Akatsuki庵

日々と向き合って

久保惣記念美術館の名品

2019年11月10日 04時55分00秒 | 美術館・博物館etc.

★松濤美術館 サイト
『日本・東洋 美のたからばこ~和泉市久保惣記念美術館の名品』 ※11月24日(日)まで

松濤美術館は以前も頴川美術館の名品を並べた展覧会を開催したことがあった。2016年5月だから、もう3年半も経ったのか。→こちら

頴川美術館は西宮(兵庫県)で、今回も同じ関西の久保惣記念美術館。
かの国宝青磁茶入「万声」を所蔵する美術館ダ。

ただ、兵庫県に足場がある私にとっては、超訪れにくいところなのヨ。大阪府和泉市って。
しかも、久保惣記念美術館は駅からさらにバスに乗って行かなきゃならなくて、バスの時間とか気にしていると~

ということで、これまで時々開催される茶道具を主体とした展覧会があっても、いつも訪問を断念していた。

なので、今回の展覧会は超うれしい。楽しみにしていた。
茶道具は全期を通じての展示なので、前後期どちらに訪れてもよかったのだけど、
どうせなら北野天神縁起絵巻が観たいからと、後期まで待っていた。

私が思っていたのと違う絵巻だったけど、それでも鎌倉から南北朝時代にかけての作品ですばらしい絵巻だった。

茶道具はやはり国宝の青磁花入「万声」。
日本に14点しかない国宝の陶磁器の1つ。
世の中に青磁の花入が数多く伝世しているけど、やはりこれがナンバーワン。
改めてそう思うほど、水色の出方も見た目の肌合いもサイコー。

一昨年、京博の国宝展では龍光院の曜変天目を前にかすんだような展示になっちゃって、気の毒だった。→こちら
だけど今回は文句なしの主役で「よかった」と思った。

そして、まるでW主演のように同格の扱いで独立ケースで展示されていたのが、黄瀬戸の立鼓花入「旅枕」。
おぉ~、去年やっと根津美術館で「会えた」憧れ(?)の花入だ。再会できてウレシイ。
やはり、フォルムがかっこいい。括れの上下は均等ではなく上部の方が短い。まるで女性のスタイルのよう。

そのほか、三井記念美術館所蔵のとよく似ている花鳥文の玳皮天目茶碗があった。

それから仁清の色絵の椿文中継ぎがめちゃステキだった。

辻与次郎の尻張釜もよかった。ちなみに、私が所持している茶釜も東大阪の釜師さんによる尻張釜なので、
「同じ形だなぁ」と当たり前だけど嬉しかった。

他は名物裂帖。展示室の外にパネルも展示されていて、こちらは写真撮影OK、SNSもOKなので、遠慮なく撮影した。

和泉市久保惣記念美術館の写真パネルで紹介されていた。

かなり、広い。やはり、一度訪れてみたいと思った。


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