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お芝居の感想などを

増補忠臣蔵/梅雨小袖昔八丈(国立劇場大劇場)

2018年03月21日 | 歌舞伎
 国立劇場へ行って参りましたー。

 「増補忠臣蔵」
 実は髪結新三が目当てだったのですけど、こちらの方が私的には楽しかったです。何か二次創作っぽい感じはありましたけどね~。やっぱり忠臣蔵扱うとそうなるのかもね。あのエピソードの前にこんなことがあったらいいなって言うかあったはず!みたいな。そういう話書きたくなる気持ち分かるもん。という訳で、本蔵の虚無僧セットは殿からのプレゼントだったというお話でした。
 兎に角亀蔵さんが渋格好良かったです。鴈治郎さんは出番は後半のみなのですけど、登場した瞬間あ、この人が主役だって分かったので、やっぱりオーラがあるということなのでしょうね。

 「髪結新三」
 超有名作品なのに見たことないから見ないと!と思いまして。歌舞伎って悪人が普通に主人公なのが面白いですよねー。もちろんシェイクスピアでも悪人の話はありますけど、新三は破滅したりしないし、なんと言うか、普通に社会に溶け込んでるし受け入れられてるじゃないですか。そういうのが、不思議だなーって思って。
 菊之助さんは私の中ではもうすっかり立役さんだなー。華のある良い男でした。当たり前なんですけど菊五郎さんとセリフ回しがそっくりで、でもあのねっとり感はお父さんの持ち味とは違う気がする。やっぱりこうなると菊五郎さんの新三も見たくなりますねえ。
 亀蔵さんの家主が良くて、今月の国立は亀蔵さん祭りでしたね。和史君も可愛かったです。



明治150年記念

増補忠臣蔵 (ぞうほちゅうしんぐら) 一幕二場
 ―本蔵下屋敷― (ほんぞうしもやしき)
国立劇場美術係=美術

   第一場 加古川家下屋敷茶の間の場
   第二場 同         奥書院の場


河竹黙阿弥=作
尾上菊五郎=監修
梅雨小袖昔八丈 (つゆこそでむかしはちじょう) 三幕六場
 ―髪結新三―  (かみゆいしんざ)
国立劇場美術係=美術

   序幕    白子屋見世先の場
          永代橋川端の場
   二幕目  富吉町新三内の場
      家主長兵衛内の場
       元の新三内の場
   大詰    深川閻魔堂橋の場

(主な配役)
『増補忠臣蔵』
桃井若狭之助   中 村 鴈 治 郎
三千歳姫      中 村 梅   枝
井浪伴左衛門   市 村 橘 太 郎
加古川本蔵    片 岡 亀   蔵
                      ほか

『梅雨小袖昔八丈』
髪結新三      尾 上 菊 之 助
白子屋手代忠七 中 村 梅   枝
下剃勝奴      中 村 萬 太 郎
紙屋丁稚長松   寺 嶋 和   史
家主女房お角   市 村 橘 太 郎
車力善八      尾 上 菊 市 郎
白子屋下女お菊 尾 上 菊 史 郎
白子屋娘お熊   中 村 梅  丸
家主長兵衛    片 岡 亀   蔵
加賀屋藤兵衛   河原崎 権 十 郎
白子屋後家お常 市 村 萬 次 郎
弥太五郎源七   市 川 團   蔵


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