五味五感 BLOG

【論文】男性保育者養成について




●田辺昌吾,2010,「保育者養成カリキュラムに関する一考察 -養成カリキュラム改革および男性保育者養成に焦点をあてて-」,四天王寺大学紀要,50,237-248

<ほんまでっか!?男性保育者が社会課題のワークライフバランスを救うかも!?>

<個人的感想>
・面白かった!この視点でもう少し調査をすすめても楽しいと思う。同僚の先生にすすめようかな。
・男性保育士が増えることの影響で一番私が感心を持ったのが、この部分。
「また、男性保育者の存在が家庭、社会に及ぼす影響として、男性保育者のいる園に通う子どもの家庭は、いない園に通う子どもの家庭よりも父親の育児分担率が高いこと、保育所への送迎率、保護者会への参加率が高いことなどが示されており、加えて男女共同参画社会の一層の推進、母子家庭の増加に伴う家庭内での男性モデルの減退に対する対応策としてなど社会的な意識も指摘できよう(p241)」という部分。
・この想定部分も注目したい。
「父親的な役割について考えたい。社会的には「男性の育児」が感心を集め、父親の育児休暇やワークライフバランスなどについて論じられることが増えてきた。先述した先攻研究から、男性保育者の存在が家庭、特に父親に対して影響を及ぼしていることが明らかにされている。加えて男性保育者の子どもとの関わり方を父親が参考にしたり、男性保育者がいることによって自己の子育てや園での保育に意識が向いたりすることも想定される。さらに保育者が保護者に対して行う支援を行う必要性は、幼稚園教育要領も保育所保育指針も言及しているが、その保護者にはもちろん父親も含まれる。父親に対する支援は同性である男性保育者のほうが行いやすいという可能性も想定される。」
・今回の調査は男性学生2名と現役男性保育士1名の3名での調査だけれど、そんな感じでも紀要だったら論文になるんだなぁ(論文素人でごめんなさい)

・そして、帝京の清水先生と話をしていたら「そうなんですよ。男性保育士や男性実習生に求められる事って「男らしさ」なんですが、保育士の男らしさって具体的ではないですよね」って話していました。
これは、体型的にまとめると意味あるものになるなぁ、と感じたのでした。

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