-03-18 21:34:26 | Movie


デューン 砂の惑星 PART2

監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ


感想

 とても面白かったです。
 IMAXをオススメ。素晴らしい映画体験ができますよ。

 映画としては娯楽方面。パート1は必修で、パート1で説明した内容前提で映画は進んでいきます。
 
 【アラビアのロレンス】+【スター・ウォーズ】といった感じで、人を超えた信仰の象徴となっていく様子は良かったですね。シリーズ化を匂わせていますから、スター・ウォーズのような存在になるかもしれません。元々デューンはスター・ウォーズの元ネタみたいですしね。

 またIMAXで視聴したのですが、サンドワームの箇所は音による振動もあって、さながら4DXのような体験ができました。最高でしたねー。IMAXならではのシーンでして、大迫力で臨場感もあり、この値段でこんな体験をしても良いのかと思ってしまうほどでした。

 砂漠の映画ということで名作【アラビアのロレンス】を思い出しますが、展開はまさしく【アラビアのロレンス】。60年前の命を賭けた映画に対して、60年で培った技術で対抗していました。違うアプローチで面白かったです。

 個人的には【アラビアのロレンス】に軍配が上がるのですが、つまるところ名作と比べることができるというのはそれだけで素晴らしい映画だと思います。

 芸術映画の側面もある【アラビアのロレンス】と比較しましたが、今作は娯楽映画の作り方に寄っていて、原作が60年前ということもあり展開は予想を超えていきません。

 とはいえ大迫力で派手なシーンはとても魅力的で非常に楽しめます。パート1を観たことのない人にはオススメしにくいですが、パート1を観たのならばオススメしたいタイトルでしたね。

 娯楽映画にするならば出して欲しいキャラ、やって欲しい展開もありましたが、あれはあれで良かったのでしょう。

 それから【スター・ウォーズ】感もありましたね。第2のアベンジャーズといいますか、第2のスター・ウォーズといいますか、そこらへんを狙っていそうな映画が散見されますし、これもそのうちの1つということなのでしょう。

 シリーズ化するのでしたら、もしかしたら歴史の立会人に私たちもなれるのかもしれません。「あのときデューンを映画館で〜」ってね。

 ラスト付近は駆け足でしたが、素晴らしい映画です。観ることをオススメしたい映画ですね。

giga wrecker alt. ギガレッカーオルト

2024-03-15 22:42:43 | Games


giga wrecker alt.
ギガレッカーオルト

開発 ゲームフリーク
販売 レイニーフロッグ、Thunderful Games、Rising Star Games、Limited Run Games
国 日本、スウェーデン、イギリス、アメリカ


感想

アクション △
戦略性 △
ビジュアル ◎
プレイアビリティ ☓
コスパ △



 苦痛。
 セールでもオススメできないです。開発がポケモンで有名なゲームフリークなので、開発会社だとかゲームフリークに興味がある人は購入してもプラスになるかもしれません。

 あとオススメできるのは機械娘が好きだったり、女のコが百合百合なのが好きな人なくらいで、ゲームとしての完成度はとても低いです。


 悪いところをあげるとキリがありません。

 テンポも悪い。
 操作性も悪い。
 視認性も悪い。
 カメラワークも悪い。
 アクション性も悪い。
 運が絡むパズル要素。
 文字が小さい。
 足場が判別しにくい。
 自キャラが小さいときがある。
 極端なボス戦のバランス。
 雑なマップ。
 やっつけのUI。
 エラー落ち。
 リプライ性の悪さなどなど。

 キツいです。
 私はラストダンジョン後半でエラー落ちをしてしまい、セーブポイントまで戻され心が折れました。


 ラストダンジョンとわかっているのはプレイ動画を心が折れた後に漁ってみたためです。それで奮起しようとしましたが、結局ツラくなってプレイをやめてしまいました。

 けれども良いところももちろんあります。オリジナリティもそうですし、BGMも良かったです。イラストも癖がありますが魅力的でした。


 他には供給の少ない機械娘を供給することでしょうか。私はわかりませんが恐らくニッチな世界だと思いますから、もしかしたら機械娘が好きな人にはたまらないのかもしれません。

 肝心のゲーム内容は物理演算の2Dパズルアクションです。パズルアクションとしてはPortalという素晴らしいゲームがありますが、それの2Dバージョンみたいなものです。


 このゲームの物理演算には癖がありまして。ポケモンSV発売当初に話題となった物理演算サンドイッチのあの挙動を思い出していただければこのゲームを大まかに想像できると思います。

 あれネタだと思ってたんですけどね。。。


 気を取り直して。
 他にも良いところをあげると、キチンとエンディングがあって終わりがあることです。完成度はともかく、ゲームとして完成しているということは素晴らしいですね。途中で制作放棄してくるゲームもありますから、それを考えると素晴らしいことだと思います。

