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照明器具トータルコーディネーション術☆

2007年09月27日 16時02分39秒 | インテリア/建築


トップに用いた写真は、コイズミ照明が10月より販売を開始する照明器具「CORORED JAPAN 和色ユニット照明」の写真です。
19種類の和紙をまとった同じフォルムのペンダント照明。

このシリーズは、19種類のマテリアル(=和紙)と24種類のボディーデザイン(=セード)を組み合わせることで456通りのバリエーションを楽しむことができるシリーズ。




ボディーデザイン






 
マテリアル


この商品の素晴らしいところは、無駄なテクニックを使わずとも空間に統一と変化をもたらすことができるということ。
形状を統一するのも良し、素材感を統一させるも良し、マテリアルを統一させるも良し。逆に、形状を変化させて空間にリズムをもたせたり、必要に応じて光源を選択。形状は統一させながら、マテリアルに変化を持たせるという手法も面白いですよね。

この臨機応変な対応が量産できるメーカーで可能になると、机上のプランニングが主となる私にとっては、救世主と言っても過言ではないくらいです。

更に、近頃の「和」ブームも後押ししてか、「和」としての商品展開も嬉しいですね。うっすらと浮かび上がる繊維とやわらかな透過光・・・。和紙ならではの風合いが楽しめるシリーズです。



同様の考え方で商品を展開しているのが、松下電工のHome Archiシリーズ。
もちろん、このシリーズにはそれだけではないたくさんの「コンセプト」が詰まっており、これだけを取り上げてしまうと、「もっと深いものがある」と、おしかりを受けてしまいそうですが・・・。
「同様」と表現した理由は、ボディーデザインが統一できるという点です。


たとえば、スポットライトだと次の通り。



統一されたデザインで、光源の変化を楽しむことができます。
掲載した器具は、クリプトン球とダイクロイックハロゲン球のもの。直付けタイプと配線ダクトのタイプがあります。

それから、ブラケットです。



HAROPINと呼ばれるハロゲン電球とボール電球の光源の選択の他、上下配光、下向き配光、コーナータイプ、ベッドサイド用に手元スイッチ付き、上下面カバー付き、開放型など、一見すると全て同じように見える器具ですが、全て品番の異なる商品です。


この他、ダウンライトでは、光源を電球型蛍光灯、クリプトン球、ダイクロイックハロゲン球の中から、シーンや空間に必要な光源を同じ形状とサイズの器具で組み合わせることができます。


これらの商品展開のおかげで、空間に様々なサイズと様々大きさが混在するのではなく、スタイルを揃えて、そこに必要な明かりを落とすことが可能になりました。
限られた空間に複数の器具を用いて計画する場合には、光の計画はもちろんのこと、点灯していない時に、その器具がどのようにその空間に存在するのかを検討する必要があります。あくまでも違和感なく、照明が空間に存在するには、シーンに応じて主役にも脇役にもなることのできる計画が必要だと思います。


照明器具のトータルコーディネーション術。
それは、多くの知識と巧みなテクニックがなくとも、メーカーから発表される進化した商品展開で、実現に近づけるかも知れません。



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