アカバネーゼのささやき

夫の裏切り!妻の仕返し!夫婦とは?自立に目覚めた私が起業するまで!

君と一緒にいられるのなら

2006年06月22日 | Weblog
主人が隣で寝返りをした

今日の彼の台詞、来週の事・・・いろんな事を考えて眠れない・・


なんだろう、、?

一緒に寝ていることがとても罪深いことに思えた

それは、心の中で違う人を想っている…という主人に対しての後ろめたい気持ちの罪なのか、

彼に対して、彼の事を思いながらも主人の隣で寝ている…という気まずい自分に対しての罪なのか…それはわからない


仕事が忙しいから、仕事で疲れているから・・といって、なんとなく寝る時間をずらしている自分がいた



本当に、自分勝手な私・・・

あの時、主人が他の女性を想っている時、何が何でも許せなかった

どんなことをしてでも、主人を取り戻したい…と、あれだけ苦しんだというのに・・・

主人と彼女を別れさせておいて、今度は、私への無関心を望むなんて・・・


もしも、主人が私を裏切ることなく、ずっとあのまま私を愛し続けていたら、今の私はどうしただろうか・・・?

きっと仕事をすることもなく、お気楽奥さまを続けていただろう

Nさんに出会った時、私は『主人への仕返し』・・・?と思ったのだろうか?

主人との間に何も事件がなかったら…、Nさんと出逢った私は、彼に惹かれることなく、ただのオバサンで今も生きていたのだろうか?


いや・・・
決して『仕返し』なんかじゃない

本当に『心』の部分で彼に出会ってしまって、いつも助けてくれた彼に惹かれていく自分が止められなかった

でもそれは、自分への『言い訳』?



私だけが幸せに…なんて言いません

どんな罰でも受けます


でも、今だけ、神さま、邪魔をしないで下さい

・・私、彼と一緒にいたい


彼と一緒にいる時間は、素顔の自分でいられるような気がする

自分を飾らず、素直に笑いこけて、女優にもならなくてもいい

温かくて、なつかしい彼に包まれたい

「絶対に傷つけない」と言った彼の言葉を、今度こそ信じてみようかと思った


私はずっとどこかで彼に「頑張ったね。すごいね!」と褒めてもらいたくて、ここまで頑張ってきたのかもしれない


ただそれだけ・・

・・・でも、コレが「不倫」というものなんですか?



夜が明けた

カレンダーを見た

あと一週間は2列しか残っていない


一生懸命に仕事をする

家の中を一生懸命に片付ける

お母さんを完璧にやる

妻を完璧に・・・?  ちょっとこれはわからない


来週にご褒美をもらうために



2週間後の別れを意識してから、二人は頻繁にメールを交わすようになっていた

まるで、誰かからのお許しが出たみたいに・・

どちらもメールを止めることができず、仕事中も、帰りの電車の中も、そして、家の中に入ってからも…


メールをして返事が来ると、二人は繋がっている…という安堵に包まれた

彼もまた、いつでも返してくれるメールで私の気持ちを確かめているようだった



「おはよう!今日もいい一日ですように!」

「今日、電車で○川さんに会ったよ」

「今日、どんな髪型してるの?」

「お昼何を食べた?」

「今日、ステキなご夫婦のお客さんがきたよ」

他愛もない会話・・・


思い切って

「おはよう!来週は火曜、水曜はお休みどうでしょうか?」

と切り出した

「休めそう?」

「休めるわけない!もうめちゃくちゃ忙しいよ でも絶対に休む!

「だ・大丈夫?」

「大丈夫じゃないよ。ヤバイヨ!でも、優先順に並べたら、これが一番重要な事だから」

改まって

「二日間…って、水曜と金曜の休みでもいい?」

「あの、できれば連休で・・・」

「でも、また7時までに帰らなきゃでしょ?僕の送別会をしてくれるらしいから、その後に顔を出そうかと思って…」

「あの。。実は、来週いつもの仲間と温泉に行く予定だったの。それが今回、仕事を一人休めなくなってしまって…旅行中止になりそうなの」


いきなり電話がかかってきた

「・・・なんて?」

「だから、その二日間をあなたと過ごそうかと思って」

「ホントに?信じられないよ!え??1泊できるの?」

「うん。だってもう時間がないから。時間に追われるのが嫌だから」

「でも…」

「イヤならいいよ、一人でのんびりするから!

「イヤなわけないでしょ?!」

「仕事大丈夫?」

「それまで、毎日会社に泊まりこんで仕事するよ。きみと一緒にいられるのなら」


二人とも、仕事中な事を忘れて、モデルルームの影から電話をしていた


この時の二人には、もう何も見えていなかった




・・・つづく