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「峠道」を訪ねて Vol.3  『 藤沢町 安道峠・繰石峠・七曲峠 』

2012年08月29日 | 職員日記
 気仙沼市の西側に存在する峠は、一関市室根そして藤沢町に多く、今回は南の方に位置する峠を訪ねてみました。
 ルートは気仙沼街道(国道284号)を西に、県境少し手前の落合小への看板を目印に右に折れて気仙沼街道をくぐり、本吉室根線(県道18号)に出て南下します。室根津谷川から「安道峠」を越え、藤沢町保呂羽から藤沢大籠線(県道155号)を南下して「繰石峠」へ。そして「繰石峠」分岐から館ヶ森方面へと車を進め、県境にある「七曲峠」を目指します。

 

 では、出かけましょう。県境手前で気仙沼街道から離れ、しばし車を進めると上り道の眺めの良い地点に「徳仙丈」への分岐、そしてその先に怪しげな分岐があります。この分岐は、本道から外れるような形でたまご湯への案内に従い右の坂道に入り、どんどん上っていくと、名もなき峠に差し掛かります。気仙沼市と一関市室根の境、県境となっていました。
 ここから先の道は整備されていて、下りと相まってスピードも上がります。

 本吉室根線を10分ほど南下すると津谷川の集落があり、集落を出る手前で右に折れ、室根と藤沢町の境にある「安道峠」に向かいます。

 

 林間沿いには、山火事の跡のような山肌と立木も見えます。



 薄暗い林間の道から少し開けた空間が見えます、道の分岐点です。
 地図の上では、分岐点から右に進むと間もなく峠となります。尾根まではまだ先のようにも感じられますが、ここは砕石が敷かれ、通行量の多い右の道を選択します。

 

 林間から出ると道の傾斜は緩やかになり、丈の高い草が道を覆い、進むうちに草や木々もせり出し、完全に路面は隠されてしまいました。
 そして道は殆ど上ることもなく、違う道であることを確信。
 しかし、草木に道は覆われ、車を回す場所など見つかる訳もなく、道が繋がっていることを願いながら、直進あるのみでした。



 やっと抜け出したヘアピンカーブに見覚えがあります、「黒地田峠」から室根側に下る道です。
 この場所から再度、「安道峠」を目指すには時間を要することから、車を「黒地田峠」に向け、金越沢ダム側から「安道峠」への道を確認してみます。

 

 「黒地田峠」を越え、金越沢ダムへの分岐の手前に藤源寺があります。
 趣のある寺院で、寄ってみたいと思ってましたので、少し拝見させてもらいます。
 山の斜面を利用した寺院で、茅葺き屋根の山門をくぐり、杉の巨木が並ぶ参道から石段を上ります。



 本堂を中心に重厚な建物が建ち並び、本堂の前庭で小さな子どもたちが遊んでいました。
 藤源寺を後に、金越沢ダムへと向かいます。

 

 金越沢ダムの広場から「ほろわ湖」を、そしてダム堰堤から下流の山里を望みます。

 

 では、「安道峠」への道を確認に向かいます。
 ダム堰堤から東に進路を取り、林間の道を進むと、ダムサイトとほろわ湖が下に見えるようになりました。
 ほどなく道の分岐があり、タイヤ跡のある道を進みます。



 しかし、道は下りはじめ、堰堤の反対側に出てしまいました。ほろわ湖の周回道で、またもや分岐で道を誤ったようです。

 車を先ほどの分岐点に戻し、道を確認してみましたが、道は雨でえぐられ、車が通った形跡も殆どないような状況でした。
 やはり「安道峠」は、ほとんど使われなくなっているようです。

 

 金越沢ダムを後に「繰石峠」へと車を走らせます。
 藤沢大籠線(県道155号)を南下していくと、「繰石峠」が見えてきました。峠手前の分岐には、館ヶ森やサファリパークへの看板がありますので直ぐ分かります。

 右に折れると道は国道456号に合流し、藤沢の中心部、館ヶ森、そして登米市東和方面に繋がっていて、県境には「七曲峠」がありますので、そちらに向かいます。

 

 県境に近い山の中に突如現る立体交差、国道と広域農道へのアクセスポイントとなっています。登米市東和方面にボックスをくぐり上っていくと、ほどなく「七曲峠」に辿り着きました。越えた先は峠の名のとおり曲がりくねった道です。

 

 館ヶ森には峠に戻って、今度は立体交差で時計回りにボックスの上を通過し、花泉方面へと続く東磐井広域農道を進みます。
 通行車両は殆どなくなっていましたが、上り詰めたところの館ヶ森高原ホテル駐車場にはまだ多くの車があります。ホテルにはまた戻ることとして、すこし牧場の方に足を伸ばしてみます。



 牧場の方は店じまいしていて、もう日も暮れようとしています。
 さあ、高原ホテルまで戻って、温泉でゆっくりして帰ることにしましょう。

(O.920)

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