雨の日曜日

お芝居の感想などを

第38回俳優祭

2017年04月30日 | テレビ
 3月28日に開催された俳優祭。私のような庶民には縁のないイベントですので(そもそも年度末の平日ってところで大多数の勤め人はふるい落とされたと思う…)、Eテレでの放送は大変ありがたいです。

 というわけで「月光姫恋暫」。猿之助さんのかぐや姫は、実は俳優祭だし乱暴な姫と言う設定だしでビジュアルはあまり期待してなかったのですけど、めっちゃ可愛いではないですか! 思いがけずガチ美人で喜んでしまいましたよー。ああいう拵えのお姫様が出てくるお芝居ってあるのかなあ? 是非とも本公演で拝見したいです。

 母上が玉三郎さんというのも、人外美女の系譜ってことで納得です。一緒に蜘蛛の糸撒いて欲しかったかも♪

 相手役(?)は勘九郎さんで、お二人がかっつり組んだお芝居が見たーい!って思いました。出来れば古典で。5月の松竹座は多分がっつりではないので、納涼に期待。あと染さんと三人で博多座あたりで何かやってくれないかなー。

 染五郎さんは今回お笑い担当で、小ネタがいちいち可笑しかったです。セルフぶっ返りとかしつこい連理引きとか。あ、連理引きしてるかぐや姫めっちゃ格好良かったなあ。染猿でかさね、見たくなりましたよん。

 今回何より嬉しかったのはね、猿之助さんがこういう舞台でセンターに立てるポジションにいるということが分かったこと。幹部の役者さんとご一緒することが少ないので、歌舞伎界での立ち位置がどんなものなのか、見えづらいではないですか。
 勿論、成田屋音羽屋の、歌舞伎座以外での公演が多い猿之助さん勘九郎さんへの心遣い、でもあるのでしょうね、

 因みに他の演目では、「石橋」で女方の拵えなのに中身は完全に獅子だった右近君が目を引きました~。


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