沖縄の原風景が残る貴重な自然海岸に軍港ができる―。予定地がある浦添市の松本哲治市長は米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の移設を巡り、県と那覇市が推す「北側案」の受け入れを表明した。「県民皆で考えるべきだ」「住民の声は」。現実味を帯びる計画に県民は複雑な表情を浮かべた。
サンエー浦添西海岸パルコシティにつながる西海岸開発に期待を寄せる屋富祖通り会の銘苅俊一会長(43)は「移設が現実の話になると、きれいな海をつぶしていいのかと思ってしまう。辺野古移設は反対で盛り上がっているのに『なんで』と感じてしまう」と迫る現実に戸惑った。
パルコシティが完成したことで軍港予定地の海を訪れる人々の姿も増えた。タクシー運転手の奥原徹さん(64)=浦添市=は「どんな工事になるか分からないが、きれいな海を埋めるのはもったいない。自分たちの力じゃどうにもならないことがもどかしい」と顔をしかめた。
子どもと一緒に海で夕日を眺めていた50代女性=浦添市=は「ここはパルコシティができる前から子どもたちの憩いの場所だった。きれいに水平線が見えるのに、遮るものができるのは悲しい。住民の声は全く無視されているように感じる」とうつむいた。
真夏の太陽で輝きを増す浦添市港川の自然海岸(通称・カーミージー)。定期的に観察会などを開いているしかたに自然案内の鹿谷麻夕代表(52)=中城村=は「この問題を浦添だけで考えていいのか。都市部に残るイノーをつぶしていいのか。半分でも壊されると残りも影響を受けるかもしれない。県民みんなで考える場をつくるべきではないか」と問い掛けた。
現在、那覇軍港がある那覇市。軍港の地主らで構成する那覇軍用地等地主会の我那覇祥義会長は、固定資産税に関する過大徴収問題が残っているとして「那覇がいい街になることは必要だが、固定資産税の問題が解決されていない」と計画の進展を歓迎しながらも、複雑な心境を示した。(琉球新報)
この那覇軍港移設問題、おそらく日本国民のほとんどがよくわからない問題だろう。
初めて聞いたという人もいるかもね。
最近、辺野古と絡めてこの問題を取り上げ、沖縄県知事(翁長氏、玉城氏)叩きに利用する自民党議員や閣僚、櫻井よしこ始めネトウヨ連中が湧いているが……
はぁ?
って感じです。
コイツらの言い分では、
『辺野古の埋め立てはダメで、那覇軍港の移設のための埋め立てはいいのか?』
と、まるで鬼の首を取ったかのような攻撃を繰り返してるが……
そもそも、なぜ、返還合意した那覇軍港が40年以上経っても返して貰えないのか?
その辺を考えて発言した方がいい。
どれだけ沖縄に負担を与えているのか、それを考えたら、安易に沖縄叩きを繰り返す輩がいかにクソなのかがわかるというもの。
簡単に言えば、『辺野古と那覇軍港の問題』は、根っこが一緒。
日本政府が常に、米軍基地を沖縄に押し付けてきたという構造的差別だ。
🇯🇵🇺🇸『沖縄の負担軽減のために那覇軍港を返すよ!有難いだろ〜。……あ、でも、移設先は沖縄県内でよろしく!』
沖縄『はぁ?』
もちろん沖縄が納得するはずもなく、沖縄県内のどこも受け入れない。
🇺🇸『移設先が決まるまで返さないから、サッサと引越し先探せよ、ニッポン!』
🇯🇵『( ー́∀ー̀ )ヘイヘイ なんとか沖縄の中でいい場所探しますので、しばしお待ちを┏○ペコッ』
ってな感じで、沖縄県外のどこも検討せずに、沖縄に固執しズルズルズルズルと那覇軍港を放置し続けてきたわけです。
沖縄に行ったことのある人ならお分かりだろうが、那覇軍港とは沖縄の玄関口那覇空港のすぐそば、那覇港に陣取り、使いもしないのに返しもしない、沖縄にとっては経済発展の阻害要因の最たるものである。
沖縄の中心那覇市にゴミ施設が置かれっぱなしも困るが、だからといって県内たらい回しもNOというのが沖縄県民の民意。
しかし、その動かない問題が、浦添市の儀間光男市長時代に動き出した。
市長が軍港受け入れを容認したからだ。
その後の選挙で、移設反対の公約を掲げた現市長松本哲治に負け、国政へ。
(儀間光男: 元維新の会参議院議員、昨年引退)
だが、反対を掲げ当選した現市長も賛成へと舵を切り、公約違反で市民を裏切ることに。
その裏に、自民公明の強い働きかけがあった事は、周知の事実。
公約を撤回したにもかかわらず、その後の選挙では自民公明の推薦を受け2度目の当選。
その時は、この浦添西海岸地区の開発などの取り組みが評価されたと思われる。
つまり、浦添市民は軍港問題より経済を優先した結果と言える。
それからは、中央政府と歩調を合わせ、県民投票の妨害に励んだり、沖縄県知事を攻撃したりで現在に至る。
地元が受入容認している以上、沖縄県が反対する理由はない。
ここが辺野古とは明らかに違う。
辺野古を抱える名護市は移設反対の立場であった。
名護市のヘリポート建設に対する住民投票でも反対の民意が示されている。(ヘリポート建設と辺野古埋め立ては連動している)
現名護市長は、選挙戦で反対とも賛成とも言わず、基地問題を争点にする事から逃げ回っている。
浦添市民は『軍港移設賛成』を掲げる市長を選んだ。
名護市民は住民投票で『辺野古移設』に反対する意志を示した。
沖縄県の立場は『民意を尊重する』ということだろう。
だから、浦添市民が軍港移設を受け入れないというなら、現市長を引きずり下ろすべきであり、沖縄県や那覇市を非難することでは無い。
今、マスコミを使って沖縄県を非難してるのは、軍港移設を押し進める自民党である。
とんだ自作自演で、笑うしかない。
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こんな印象操作で報道する姿勢をもういい加減やめましょうよ、産経さん。
日頃から『国防は国の専権事項』とか言って沖縄を牽制してるくせに、これに関しては沖縄県と那覇市が決定したと言いたいのですか?
沖縄県と那覇市と浦添市を全面に押し出す演出ご苦労さん。
裏で、日米政府がほくそ笑んでます。
特に🇺🇸は、古くて使いもしないおんぼろクソな軍港の代わりに、新築でピカピカの最新設備の整った施設を、日本国民の税金で造ってもらえるのだから、笑いが止まらない事でしょう。
( ゚∀゚)・∵ブハッ!!
ってね。