花ものがたり

パソコンでのお遊び作品とたまに出かけて写すフォトブログ。最近は日々の出来事などを書きとめ備忘録、何でもありのブログです。

思い出のアルバム

2014年05月01日 14時39分47秒 | 日記

 


私は写真を写すのも見たりするもの大好き、ただただ 写して貯めてきた。母もそうだった。

私が小学校の6年生の卒業時,卒業記念にその小学校名前入りアルバムを貰った。


その記念アルバムに私の生まれた時からの写真を貼って独身時代 それを広げてみるのが楽しみだった。

1歳 3歳 御稚児さん 入学式 修学旅行 それぞれの思い出が枚数はほんの少しだけど順序良く貼ってあるのです。

結婚してもずーと実家の置いてあったが、10年ほど前 私が仕事を止め 時間が出来たので自分の物と思って我が家にそのアルバムを持ってきた。

働いている頃は毎日が忙しく写真を見る事もなく、子育て 家事 仕事等必死に働き続けて今でもどうやって過ごしたか思い出せないくらいです。

話は戻り アルバムの事

母が胃癌手術してから一か月我が家で過ごしていた時、退屈だろうとそのアルバムや 孫のアルバムを出してきてみせました。


その時 母はその記念アルバムが母自身の物だと思いだしたのでしょう

(私が持ってきたこと知らなかったし、家で普段見ないけどこんなのあったと思いだしたのです)

ある日 「このアルバム あなたが捕っていった」と言い始めました。

私はびっくり。

泥棒扱い???

確かに 我が家族は言葉使いは悪いですがそんな言い方・・・。

また 母が耳が日増しに聞こえづらくなってきて 腰も痛いし 初めて娘婿のうちで肩身の狭い思いをして過ごしていたのは事実です。

私とだけの時間は楽しそうでしたが やっぱり自分の家に帰りたがっていました。そんな母に随分気を使いました。

また 少しづつ子供の用に 言葉が単語だけになったり思い通りにゆかないと 怒りっぽくもなってきています。


冷静に考えると そのアルバムは 母にとって 一所懸命やってきた子育ての自分の大切な思い出の子供成長アルバムだったのです。


自宅にカメラはなく 遠い写真やさんにこどもをつれていって写した写真、母の兄弟に頼んで写し残した母の生活記録でもあって宝物でした。

気づきませんでした。


母に丁寧に何度も説明し あと何日で返すからねと言い聞かせ母が自分の家に帰って行ってから 私は時間のある時にアルバムの写真を少しずつはがしプリンターで最大画質でスキャンしてパソコンに保存しました。

私のパソコンの画像には 写真の裏にに記してある写した日付や 映っている人の名前を丁寧に記入しました。


弟も映ってますが長女の私中心の写真です。いえ このアルバム ほとんど私の写真です。

 

確かに御稚児さんや6歳以下のは一枚しか写してないと思うからそれは私と弟のものです。 でも遠足 修学旅行 中学のキャンプは私のだけです。


弟の小学校からのはどうなっているのでしょう。と言っても 写真ははそんなに数ありません。

何時かは私のもとに帰ってくるだろうと心の中で思いつつアルバムを母に手渡しました。

母は手にしたものの きっと 自分の言ったことも忘れているしそのアルバムの存在だって 忘れてしまうような状態だと思うのです。


しかしそのアルバムを開いている母の顔はとても穏やかで 昔を思い出して嬉しそうでした。