主人が隣で寝返りをした
今日の彼の台詞、来週の事・・・いろんな事を考えて眠れない・・
なんだろう、、?
一緒に寝ていることがとても罪深いことに思えた
それは、心の中で違う人を想っている…という主人に対しての後ろめたい気持ちの罪なのか、
彼に対して、彼の事を思いながらも主人の隣で寝ている…という気まずい自分に対しての罪なのか…それはわからない
仕事が忙しいから、仕事で疲れているから・・といって、なんとなく寝る時間をずらしている自分がいた
本当に、自分勝手な私・・・
あの時、主人が他の女性を想っている時、何が何でも許せなかった
どんなことをしてでも、主人を取り戻したい…と、あれだけ苦しんだというのに・・・
主人と彼女を別れさせておいて、今度は、私への無関心を望むなんて・・・
もしも、主人が私を裏切ることなく、ずっとあのまま私を愛し続けていたら、今の私はどうしただろうか・・・?
きっと仕事をすることもなく、お気楽奥さまを続けていただろう
Nさんに出会った時、私は『主人への仕返し』・・・?と思ったのだろうか?
主人との間に何も事件がなかったら…、Nさんと出逢った私は、彼に惹かれることなく、ただのオバサンで今も生きていたのだろうか?
いや・・・
決して『仕返し』なんかじゃない
本当に『心』の部分で彼に出会ってしまって、いつも助けてくれた彼に惹かれていく自分が止められなかった
でもそれは、自分への『言い訳』?
私だけが幸せに…なんて言いません
どんな罰でも受けます
でも、今だけ、神さま、邪魔をしないで下さい
・・私、彼と一緒にいたい
彼と一緒にいる時間は、素顔の自分でいられるような気がする
自分を飾らず、素直に笑いこけて、女優にもならなくてもいい
温かくて、なつかしい彼に包まれたい
「絶対に傷つけない」と言った彼の言葉を、今度こそ信じてみようかと思った
私はずっとどこかで彼に「頑張ったね。すごいね!」と褒めてもらいたくて、ここまで頑張ってきたのかもしれない
ただそれだけ・・
・・・でも、コレが「不倫」というものなんですか?
夜が明けた
カレンダーを見た
あと一週間は2列しか残っていない
一生懸命に仕事をする
家の中を一生懸命に片付ける
お母さんを完璧にやる
妻を完璧に・・・? ちょっとこれはわからない
来週にご褒美をもらうために
2週間後の別れを意識してから、二人は頻繁にメールを交わすようになっていた
まるで、誰かからのお許しが出たみたいに・・
どちらもメールを止めることができず、仕事中も、帰りの電車の中も、そして、家の中に入ってからも…
メールをして返事が来ると、二人は繋がっている…という安堵に包まれた
彼もまた、いつでも返してくれるメールで私の気持ちを確かめているようだった
「おはよう!今日もいい一日ですように!」
「今日、電車で○川さんに会ったよ」
「今日、どんな髪型してるの?」
「お昼何を食べた?」
「今日、ステキなご夫婦のお客さんがきたよ」
他愛もない会話・・・
思い切って
「おはよう!来週は火曜、水曜はお休みどうでしょうか?」
と切り出した
「休めそう?」
「休めるわけない!もうめちゃくちゃ忙しいよ でも絶対に休む!」
「だ・大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ。ヤバイヨ!でも、優先順に並べたら、これが一番重要な事だから」
改まって
「二日間…って、水曜と金曜の休みでもいい?」
「あの、できれば連休で・・・」
「でも、また7時までに帰らなきゃでしょ?僕の送別会をしてくれるらしいから、その後に顔を出そうかと思って…」
「あの。。実は、来週いつもの仲間と温泉に行く予定だったの。それが今回、仕事を一人休めなくなってしまって…旅行中止になりそうなの」
いきなり電話がかかってきた
「・・・なんて?」
「だから、その二日間をあなたと過ごそうかと思って」
「ホントに?信じられないよ!え??1泊できるの?」
「うん。だってもう時間がないから。時間に追われるのが嫌だから」
「でも…」
「イヤならいいよ、一人でのんびりするから!」
「イヤなわけないでしょ?!」
「仕事大丈夫?」
「それまで、毎日会社に泊まりこんで仕事するよ。きみと一緒にいられるのなら」
二人とも、仕事中な事を忘れて、モデルルームの影から電話をしていた
この時の二人には、もう何も見えていなかった
・・・つづく
今日の彼の台詞、来週の事・・・いろんな事を考えて眠れない・・
なんだろう、、?
