私も 一言 投稿用 (こんな話を聞きました)。

妙念寺への意見・質問 投稿用
 コメント欄に 書き込みください。 
浄土真宗の味わい 電話法話の原稿 みなさんの一言

疑り深い私のために

2023-08-29 12:00:56 | 日記
 私たちは 疑い深い性質を持っています。
常識の範疇だと素直に受け入れるものの、常識を超えていると
そんな馬鹿な だまされるものかと、疑い拒否します。
そんな私を 何とか信じさせようと、
お釈迦様は いろいろと苦心して 教えを説いて
いただいています。

 仏説無量寿経の中には、
これまで沢山の仏さまが、この世に出て多くの人々を
救っていただいたこと、そして世自在王仏という
仏さまの時代に 一人の国王が、すべての人々を一人残らず
救いたいとの大きな願いを建て、
その理想の国をつくるために 多くの仏さまの世界を
手本にしたいと、さまざまな仏さまの世界を見せてもらったこと。

 その数が 10や20ではなく、210億もの仏さまの国を
見せてもらい、その中から特に優れたものを選び取るのではなく、
疑い深い 私たちのために、五劫という長い長い宇宙的時間
考えに、考えて、48項目の設計図を建て、その完成のために
また宇宙的長い間修行して これまでにない最も優れた
お浄土が完成したと説かれています。

 その設計図の17番目には すべての仏さまが、
自分(阿弥陀仏)のことを、誉め讃えるような 最もすぐれた
はたらきができる仏に成りたいというのです。

 過去の仏さま 現在の仏さま すべての仏さまが
実現できなかった、努力出来る人も出来ない人も、すべての人を、
「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」の名号を口に
するものを 自分の国・お浄土へ生まれさせ 仏にしたいと。

 ですから、私がご縁を頂いて 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏と
お念仏するとき、もう仏さまと同じ はたらきをしている
ことになります。

阿弥陀さまの偉大さ、そのはたらきが、分かっていなくても
お念仏する私は もう仏さまと同じ阿弥陀仏を讃嘆する
はたらきをしていることになるのです。

 疑り深い私がどう思と お念仏する時は、もう
仏さまと同じように 阿弥陀さまを讃嘆するはたらきを
しているのです。

 ですから、今は 悩み多い人間ですが、やがて いのち終われば
お浄土に生まれ 引き続き 阿弥陀さまを讃嘆する仏さまの
はたらきをさせていただくのです。
もう 今は 仏さまの仲間なのです。




物差しを変える

2023-08-26 11:31:19 | 日記
 今回も本願寺派の総合研究所のツイッター【仏教のことば】のご紹介です。

【仏教のことば】
 信心を得る以前は いわゆる常識という物差しで社会を生きてきました。
 しかし信心を得るというのは、いままでの常識の物差しを捨てて、
 法という新しい物差しの世界へ生まれ変わるのであります。
       (霊山勝海『聖典セミナー親鸞聖人御消息』P86)
           配信 · 2023年7月26日

 私たちは 学校で長年教育を受け、社会での経験を元にした常識で
今まで生きてきました。
しかし、学校教育では ○か×か、採点できることが中心であり
社会では 損得勘定を基本にして、いかに上手に生き抜くか、
老病死を嫌い否定する、価値観で生きてきました。

しかし、現代の科学ではなかなか評価、証明出来にくい、
先輩たちが受け継いできた、大人の智慧、仏法があることを
知らないままでこれまで生きて来たようです。

 キリスト教を基本とした西洋的な考え方、ものの見方を
現代人は常識として生きているようです。
そうした、世間の常識を超えた価値観が日本には存在していたこと、
そうした物差しを知り、その世界を体験し、生きていくこと、
それが仏法という新しい物差しの世界に生まれ変わることなのでしょう。

 すべてのものを救いたいという仏さまの願い、はたらきを
繰り返し聞き、南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏を口にし、耳に聞き
どこへ向かうのか、それはお浄土へ向かって力強く生きていく
世界があることを、教えていただいているのです。


【仏教のことば】
 仏道を歩むとは…人間の逃れられない根源的な苦悩を乗り越えていく道を
 目指すのであり、仏陀の説かれる「苦悩を除く法」とは、「生老病死」の
 苦悩を除く法なのである。
 親鸞聖人が目指された仏道も、生老病死の苦悩を乗り越えていく道であった。
      (勧学寮篇『親鸞聖人の教え』P14) 配信 · 2023年7月27日

 医学や科学が進み、あたかもこれが万能であるとの誤解があります。
「生老病死」の苦悩を除くには、薬を飲む、手術を受けるなど、
外側からの何らかの治療を受けることでしか、解決法は
ないと信じこんでいます。

 しかし、先輩たちは、科学だけに頼るのではなく、仏法を通して
内側からの、精神的な解決法を受け継いできたのです。
そうした世界があることを 教えていただいているのです。


【仏教のことば】
 死の問題の解決こそ、同時に生の問題の解決でもあるわけで、
 ほんとうの幸福とは、お念仏によって生死の問題を超えさせて
 いただく以外にはないと思うのです。
   (村上速水『道をたずねて』P27) 配信· 2023年7月28日

  ともありました。




受け継がれていくもの

2023-08-16 13:09:29 | 日記
 お盆の間 境内にあるお墓に 子ども連れの見知らぬ若い家族の姿を
多く見受けました。
本堂にお参りする家族、直接お墓にお参りする家族さまざまですが、
年配者が一緒ではなく、自分たちでお参りしているのを見ると、
子どものころに大人に連れられて 参拝していた世代が、
夏休みに帰省して子ども連れでお参りしているのだろうと思います。

