スマイル日和+

子育ては「自分育て」。smile流「自分育て」の日々をつづります。

小学校で読み聞かせ

2009-03-04 | smile bookshelf
今日選んだ本は「いのちのおはなし」。
現在、97歳の日野原重明氏が
著者自身が10歳前後の小学生に向けて行った
「いのちの授業」を絵本にして紹介したものです。

先日、お隣の地域の小学校で同じように
「読み聞かせボランティア」をされているグループさんが
1月の「成人の日」にあわせて
小学4年生を対象に「二分の1の成人式」をされていました。

その「二分の1の成人式」では
この「いのちのおはなし」を使って
「いのちの授業」を疑似体験する「読み聞かせ」がありました。

音楽やペープサート風のイラストを使った表現方法も
子ども達が絵本の中の子ども達と同じように
日野原先生の授業を受けているかのような手法も
なかなか面白く、感心してみていました。

そうしているうちに、
この絵本自体の魅力に
取り付かれちゃいました。

どうにかこの本を読んでみたいと思いつつ
図書館で見つけるまではだいぶ時間が空きました。

ようやく図書館で見つけたのが
4年生のクラスに2回目に入る少し前でした。

実際に手に取ると思ったより文字が多く、
お話としても物語があるわけでないので
子どもにはちょっととっつきにくい気もしました。
子ども達が自分から選ぶとすれば
「10歳のきみたちへ」の言葉に動かされてかなぁ。

でも、本って不思議ですね。
声を出して読むと、第一印象を掻き消すように
自分の中にストン!ってストレートに
言葉の一つ一つが入ってくるんです。

図書館で借りてすぐに、
読みの間や全体の長さを調節するために
3度続けて音読しました。

すると案の定ウチの子達がワサワサと寄って来て
とりわけ5歳のKids君が真剣に聞いていました。

そしてその後も時々私の本棚から持ち出して
寝る前の読み聞かせにと夫さんの部屋に
持って行っていたようでした。

この子でも何か感じるものがあるなら
まさに10歳の4年生サン達には
きっと、伝わるものがあるはず!

そして、今日は本番でした。

「4年○組のみなさん、おはようございます!
 読み聞かせボランティアのsmileです。
今日はみなさんに、こんな絵本を持ってきました。
『いのちのおはなし』っていいます。

みんなはもう10歳かな?
まだ、10歳になっていない子いるかな?
。。。あ、みんな10歳になったんだね!
よかった、よかった。

なぜってね、この本はちょうど10歳の
キミ達のためにあるお話だからね。

少し長いけど、頑張って読むので、
よく聞いていてくださいね。」

前回4年生のクラスに始めて入ったときと違って
自分の子ども(にーちゃん)がいないことと
自分なりのモチベーションの高さとかがあってか
やけに慣れた前フリと元気なあいさつでスタート。

子ども達の様子を見ながらも、
それほどカムこともなく、
ぶっ続け約12分で読み終えました。

「このおはなしのお医者さん、
 日野原先生ってね、こんな人よ。」

私は、もう1冊別な本を取り出し、
『いのちの授業』と書いてある表紙にのっている
にこやかな日野原先生の写真を見せました。

「この先生は現在97歳だそうです。
 それから、手にレモンを持っているでしょ。
 コレ、どうしてだと思う?
 。。。格好つけてるわけじゃないんよ。

 このレモンの大きさが、
 ちょうど10歳の皆さんの心臓の大きさと
 同じくらいの大きさなんですって。

 また、図書館や図書室でみつけたら、
 自分で読んでみてくださいね。」

そう締めくくったら、
「では、1年間お世話になった
 『ぽっかぽか』さんにお礼を言いましょう。」
と、担任の先生が声を掛け
代表の女の子3名がテレながらお礼状をくれました。

「ありがとうございまーす!
 わぁ、素敵に書いてくれたねぇ。

みんなはもうじき5年生ですね。
ステキな5年生になってくださいね。

ぽっかぽかもまたおはなしもってきますので、
宜しくお願いします。
今日はありがとうございました!」

照れた感じの拍手をいただいて
私は担任の先生に軽くあいさつをしてから
教室を出ました。

子ども達は長い話をしっかりと聞いてくれて
じっと目をそらさずに見てくれていて
とても気持ちの良いひと時でした。

伝えたいことが、きっと伝わっている。
子ども達の表情からそれが感じ取れました。

読み聞かせボランティアは
本年度の半ばぐらいからはじめたばかりで
この学校では2度目。

学童の指導員の時も、
教育実習で読んだ時も、
非常勤講師で出かけていったときも、
読み聞かせをしていつも感じるのは
会話していないのに
心と心が通じ合うような心地良い空気。

以前、もっともっと消極的だった私が
この方法でなら子ども達に遠慮なく近づける
そう感じたのが「読み聞かせ」でした。

いろんな見方があるけれど、
私にとっての読み聞かせは
子ども達との一種のコミュニケーション。
だから絵本は私の思いを伝える
道具でしかなかいときもあったりします。

「あくまでも絵本が主役」なんだけど
読み手によっては主役の印象が変わることもある。
演劇のキャストが誰かによって
その配役の印象が全く違うのと同じだよね。

今日の絵本は子ども達一人ひとりに
どんな風に残ったのだろう。。。

この絵本の中で日野原先生は
「いのちとは、きみたちのもっている時間といえますよ。」
とおっしゃっています。

いのちの続く限り、
こうして子ども達のために「いのちの授業」を
自分のいのちを使ってするのだそうです。

私も今日、こんなふうに自分の時間を
「自分のいのち」を
子ども達のために使えたことを
とても嬉しく思いました。

また、自分の時間を
いろんな人のために使えることを
楽しんで行きたい。
今日の読み聞かせは
私にそう思わせてくれるものでした。








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2 コメント

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わたしはきらきらさん (keinana)
2009-03-07 11:09:12
その学校で、3年間やってます!!

多いときは、月に6回くらい行ってます。

図書館は、2~3箇所行って、自分の子供たち用と、自分の本と、各学年ごとに2冊ずつと、借りまくってます。

また、何か交流があればいいですね。

わたしは、11年間できるんですけど、
smileさんもあと、7年間続けてくださいね!!
返信する
keinanaさんへ (smile)
2009-03-09 13:16:46
おひさしぶりですね~!
そっか、きらきらさんだったんですね!
ひまわりさんにも行かれてますか?

明日のフェスタにも
是非ぜひ!って思ってるんですが。。。

おやこ列車ネットにも
読み聞かせしに
ぜひ来てくださいね★
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