スマイル日和+

子育ては「自分育て」。smile流「自分育て」の日々をつづります。

春休みツアー③<御殿場着>

2007-05-17 | smile family
旅が始まった3月29日。
電車の中はやけに人が多いように思った。
よく見るとグループで中高年のおばちゃん、おじちゃんが
手にコンパクトで分厚い「時刻表」を持って座っている。
そして、乗換駅ではどど~っとみんな同じ方向に動いていく。
耳を澄ませば「青春18きっぷ」の話がどこからか聞こえてくる。
そう、みんな考えることは一緒。
ただ、目的地はそれぞれ違うというだけ。

しかしながら3歳児を連れて関西から東京まで
それも普通電車を乗り継ぎながら
青春18きっぷを最大限に利用しようなんて
馬鹿げた考えをもったのは
きっと私ぐらいだろう。
実際、Kids君がどれだけガマンしていられるかが
この旅の最大の課題であると
子ども達も覚悟していたようだ。

電車に乗ってから数時間。
Kids君も緊張しているのだろうか。
かなりの間座席が空かずに立ちっぱなしでいても
泣き喚くことも、
わがままを言うこともほとんどなかった。
どちらかというと、
重い荷物に慣れていないねーちゃんが
あれこれ弱音を吐きだしたのと、
今までの疲れと寝不足がたたって
私の頭痛が再発したことのほうが
何倍も厄介だった。

それでもお昼過ぎには
3歳の坊ちゃんも落ち着きなく動き出した。
とにかく食べ物を欲しがり、
たいくつなら食べる、うろうろする、
そしてまた食べるを繰り返した。

車窓から見える景色を
いくつか撮影する余裕もなく
私の頭痛は段々と激しさを増す。
上り電車のせいか「18きっぷ」のせいか、
ようやく座れたと思った座席も
乗換えですぐ立ちっぱなし状態になる。
どうにか最終目的地まで無事に着きたい!
そう思った頃には子ども達の顔にも疲れが見えていた。

「もう少しだから、頑張ろうね!
 もうちょっとおやつ食べてもいいよ」
満員電車とまではいかないけれど、
立っている人が多い中で
しゃがみこむスペースもない。
この時、ほんの少しだけ
<やっぱり、無理だったかなー>
という思いが、私の頭の中をかすめた。

「あ!富士山だよ!大きいね~!」
今までで一番富士山に近い場所に来ていた。
こんなにドーンと目の前にあると
やっぱり貫禄がある。
子ども達も見入っては、
「すごいねー。大きいねー。」とつぶやいた。

それから間もなく御殿場線に乗り換えて
最終目的地にいよいよ到着となった。
ホッとするもつかの間、
私の頭痛の痛みに耐えられず、
頭痛薬調達にしばし歩くことになった。
御殿場駅では1泊素泊まり予定の旅館のお迎えバスが
もう30分後に駅のロータリー周辺に来る。
その間に大急ぎで、明日の目的地「富士急ハイランド」への
バス+フリーパスチケット購入と頭痛薬購入を済ませた。

時間前に駅のロータリーに行くと
「○海薬草館」と書かれた結構古めのバンが
淋しげに停まっている。
急いで近くに駆け寄り
運転手らしき人にこちらから声をかけ挨拶した。

彼は私たちの名前を確認するとすぐにドアを開け
「頭ぶつけないように」と
乗り口の低い天井を指差した。
そう言われたにもかかわらず、
頭痛で感覚が鈍っていたのか
私は乗り込む勢いでゴチンと額を打った。

運転席の後ろが3列の座席になっていて
お客を10人乗せようと思えば乗せられるのだろうけど、
私にはかなり痛んだフラット状のシートや
アイドリングのエンジン音が気になりだし、
ネットの写真で見た宿のイメージを
必死になって思い出そうとしていた。

でも、家族4人で薬草湯付きで
1泊8000円以下の格安宿で
送迎までしてくれるのだから
その程度のことに文句は言えまい。

出発してしばらくすると
夕日に映える富士山が見えた。
<富士山を毎日見ることが出来るなんて
 うらやましい場所だなー。>
私は写真に収めるのも忘れて
雄大な富士山の光景に見とれていた。

駅から約10分弱で車は宿に到着した。
宿の女将さんらしき人は気さくな感じで
笑顔で私たちを迎えてくれた。
チェックインで、前払い。
明日の出発の時間を伝え、
駅まで送ってもらう手配をした。

子ども達は久々の「旅館」に
はしゃぎながら部屋の案内について行った。

部屋に着いたら、すでに布団が3枚引いてある。
頭痛のピークを維持していた私は
とりあえず、布団に体をうずめた。。。


つづく。。。






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