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ノアの足跡

西湘南どうぶつ愛護会が発行しておりました会報誌の活動報告をご紹介します。あわせて近況もUP予定です。

新潟中越地震 ボランティアって?

2004-11-15 16:52:32 | Weblog
泥だらけの車で我が町を走り回っていると
「どこにいったの?こんなに車を汚しちゃって」
なんてよく言われます。
「新潟です」こう答えるとたいがいの方が
ボランティアなのすごいわねぇと言います。
新潟入りして感じた疑問はボランティアという言葉の意味でした。
避難所に積みあがり余った食料の数、痒いところに手が届きすぎるほど
手をさしのべるたくさんの手。
なにか違和感を覚えました。
正直、日本語の意味する「ボランティア」と言う言葉が
私は嫌いです。物を送る、手を差し伸べる・・それは
必要なことかもしれません。しかし、被災された方々の
それぞれに「復興」と言う意識が生まれない限り、再建は
始まらないのです。たまたま、動物達を通して私は新潟の方々と
言葉を交わしています。
「そこに愛するペットが待っていてくれるから頑張れる」
そんな思いを形にしていきたいだけなのです。
たくさんの地方からのボランティアと会いました。
昨日はどこに行ってきたの?と質問するとたいがいの短期ボラは
震源地を見てきました。と答えます。それも大切なことかもしれませんが
すぐに人の心が、ふれあいが必要なのです。
「してあげる」「やってやった」そんな意識が被災者の方々の肩身を
狭くしてしまっていることは事実なのです。
今日お話した山古志の方の口から出た
「被災者だからあまり図々しい事は言えない」という言葉が
悲しく響きました。
ボランティアと被災者との間にある温度差に戸惑いを覚えるこの頃です。
今は亡き主人の言葉が思い出されます。
「ボランティアとは平等を分け与える事」
そう、私のキーワードは笑顔です。
何もできません。ほんの小さな活動です。
その向こうに、再建への意欲が見えた瞬間がいちばんの
私達にとってのご褒美です。
そのために現地の方と交わす言葉を大切に・・