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羽毛は健康に?

2011-05-30 13:57:55 | 日記
今日は羽毛(羽毛布団)、その問題点について少し。羽毛は人間で言うと「爪」とか「毛髪」と同じです。決して羽毛自体が暖かいわけではありません。羽毛(ダウンボール)には無数の繊毛があり、その間の空気が温まり、保温力を発揮します。そのダウンボールは細かくて、普通の布団に使うサテンやブロードの生地では抜け出てしまいます。そのため生地の目をつぶしたダウンプルーフ加工を施しています。目をつぶしているので当然通気性がありません。今頃の季節、蒸し暑く感じます。またダウンボールが行き場がないため、繊毛同志が磨耗し、目に見えない微粒子が発生します。これが使ってから3~5年からといわれています。弊社では8年経ったら羽毛ふとんの打ち直しをお勧めしております。喘息やアレルギー性の鼻炎の方は要注意です。それと近年、夏型過敏性肺炎の原因の一つに羽毛ふとんが考えられといわれています。過敏性肺炎は慢性化すると肺組織は線維化していき、運動時の息切れ、咳、持久力の低下、体重減少などの現象が現れてきます。鳥に由来するタイプとしてフンや羽毛などがアレルゲンとなります。その観点から、羽毛布団が原因となっている場合もあります。それは羽毛ふとんはカビが生育するのに最も適した環境なのです。温度20~30度、湿度60%以上で発生、80%で繁殖、ケラチン(たんぱく質)が餌となる。まさに羽毛ふとんはカビの温床ともいえるのです。アレルギーは体質が関係しますが、発症するかしないかは環境が最大の危険因子となります。防げるものは防いでおきましょう。長くなるので絹に関しては明日。

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