 ストーリーも良いのではないでしょうか。私はイベントスキップしてましたから詳細はわかりませんが、なんとなく良さ気でしたよ。 


 あと百合百合しいことですね。これは商業的に間違っていません。この方向性は一定数の需要が見込めますから、間違っていない判断だと思われます。


 それぐらいでしょうか。
 とにかく操作性が悪く、カメラワークも悪く、自キャラがどこにいるかわかりにくい視認性のために、常にストレスフルなゲームでした。


 オススメはできませんが、ゲーム制作を考えている人は勉強になると思います。





お笑い厄介オタク夫婦の2024年R-1グランプリ視聴

2024-03-10 11:22:41 | 日記
R-1グランプリ

 街裏ぴんくさん、優勝おめでとうございます。他の方もとても楽しませてもらいました。ありがとうございます。

 いやー、今回のR-1はレベルが非常に高かったですね。ちゃんとR-1でこれほど笑ったのは初めてです。前はキツい時間がありましたが、今回は段違いです。

 そもそもディレクターか運営会社が代わったのかってほどに違う完成度の番組になっていましたしね。ちゃんと面白いテレビでした。

 さて。
 優勝は街裏ぴんくさんとのことで。

 本当。
 圧倒的なしゃべりの技術でしたね。一見すると勢いだけのように思えるかもしれませんが、あの嘘をさもある話のように4分間も観客に聞かせるのは非常に高い技術が必要です。

 どのタイミングで観客が疑問を持つのか、どこの話の流れで観客が一拍離れようとするのかなど、そうした計算の元にネタが構成されています。

 それだけではなく、そのときにどのワードを入れるのかなども綿密に練られていました。初めてネタを聞いた4分間、私はその技術力に圧倒されて尊敬の念さえ抱いたほどでしたよ。

 お笑いは虚構です。
 嘘なんですよ。嘘をさも真実であるかように観せて笑わせるエンターテイメントです。コントもそうです。漫才もそうです。全ては虚構のお話なのです。

 街裏ぴんくは堂々とありえない大嘘を言い、大嘘なのに場面を想像できてしまうほど言葉だけで観客を操りました。なんて恐ろしい技術でしょうか。

 しかも4分間、言葉巧みに観客の興味を掴み続ける。大嘘で。圧巻ですよ。綿密な分析によって論理的に構成された、極めてインテリなネタでした。

 笑いよりも尊敬が先にくるというのはお笑いとしては良くないとは思いますが、だとしても賞レースですし、優勝するに値する素晴らしい技術だと感じました。

 また。
 ルシファー吉岡さんは惜しかったですね。最初のネタには驚きました。M-1決勝レベルの完成度のネタだと思います。素直に面白いですし、R-1グランプリへの期待が爆上がりした瞬間でしたね。

 2本目のネタも面白かったのですが、テンポが落ち着いていて不利だったのかもしれません。1本目の完成度に比べて少し落ちる印象でした。めちゃくちゃ笑いました。

 吉住さんは、うーん、わかりやすいのですが、ネットリとしすぎてて私は好みではありませんでした。

 あとシンプルに顔が疲れすぎていてそこで笑えなかったですね。とにかく休んで欲しい、そういう感情が先に来てお笑い以前の問題でした。展開も非現実過ぎて入ってきませんでした。演技力はあるのですが、ネタ的に言えば街裏ぴんくとの差は嘘の魅せ方、技術力の差だと思います。

 とはいえ。
 独創的でわかりやすくストーリーもしっかりとしているので、ストーリーラインを欲しがるクリエイター気質の人にはハマるのだと思います。

 バカリズム、陣内とか。

 一方でインテリ論理的思考のザコシはわかりやすく同じくインテリ論理的思考の街裏ぴんくに票を入れていましたね。野田クリスタル、小籔も論理的な人ということで、街裏ぴんくに。

 票に関して言えば、残念ながらルシファーは1本目のネタは文句なく素晴らしかったのですが、2本目がストーリー的にも論理的にも吉住やぴんくほど振り切れていなかったのかなぁと。

 決勝3組はそんな印象でした。

 他にもトップバッターの真輝志さんも良かったですよね。今年のR-1でなければ決勝3組にいけてた内容でした。旦那と一緒に観ていて、R-1のレベルに度肝を抜かれた瞬間でしたよ。

 ラストのどくさいスイッチ企画さんは、アマチュアだからこその型にハマらないネタ構成でしたね。粗さはありますが、非常に面白かったです。

 それにしても。
 トンツカタンのお抹茶さんは素晴らしかったですね。あんなに「かりんとうの車」というわけのわからないモノに対して最初から最後まで真正面から向き合うなんて、大笑いしましたよ。

 コイツやりきったなぁ!

 なんて思って笑いました。
 しかもオチもキチンと「かりんとう」と向き合って、殉職した車へ敬礼をする。最高でしたよ。

 そりゃあツッコミどころはありましたが、ひとりで運転しつつ曲をかけてノリノリで歌っている感じ、車を運転する人はとても共感できたのではないでしょうか。個人的にはすごく良かったです。

 と。
 お笑い厄介オタク夫婦的な視点だとこんな感じのR-1グランプリでした。

 この調子だと来年もR-1グランプリ期待、できそうですね。