
昨日は、家族がそれぞれ出張や旅行に出掛けて、まる一日自由な時間ができたので、実家へ行ってきました。
実家と言っても私が結婚後に引っ越した家なので、私は住んだ事がありません。
どこに何があるのかさっぱりわからないのですが、せっかく時間ができたので、開かずの扉になっている、物入れの中の整理をすることにしました。
古い写真の入った箱や、両親が結婚前にやりとりした手紙の束など、母も忘れていた懐かしいものが、いろいろ出てきました。もう処分したと思っていた雛人形も押入れの奥にありました。
そして最後に、父が使っていたカメラを、母があちらこちらから持って来ました。
コンパクトカメラが5台。一眼レフは、キャノンの FTb と AE-1 PROGRAM の2台です。
見覚えがあるFTbはカビだらけですが、手に取ると、自然と指が巻き上げレバーにかかります。指を動かすと、、、手ごたえがあります。
えっ、まさかと思い、シャッターを押し、もう一度巻き上げると、確かにフィルムが回っています。
大変だあ、フィルムが入っている! と一人で大騒ぎして、フィルムを巻き取ろうとしたのですが巻けません。情けないことに、底のポッチを押すということを、すぐには思い出せなかったのです。
さて、何が写っているのか?
ちょっと緊張しながら、カメラ屋へ持って行きました。30分待って、取りに行くと「カビが生えていました」とのこと。 店を出ると、すぐに袋の中を見ました。
写っていたのは3枚。
1枚は、赤ちゃんを抱いている私。あと2枚は、赤ちゃんに哺乳瓶でミルクを飲ませている父の写真。なんと26年前、私が京都で出産後、初めて里帰りした時の写真だったのです!
父の写真は、私が撮ったのでしょう。
あの日、私がシャッターを切ったのを最後に、何故か忘れ去られていたカメラ。再び私が手にするまで、26年間待っていたのでしょうか。そう思うと、簡単には処分できない気分です。
新米おかあさんだった頃の自分と、初孫が生まれて最高にハッピーだった父との再会に、胸がいっぱいになりました。