 大人と一緒に 本堂にお参りしていた家族は、本堂へ上がり
お墓だけの家族はお墓だけ帰る、こうして次の世代に受け継がれて
いくのだろうと、感じています。

 さて、浄土真宗本願寺派(西本願寺)総合研究所【公式】から
送られてくる【仏教のことば】に
こんな内容がありました。

【仏教のことば】
 わが身の善悪にとらわれて、これで助かるだろうとか、
こんなことでは救われまいと思いわずらうことを、
自力のはからいというのです。
そのはからいをやめて「必ず救う」のおおせ一つをあおいで、
おおせに安んずることを安心とも信心ともいうのです。
 (梯實圓『妙好人のことば』P226)·2023年7月21日配信

【仏教のことば】
仏教というのは世界の見方を変えてくれる教え…
その教えに一度出会うと、出会う前のものの見方に戻ることはありません。
毎日、大量に消費され廃棄されていく情報とは違う、
出会うとその人の人生をも変えてしまう…それが「仏教」です
 (松﨑智海 『鬼滅の刃』で学ぶはじめての仏教P4)
            ·2023年7月23日配信

 【仏教のことば】
仏教は道徳ではありません。
私の窺い知る(うかがいしる)ことのできない「仏の世界」を
学ぶのです。道徳と同じレベルで学べば大きな誤りを犯します。
(淺田正博『生かされて生きる―どうして人を殺してはいけないのですか?―』P28)
          2023年7月24日配信

【仏教のことば】
本堂においては、すべて本尊を中心にして語られる。
前後、左右というのも、本尊の前後、左右…であって、
私から向って左右ということではない。…あらゆることがらを
自己を中心として考え、行動している日常的な意識が
本堂の中では逆転する…。 (梯實圓『浄土教学の諸問題』下P165)
                  7月25日配信



この世に無駄なし

2023-08-08 09:43:44 | 日記
 毎日送られてくる 【仏教のことば】 そこに こんなことばが
ありました。

【仏教のことば】
「摂取不捨(せっしゅふしゃ)」
 この世に無駄なしということなのですね
 (鈴木章子『癌告知のあとで―なんでもないことが、こんなにうれしい』P134)
     2023年7月17日配信

 北海道のお寺の坊守さんで 癌で亡くなられた鈴木章子さんの
 残されたことばです。
 (※摂取不捨=摂(おさ)め取って捨てずという、阿弥陀如来の救い)
 のことです。
 私たちは 役にたつもの、有益なものだけが 有り難く感じていますが、
 この世には 何一つ無駄なことはなく、私たちが忌み嫌っている、老病死も
 みんな平等に訪れてくるもの、それをどう捉えることができるかで
 人生は 大きく変わってくるものでしょう。

  限られたいのち、毎日毎日をどう味わって生きるかで 私の人生は
 素晴らしいものに 転じられていくのです。
 長い命だけが素晴らしいのではなく、健康だけが素晴らしいのではなく、
 何一つ 無駄なことはない、ひとつひとつ 味わい深い毎日を
 送らせていただきたいものです。

またこんなことばも 送られてきました。

【仏教のことば】
「自由」とは何でしょうか。多くの人は、「自分の思い通りになること」と
考えるでしょう。しかし、仏教では、「自分の思い通り」とは、欲望という
煩悩に支配された「不自由」に過ぎないと見ます。
 (『いつでも歎異抄』P51) 2023年7月19日配信

【仏教のことば】
慈悲深い両親だからといって、その両親の前で悪事を行って、
はたして喜ぶだろうか。
嘆くに違いなく、それでも見捨てないだろう。
また、大切に思ってくれても、悪行については許せない思いのはずだ。
如来の思いも、まったく同じである。(法然聖人の言葉)
   (『季刊せいてん』110号P54)  2023年7月22日配信


 

仏法は 聴くべきもの

2023-08-02 09:30:36 | 日記
 毎日 ご本山の本願寺派総合研究所からツイッターで送られてくる 
「仏教のことば」その中に こんなことばが ありました。

【仏教のことば】
 世界はこんなに苦しいけれど、解決していく道はきっとある。
 月並みな言葉ではありますが、仏の教えというのは、
 この苦しい世界での希望なのです。
     (松﨑智海 『鬼滅の刃』で学ぶはじめての仏教 P52)

  仏教は 生老病死の苦しみを解決するために説かれたとも言われます。
  生きるということは 苦しみの連続 その苦しみを解決するために
  お釈迦さまが説かれ 多くの先輩たちが その味わいを
  具体的に説き 伝えていただいたものが 仏の教えなのでしょう。
  先輩が残していただいた、折角の教えに 気づかないでいることは 
   もったいないことです。
  浄土真宗は お聴聞 その教えを 聞くことが大事だといわれます。

【仏教のことば】
「仏法は毛孔(けあな)から入るものである」ならば、
  わたしの心身をあげて聴くべきものであろう。
  わたしの生活行動を通して、教えのまことを確認する
  という意味を含むであろう。
     (村上速水『親鸞教義の誤解と理解』P112)

【仏教のことば】
「本尊」とは帰依尊重する本仏をいう。
  この本尊が教法の根源であり、また礼拝の対象である。
      (『浄土真宗本願寺派「宗制」解説』P43)

【仏教のことば】
「必ずあなたを救いとる」という如来の本願は、
  煩悩の闇に惑う人生の大いなる灯火(ともしび)となる。
  この灯火をたよりとする時、「何のために生きているのか」
 「死んだらどうなるのか」、この問いに確かな答えが与えられる。
       (『拝読 浄土真宗のみ教え』P3)

  【仏教のことば】毎回 短いことばですが、お念仏の教えを
    味わうには 誠に貴重なことばです。