一緒に寝ていることがとても罪深いことに思えた
それは、心の中で違う人を想っている…という主人に対しての後ろめたい気持ちの罪なのか、
彼に対して、彼の事を思いながらも主人の隣で寝ている…という気まずい自分に対しての罪なのか…それはわからない
仕事が忙しいから、仕事で疲れているから・・といって、なんとなく寝る時間をずらしている自分がいた
本当に、自分勝手な私・・・
あの時、主人が他の女性を想っている時、何が何でも許せなかった
どんなことをしてでも、主人を取り戻したい…と、あれだけ苦しんだというのに・・・
主人と彼女を別れさせておいて、今度は、私への無関心を望むなんて・・・
もしも、主人が私を裏切ることなく、ずっとあのまま私を愛し続けていたら、今の私はどうしただろうか・・・?
きっと仕事をすることもなく、お気楽奥さまを続けていただろう
Nさんに出会った時、私は『主人への仕返し』・・・?と思ったのだろうか?
主人との間に何も事件がなかったら…、Nさんと出逢った私は、彼に惹かれることなく、ただのオバサンで今も生きていたのだろうか?
いや・・・
決して『仕返し』なんかじゃない
本当に『心』の部分で彼に出会ってしまって、いつも助けてくれた彼に惹かれていく自分が止められなかった
でもそれは、自分への『言い訳』?
私だけが幸せに…なんて言いません
どんな罰でも受けます
でも、今だけ、神さま、邪魔をしないで下さい
・・私、彼と一緒にいたい
彼と一緒にいる時間は、素顔の自分でいられるような気がする
自分を飾らず、素直に笑いこけて、女優にもならなくてもいい
温かくて、なつかしい彼に包まれたい
「絶対に傷つけない」と言った彼の言葉を、今度こそ信じてみようかと思った
私はずっとどこかで彼に「頑張ったね。すごいね!」と褒めてもらいたくて、ここまで頑張ってきたのかもしれない
ただそれだけ・・
・・・でも、コレが「不倫」というものなんですか?
夜が明けた
カレンダーを見た
あと一週間は2列しか残っていない
一生懸命に仕事をする
家の中を一生懸命に片付ける
お母さんを完璧にやる
妻を完璧に・・・? ちょっとこれはわからない
来週にご褒美をもらうために
2週間後の別れを意識してから、二人は頻繁にメールを交わすようになっていた
まるで、誰かからのお許しが出たみたいに・・
どちらもメールを止めることができず、仕事中も、帰りの電車の中も、そして、家の中に入ってからも…
メールをして返事が来ると、二人は繋がっている…という安堵に包まれた
彼もまた、いつでも返してくれるメールで私の気持ちを確かめているようだった
「おはよう!今日もいい一日ですように!」
「今日、電車で○川さんに会ったよ」
「今日、どんな髪型してるの?」
「お昼何を食べた?」
「今日、ステキなご夫婦のお客さんがきたよ」
他愛もない会話・・・
思い切って
「おはよう!来週は火曜、水曜はお休みどうでしょうか?」
と切り出した
「休めそう?」
「休めるわけない!もうめちゃくちゃ忙しいよ でも絶対に休む!」
「だ・大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ。ヤバイヨ!でも、優先順に並べたら、これが一番重要な事だから」
改まって
「二日間…って、水曜と金曜の休みでもいい?」
「あの、できれば連休で・・・」
「でも、また7時までに帰らなきゃでしょ?僕の送別会をしてくれるらしいから、その後に顔を出そうかと思って…」
「あの。。実は、来週いつもの仲間と温泉に行く予定だったの。それが今回、仕事を一人休めなくなってしまって…旅行中止になりそうなの」
いきなり電話がかかってきた
「・・・なんて?」
「だから、その二日間をあなたと過ごそうかと思って」
「ホントに?信じられないよ!え??1泊できるの?」
「うん。だってもう時間がないから。時間に追われるのが嫌だから」
「でも…」
「イヤならいいよ、一人でのんびりするから!」
「イヤなわけないでしょ?!」
「仕事大丈夫?」
「それまで、毎日会社に泊まりこんで仕事するよ。きみと一緒にいられるのなら」
二人とも、仕事中な事を忘れて、モデルルームの影から電話をしていた
この時の二人には、もう何も見えていなかった
・・・つづく