Akatsuki庵

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「怖い絵」展

2017年11月28日 06時58分23秒 | 茶道具以外の展覧会
「怖い絵」展 上野の森美術館 ※12月17日(日)まで サイト

海外の洋画の展覧会にはすごく疎い。
朝日新聞社主催なら、新聞でお知らせを見かけるし、運が良ければ招待券ももらえるので、
出かけるとしたら、専らタダで行ける時。

だから、それ以外の展覧会は友人知人からの情報~それも地方在住~で興味を持って出かける。

今回もそう。

夏に神戸で開催していて、会期中に帰省もしていたのに全く気がつかなかった。

いや、耳にしたかもしれない。だけど「コワイエ展」だと思っていた?

人の名前ではなく「怖い絵」だと知ったのはLINEのやりとりで文字で知ったから。

文字通り恐怖を感じる絵をテーマに、日本と日本人以外で描かれた絵画を集めた展覧会。

ちょうど先週、この展覧会を紹介したTV番組を2本立て続けに見て、行こう!と思った。

えらく混雑しているという情報もチェックしていたので
日曜日は5時起きして、7:30から並んだ。

既に行列はできていたけれど、それでも50番目ぐらいだったので、余裕。

後から後から人がやってきて、開館(9時)の20分前は上野公園の南側がとぐろを巻いていた。

90分の待ち時間は長い。
でも、210分待ちも経験した身にとっては、へっちゃら。

上野の森の紅葉黄葉がとても美しく、空と流れる雲を見上げていたら退屈しなかった。

(早朝だけど、冷え込みも緩んでいたし)

さて、怖い絵。

ただ漫然と見ているだけでは本当の「怖さ」が理解できない。

そこは事前のテレビで予習した絵が持つ物語の背景を把握していたので、大丈夫。

入り口で鑑賞のポイントが印刷されたペーパーもあったので、それもきっちり読んだし。

神話と聖書からとった場面なんて、背景がないとおもしろくないもん。

『オデュッセウスに杯を差し出すキルケー』や『飽食のセイレーン』の怖いこと。

黙示録の四騎士しかり。

ビールとジンの風刺画も面白かった。(テレビ解説のおかげ)

会場内のイヤホンガイドはあまり好きじゃない。
聴くのに一生懸命で、それだけで満足しちゃって、目の前の対象物が「わかった」と錯覚してしまうから。
ガイドが長すぎて、次に行けないイライラ感もあるし。

たとえ、充分に鑑賞できなくてもそれは自分の技量不足。

自分の理解度と感性の範囲内で鑑賞できて、それで満足できたらいいやって、わりきっている。

今回も「すべてが背景やストーリーを理解していないと鑑賞できないのかなぁと思っていたら、
そうではなくて、宗教や国柄、時代に関係なく、怖いものは怖い!という絵も多かった。


鷹や猛獣に狙われる小動物とか、戦場に斃れる多くの人々とか、ね。


そして、今回のメイン。 どうして?『レディー・ジェーン・グレイの処刑』。

えかった~

第一陣で入場したおかげで、人が少なくてゆっくりじっくり時間をかけて鑑賞できた。

細かい箇所も近くで観察した。

これは、本当に物語(歴史のその場面や人物関係)を知ってないとないと、よさがわからない。

てなことで、混雑に煩わしい思いもせず鑑賞できた。

グッズもよかった。
チケットホルダーがスグレもの◎

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