Akatsuki庵

日々と向き合って

古染付

2016年12月10日 13時42分21秒 | 美術館・博物館etc.
★石洞美術館 サイト
 『古染付』 
 第2期 12月18日(日)まで
 第3期 2017年1月7日(土)~4月2日(日)

第1期も会期切れギリギリに行ったけど、第2期もギリギリになってしまった。
なまじ、会期が長いと「いつでも行ける~」と油断してしまう。

それでも、残された僅かな時間を畠山も静嘉堂も袖にして、石洞へと足を向けさせたのは、
「未知」への好奇心に他ならない。

第1期も変わった古染付を拝見できたけど、今度はどんな新鮮味があるのかしらというような。

今回は「中国だけど、日本からの注文を意識した和テイストの作品多し~」という印象のものが多かった。

反面、「日本以外のお得意さま~ヨーロッパ向け~にも好まれている意匠といたずらに日本にも卸してみました~」的なものも。

トルコ調だったりペルシア風なデザインのお皿が和の雰囲気をまとって納まっている風情がおもしろい。

景徳鎮の民窯って、おもしろいなぁと単純に感心した。

まずは織部の手付鉢を意識した染付山水図手鉢。
□を斜めに重ねた形はぜったい織部の真似っこだ~

なぜか、真ん中が盛り上がった角鉢。足付きで足が獣足。

大人気の形だったという染付半開扇形向付。確かにあっちこっちで見かける。

網文って、中村宗哲独特の意匠かと思ったら、そうでもなかったのネ。染付であの模様だ確かにおしゃれ。

超変わったところでは、染付豚形向付。
牛や兎は見たことあるけど、豚なんて初めて。超レアもの。

離れたところに獅子形向付もあった。これも、あまり見かけない。(裏側にも表情が異なる獅子が描かれていた)

海老文法螺貝形向付もおもしろい形だった。


染付双魚文注口付手鉢。
 浅めの鉢というか、ほとんどお皿でも、端っこに注ぎ口がついて、燗鍋(燗鉢?燗皿?)になっている。
 珍しいなぁ~と思ったら、谷庄にも同じ形のが売っていた! 文様は吉祥模様だった。

他にも興味深い向付がたくさん出ていて、見ていたら無性にお茶事に行きたいなった。

〆は風格を漂わせた、立派な染付花鳥文水指。

さすがです。


螺旋状のスロープを昇りながら堪能した79点。
(幾つかは「あれ? この前も見たような」というのもあったけど、基本的に初見のもの多し。

やっぱ、訪れてよかった。

3期も来たい。(期待?)



★石洞美術館バックナンバーリスト
『古染付』(第1期)
2013年6月『館蔵 漆器展-根来と漆絵- 同時開催:ブータンの漆器』
2010年2月『石洞山人と茶の道具展 -茶碗・茶釜-』

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