今日は15夜お月様の日でしたが、ご覧になられましたか?
トップの写真は我が家のベランダから撮影した一枚。
星一つない真っ暗な闇の中に浮かぶまんまるのお月様。
とってもキレイでした。
さて、「いつまでも暑いよね~。」
そんな会話にもそろそろ飽き始めた9月も末の休日、
季節感を肌身で感じることはできませんが、迫り来る10月に向けて、ようやく靴の入れ替えを済ませました。
例年なら、とっくに足を通しているはずのブーツも、今年は見ているだけでも暑苦しい。コレを履くことができるのはいつのことだろうかと、ぼんやりと眺めると、これも地球温暖化の影響だろうと想像することは容易でした。
そういえば先週、インテリアコーディネーターの資格対策でお世話になった先生から頂いたメールの中に、省エネに関する様々な記事が資料として添付されておりました。時期を同じくして、YKKAPさんから頂いた資料にも、頂いたメールとリンクする内容を見つけました。それらは、今年のこの「暑さ」とも関係したもので、『まだまだ履く気になれないブーツ』や『暑くて試着する気が起こらない秋の新作』に頭を悩ませている場合ではなく、今後の住宅の在り方も含めて、いま、考えなければならないことだと感じました。
そこで今日は、LCCO2から考えてみたいと思います。
LCCO2=Life Cycle CO2(ライフサイクル二酸化炭素排出量)。
聞きなれない言葉かも知れませんが、これは建物の設計・企画から建築、使用を経て解体(=廃棄)するまでの建物生涯で発生する二酸化炭素総発生量のことを示すものです。
これまで、エネルギーの消費量についてはかなりの認知度が高まり、省エネの視点からは多くの製品が開発されてきました。太陽光発電や、エコキュート、エコジョーズ、エアコンや冷蔵庫、テレビなどからも知ることができますよね。私たちはそれを、電気代やガス代の請求額の減少で実感し、エネルギーの消費量が減っているということに気付くことができます。しかし、どれほどのCO2が排出されているかということまで考えている人は少ないと思います。
日本のCO2排出量は、アメリカ、中国、ロシアに次いで世界第4位。年間CO2排出量は、約12億5,000万トン。一人当たりに換算すると10トン。10トンと聞いてもあまりにも大きな数字でピンときませんが、1トンが1,000kgなので10,000kg。つまり、100kgのお相撲さん100人分の重量。(・・・もしかして、余計に複雑にしているでしょうか?)
その内、住宅からの排出が3.6トン。つまりお相撲さん36人分のCO2が毎年家庭から排出されているのです。
そこで、家庭で消費される電力量を製品別の割合でみると、照明器具は冷蔵庫と同じ16.1%。エアコン(25.2%)に次いで多く、テレビ(9.9%)を上回るそうです。
このデータをもとに松下電器が試算したところ、全国の約4,700万世帯で白熱電球6個を電球型蛍光灯に交換し、通常の丸形蛍光灯4個も省エネタイプに取り換えたと仮定した場合、1年間で約123億キロワット時の電力削減につながるという。これを電気代に換算すると約2,700億円の節約になり、約3億3,000万本のスギの木が1年間に吸収するのと同等の460万トンのCO2削減効果がある。ただ、抜群の省エネ効果があるにもかかわらず、電球型蛍光灯の普及がまだ進んでいない一因は、値段が高いことだ。1個100円程度の白熱電球に対し、電球型蛍光灯は1,000円前後。家庭でまとめ買いする場合は支払う金額の差がさらに大きくなる。企業などでも、この点が普及の壁になっている。
(2007年8月8日 産経新聞)
なんだか大きな数字がたくさん出てくるので、非常に読みづらいものになっていますが、細かく読み砕いていくとこんな感じになります。
自分の家の照明器具をひとつずつ、思い浮かべてみます。
まずは、白熱電球6個を取り外し、電球型の蛍光灯に変更。
それから、サークルタイプの丸型蛍光灯を利用した照明器具4灯は、省エネタイプのものに変更。変更から1年経過すると、約262キロワットの電力が削減されます。
それを全国4,700万世帯が実行に移すと123億キロワットの削減を実現。
電気代に換算すると、1件あたりではわずか5,744円の節約ですが、全世帯で考えるとナント2,700億円!これはつまり46億kg、お相撲さん4,600万人分、これだと数字が大き過ぎてまたわかりにくくなったので、ゾウの体重を6トンと仮定して計算すると76万頭、飛行機(=ジャンボジェット)を350トンとして計算すると13,142機・・・
書けば書くほど混乱してしまいそうですが、要するにものすごい量のCO2削減効果が得られるというわけです。そしてそれは、約3億3,000万本のスギの木が吸収するのと同等の量だというのだから、毎年スギ花粉に悩む私は、CO2削減がスギの削減にも繋がるのではないか?!という俄かな期待を抱かずにはいられません。
それなのに、先の記事にもあるように、電球型蛍光灯の普及が進まないのはもったいないこと。確かに、初期投資(=イニシアルコスト)は高くなってしまいますが、比較的早い段階で取り戻すことができます。
それについては、ブログAdvance6月19日 電球 vs 蛍光灯でも触れている通りです。
さらに、2007年6月20日(水)付けの京都新聞によると、経済産業省が省エネ型の電球型蛍光灯へ転換を促すための基準を設け、各メーカーに達成を義務付ける方針を決めたとのこと。
各メーカーは、トップレベルの省エネ性能を持つ商品の開発を目指し、基準に達していない製品を販売し続ける企業は、社名が公表されるほか、改善がみられない場合には罰金も科されるという厳しいものです。
それほど今、地球の状態は危機に迫られているということなのかも知れません。
私たち一人ひとりにできることは、ほんのわずかかも知れませんが、その小さな積み重ねも集まればとっても大きなものに・・・。
ただ消費するばかりの経済発展よりも、地球の未来を考えた発展を世界中で考えていきたいものですね。
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