土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

ニホンミツバチの分封(分蜂)

2008-05-11 12:25:05 | 生き物色々
 当地では近年ニホンミツバチの飼育?が大流行です。山道の擁壁などミツバチの巣箱がずらりと並ぶ光景がよく目に付きます。空箱のことが多いのですが、いつか分封(分蜂)した群れが入ってくれるだろうと置いてあるのです。地域によりますが、分封(分蜂)の時期は4月中旬から5月上旬が主です。普通一つの巣箱から2~3回の分封があります。私の経験では最大で5回の分封をしたことがありました。

 空の巣箱にそわせるようにラン科植物の鉢が置いてあるのを見られた方もおられることと思います。キンリョウヘンという名の洋蘭です。ミツバチの誘引植物として有名です。

   

   

 画像はキンリョウヘンに群がった分封(分蜂)中のニホンミツバチです。

 2008年5月3日、我が家の巣箱から2回目の分封群がでました。それを空の巣箱に移している時のもようです。

 分封群の本隊は元の巣箱から5メートルほど離れたアオギの木について分封球をつくりました。

   

   

   
  アオギとそこについた分封群の本隊。ここには女王蜂がいます。

 ニホンミツバチはめったに人を刺しません。とてもおとなしい蜂です。子供の頃よく刺されたアシナガバチやキイロスズメバチなどは何度でも刺す事ができるのですが、ミツバチは一たび刺してしまうと死んでしまいます。毒針とともに毒嚢が人の皮膚に残ってしまうのです。それでも時々刺されます。圧迫したり強い刺激を与えたりすると刺します。スズメバチほどではありませんが結構痛いものです。

 小さなニホンミツバチといえどもアレルギーの人はよくよく気をつけないといけません。アレルギー反応を起こす人は刺されるたびにだんだん反応が激しく症状が重篤になっていくのです。命にかかわります。刺されたとき気分が悪くなった事がある人は今度刺されたときはすぐ救急車で病院へ駆けつけないとなりません。

   

   

  

 
この画像は私がレジ袋に蜂球をすくい取って空の巣箱に移そうとしている画像です。


  この作業の時に新しい巣箱に女王蜂が入ってくれたらしめたものです。外の残ったハタラキバチや雄蜂もすべて新居に収まります。例えば、レジ袋にドサッと落ちたたくさんのミツバチの中に女王蜂がいないといったん巣箱に入ってもまた女王蜂の元に集まり新居には絶対入らないのです。

 今回はレジ袋には入らず少し残った群れの中に女王蜂はいたようで何度か手ですくって移した中にいました。女王蜂がはいるとほっとします。

 
 全て収まった新居の巣箱です。

 うまくいったと思っていても、ミツバチ達はなかなか気むずかしい?ところがあって、新居が気に入らないと数日後もぬけの空になっているということが希にあるのです。

役者

2008-05-11 10:07:18 | 生き物色々
 2008年4月23日、ミカンの枯れ枝の処理をしていました。この作業は黒点病などの病原菌の巣になる枯れたミカンの枝、幹などを剪定鋏やのこぎりを使って切り取るというものです。

 枝先の大きな幹の先が枯れていたので切り取ろうと剪定鋏をあてると、レレレ!?枯れた部分が動いた?。少しだけふにょっと動いたように見えたのです。もう一度鋏をもっていって枯れた部分の根元に刃をあてました。やっぱり目の錯覚ではありませんでした。少しだけ足をだして身をかわしたのです。

 まだ正体は判りませんでした。

 側にいたカミさんに「おかあさん、へんなものがおるぞ!来て来て」と呼びました。もう一度鋏でそっとさわってみました。蜘蛛のようです。間違いありません。

 動いて馬脚を現した瞬間をねらって写真を撮ってもらいたいとカミさんにお願いしたのですが、これがなかなか難しいのです。少しは動くのですが、足をなかなかきれいに見せてくれません。あんまり激しく刺激して逃げ出すと面倒だし、少しだっけ触ってもめんどくさそうに体をずらすだけなのです。

 少しさわってもすぐにもといた場所へ戻って、足を体の下に折りたたみ見えなくして一見枯れた幹としか思えなくなってしまうのです。

 触って動いたときに見ると幹の先端の定位置にはびっしりと蜘蛛の糸が巻き付けてあります。ここが蜘蛛の巣なのでしょう。そして糸を張り巡らして獲物を捕らえるタイプではなく木化けして身を潜め近づいた獲物を狩るタイプと思われます。


 横からの撮影です。少しだけ下に動いたところですが、定位置はとまっている枝の先端が定位置です。何と枝の太さと蜘蛛のサイズまでほとんどいっしょです。


ポジションを変えて背中を写した画像です。 びっくり!!たまげた!カメムシの入れ墨をしていました。

 これほどの役者はめったにみません。見事です。

 カメムシはご存知のとおり臭っい匂いをだして嫌われるムシですが、これは「わったしはカメムシで~す」と鳥などにアピールしているのでしょうか。

 ちなみに、私はカメムシを食べた?ことがあります。えっへん。

 私はそれほどゲテ物好きではありませんので彼らを見ても「おお!カメムシだ、旨そうではないか!」というような気持ちは全く起こりません。ヤマモモといっしょに食べてしまったのです。

 口の中があの臭いでいっぱいになりむせ返り、口中がかーっと熱くなりました。あの臭いのもとのせいなのか、体液そのものに刺激物があるのかは知りませんが二度と再び味わいたくないですね。種類によっては旨いものがいるかもしれませんが試すのはお勧めしません。