Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

根津美で古筆切についておべんきょー

2011年07月24日 00時00分18秒 | 美術館・博物館etc.
台風6号の影響で涼しげ風が吹く週末。
でも、7月23日は二十四節気の「大暑」なんだけどねー
(こんな気候でいいのか?)

午前中は根津美術館へ。
コレクション展「古筆切 ともに楽しむために」(8月14日<日>まで)を鑑賞。

エントランスも爽やかな空気が。




10時過ぎに到着したので、空いてるかなと思いきや、すでに見学者がいっぱい
古筆切の展示も後ろからよく見えない~
でも見たーい。
と会場の中をあっちこち行き来して、人がいないところから見ていった。

「古筆」は苦手なんだよねぇ。
茶道文化検定の公式テキストに書いてある「古筆」の項目もよくわからなくて
第一書いてある文字も読めないし

なんで「切」って言うのかすらわかってなかったりしたんだけど、
長い巻紙で伝わった和歌集を1首ごとに切断したので「○○切」と言うようになったらしい。
そいでもって「○○」のところは書風や料紙の特徴から付いた名称だったり、
伝来した家や社寺、土地から由来したり、書かれた内容や伝承筆者の生誕地だったり、
「切」となった時から名づけられたりすることもあるとか。

それにね、1枚の和歌集があっても、最初から最後まで1人が書いてるわけではないようで
だから、同じ「石山切」でも藤原定信筆と伝・藤原公任筆があったりする。
そもそも、石山切ってのは「貫之集・下」と「伊勢集」の断簡だし。
(だから、余計ややこしい

「石山」にしたって、石山寺かと思いきや「石山本願寺」のことだし。

他にも「八幡切」は石清水八幡宮にゆかりのある松花堂昭乗が所持していたからだし、
「白河切」は白河藩の藩主だった松平定信が所持していたからだという。
(日本史や茶道史に強くないと由来が全然わかんないよー
「愛知切」が伝承筆者に由来するとか、「戊辰切」が戊辰の年に切断されたからだとか。
ほんとーに難しいなぁ。

そんなことを考えていたので、実物よりも展示カードを見るのに一生懸命で。
人の波が一段落したのを見計らって、再度まわって「書」をゆっくり鑑賞し直した。

名称の仕組みがわかったので、これで辞典やテキスト読んでも理解しやすくなるかもね。
がんばろっと

展示室2の「水のある風景」は水墨画。
芸阿弥の観瀑図が印象的。
(同朋衆ですねぇ
 マイアミでアミーゴ 毎阿弥、能阿弥、芸阿弥、相阿弥)

仏教彫刻と中国の青銅器は興味がないのので、展示室3と4はパス。
展示室5の「文字のある器」へ。
展示目録と展示されてある順番がめちゃくちゃで混乱した

文字が刻まれている茶釜が3つ。
古芦屋の真形釜には「方丈」だったかな。
古天明釜は古いだけあって、重量感がある。
利休好の広口釜は背が高くて、江戸時代なのにやたら古そうに見える。
他は肥前の磁器。
ユニークな人物が描かれた染付のお皿とか、窪みがある景徳鎮の蜜柑の水指などよかった。

志野の暦文の茶碗(銘「年男」)が展示されてあって、その隣にそれを写した茶碗。
作者は楽了入。
白い釉薬の楽焼なのに、志野風に作ってあって、暦文も上手に写してある茶碗だった。

ほかにも三島の茶碗は「茶碗」というよりは「皿」にしかみえない平べったさ
「これで茶筅が振れるんかしら?」と思ってしまった。

〆は展示室6は「涼みの茶」。
盛夏の茶会や夕ざりの茶事に合う涼しげな道具の取り合わせ。

懐石の向付には織部焼の扇形。そっか、パタパタと風を送るイメージ
茶室の展示スペースは掛物が山水図。
芦屋の真形釜に唐銅の切合風炉(大西清林作)。火を見せない配慮。

螺鈿籠香合の編みの細かさは感動もの。
膳所焼の飴色の釉薬が涼しく感じる大きめの井筒の蓋置。

一重切の竹花入は珍しいことに本阿弥光悦作。
膳所の耳付茶入「大江」、より透明っぽい飴色とカワイイ耳。
遠州展で何度か見たので「大江」と聞いただけで、形状覚えた

織部手桶茶入はトーハクや畠山の手桶に比べたら、えらくガッチリした印象。
やはり、夏といえば水指。
茶室のところには古染付の葡萄文様の水指。
高取の管耳水指も形が変わっていて面白い。
砂張の水指もいい。
龍泉窯の青磁の鉄鉢形の水指、身もいいけど塗蓋が面白い。
取っ手が○。
最後は大きな蟹の蓋置。

やはり、根津のお道具は趣味がいいなぁ

次は、、、10月に訪れる予定。
なんでかって言うとね、お茶室を見学するの
(五島も畠山、サントリーと美術館併設のお茶室を見学したけど、
 根津だけはまだだったので、楽しみだなぁ

根津美術館を出たのは11時前。
渋谷に出て早めの昼食を摂って、中野サンプラザへ。
「坐忘斎御家元とのつどい」に出席。
その話はまた明日
(若者がツイッターで呟いているみたいよ

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2 コメント

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合格祈願 (とし)
2011-07-24 07:31:28
本日大安吉日(^_^)。
茶道文化検定の1級合格されますことをお祈りいたします(プレッシャーではありません)m(_ _)m。
何事もよくメモをされて感心させられます(^o^)。
私は腰が引けてる気配で…、お勉強は継続しますけど(^_^;)。
難関突破、これしばらくの私のテーマです(^^)/。
返信する
自信ないです (Akatsuki)
2011-07-25 00:15:47
としさん
申し込みは7/25からなので大安ではないですねぇ。
次の大安吉日まで待つつもりなく、日付が変わると同時にさっさとエントリーしました。
でも、自信はすでに喪失してます。
(練習問題みただけで、怖気づいちゃった)
返信する

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