今年は出逢いの年
●日時 2010年2月5日 13:00~14:30
●場所 アット・ワンス株式会社 会議室
●アット・ワンス株式会社のホームページは こちら
●インタビュアー 起業家育成塾 三潴 克彦 (みつま かつひこ)
●杉本美晴(すぎもと みはる)氏 プロフィール
・1987年 金城学院大学文学部社会学科卒業
・1987年 日本オフィスシステム株式会社入社
・1989年 同社退職
・1989年 OAインストラクターとして活動
・1998年 マナー教育インストラクターとしても活動開始
・2001年 有限会社アットワンス設立、代表取締役就任
・2002年 金城学院大学非常勤講師
・2007年 アット・ワンス株式会社に改組
東京工業大学非常勤講師
<研修・講演実績>
日本ビジネスコンピュータ株式会社、トヨタ車体
株式会社、IBM 愛徳会、東建コーポレーション
株式会社、PHP研究所、東京工業大学、金城
学院大学、名古屋市教育委員会 その他多数
企業や大学向けに人材研修を行うアット・ワンス株式会社の
杉本美晴社長にインタビューをさせていただきました。女性
のキャリア支援にも力を入れられている杉本社長に、お仕事
の内容からこれまでの体験談、今後のビジョンまで語ってい
ただきました。
◆事業内容について教えてください
現在の中心事業は、人材教育です。
企業向けには、ビジネススキルやコミュニケーション能力、ビジネ
スマナーなどに関する研修を中心にさせていただいています。
私達とパートナーシップを結んでいるスタッフが、60名以上おり
ますので、お客様のご要望に応じた研修ができるよう、最適な
講師を派遣させていただきます。また、大学では、インターンシッ
プに行く前の学生さん達に向けての授業やキャリア開発の授業も
させていただいています。
◆キャリア開発の授業はどういった内容なのですか?
大学1年生向けで、自分の将来について考えてもらう授業です。
何歳でどういうことがしたいのか、どういうキャリアを歩みたいか
など、大学1年生の時点で考えてもらうことにより、有意義な大学
生活を送ってもらいたいと思っています。授業では、企業で働いて
いる方にゲストスピーカーとして来ていただき学生達の前で話して
いただくこともあります。
◆授業を受けた学生さん達の反応はどうですか?
1年生の生徒さん達の反応は、千差万別ですね。そうは言っても、
引かれたレールに沿って生きてきたので、将来を考えるなんて
難しい、という学生さんの方が多いですね。でも、世の中にある
仕事を紹介するとやる気になる学生さんがたくさんいます。
これはとても嬉しいことです。
◆キャリア開発に関する知識はどこで学ばれたのですか?
これまでの自分の経験や独学、それと教授から学びました。
今は仕事をしながら大学院に通っていますので、キャリアに関す
る研究も行っています。
◆お仕事を始められたきっかけは何ですか?
大学卒業後に就職をして、数年後に結婚、出産、子育てをして、
5年半後に、社会復帰をしようとしました。
しかし、当時女性である私の社会復帰は非常に大変でした。ある
時に、友人が派遣会社を紹介してくれたので、行ってみましたが、
自分ができる仕事が全く無かったんですね。自分の社会での価値
が限りなく低い、という現実を痛感しました。
これではいけないと思い、仕事に就けるようになるために、MOT
(マイクロソフトオフィシャルトレーナー)の資格の勉強を始めました。
猛勉強の甲斐があって、資格を取得できました。それから、派遣
会社に行くと仕事がどんどんもらえるようになったんですね。
こうしているうちに、先輩のご紹介で大手企業の部長さんとご縁を
いただき、お仕事もいただける機会に恵まれました。ただ、その時
に、仕事の発注をするためには、法人でないといけないという条件
がありました。じゃあ、会社を作ろう!ということになり、会社を立ち
上げました。
大学卒業後に就職した会社は、IT関連の会社で、社会復帰後の
仕事もITに関係が強いものでした。コンピュータの世界は時間の
経過と共にどんどん変化していくので、仕事をしていく中で、ずっと
積み上げていける事を仕事にしたいと思うようになりました。それは、
私にとって、「人」を中心に据えた仕事だと思いました。この思いか
ら、現在の事業内容にシフトしてきました。
◆学生時代はどういったことをされていましたか?
小学校の卒業論文に「ラジオのDJになりたい」と書いていたんで
すね。自分の思いを伝える仕事をしたいと小さい頃に考えていて、
これが今に繋がっているのかなぁ、とも思います。中学校では、テ
ニスをしていました。テニスをするようになったことで、テニスが
盛んに行われているアメリカが好きなりました。それで、この時は、
旅行に関する仕事が将来はしたいと思ったことを覚えています。
高校と大学では、リーダー的な立場になることが多かったですね。
大学1年生の時には、大学の学園祭で飲料水を売るお店を出展
しました。そうしたら、すごく商品が売れて、商売って楽しいと思い
ましたね。2年生の時は、コンピュータの会社でアルバイトをし、
3年生では恋人マッチングの企画なんかも行いました。
みんなの力を合わせれば、面白いことができると実感しましたし、
こういった経験から「人」が私のキーワードになっていきました。
◆就職活動について聞かせてください
「人」が私の中心にありましたから、生活用品を扱う仕事をしたい
と思い就職活動を行っていました。でも、そういった業界は研究職
くらいしか募集がありませんでした。東京なら、多くの職種もありまし
たが、地元を出たくはありませんでしたので、生活用品に関する仕
事は諦め、アルバイト経験もあり、楽しかったコンピュータ関連の
企業に就職することにしました。
◆影響のあったことは何ですか?
やはり、社会復帰の際に非常に苦労したことが一番影響があった
ことだと思います。それと、労働の現場において、女性は時代の
流れに左右されやすいとも感じましたね。社会で働いていく上で、
どうしていけばいいかと悩んだことが現在このように仕事をさせて
いただけるようになるまで成長させてくれたのかな、と思います。
また、人生のターニングポイントで私を支えてくれる人達に恵まれ
た。社会復帰の時もそうでしたし、精神的な自立ができるようにし
てくれた方は高校の時の担任の先生でした。こうした方々からも、
大きな影響を受けていますね。
◆将来のビジョンを教えてください
女性の活躍できる場所やきっかけをたくさん作っていきたいと
思っています。現在は、40代、50代の女性を中心に支援を行う
「フォルテッシモ」というプロジェクトを行っていますが、今後もより
活動の幅を拡げていきたいと思います。
◆杉本社長の夢は何ですか?
すごく先の話ですが、1つのビルに仕事と生活が共にできる場所
を作りたいと思っています。ここに来れば、仕事上の悩みも解決で
きるし、ヒントもたくさんある、子供も高齢者もみんなで交流できる、
こういう場所をいつか作ってみたいです。
◆夢や目標に向かって頑張っている人達に一言お願いします
やれない言い訳をするより、まずはやってみることが大切だと思い
ます。あと、自分が好きなことをまず知ることが大事です。自分の
好きなことを知っていれば、大変な仕事の中にも、やりがいを見出
せます。これが、自分の夢や目標の実現に繋がっていくのではな
いかと思います。
◆素晴らしいお話を聞かせていただきありがとうございました
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杉本社長のお話を伺い、女性と労働環境ということに関して、
非常に考えさせられることが多くありました。社会で働くことに
関して、一面的な見方であってはいけない、と気づかされました。
貴重なお話をしていただき、本当にありがとうございました。
記事作成 水谷 翔 (起業家育成塾)
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J‐SOX法について記事をご投稿頂きました。
ご協力ありがとうございました。
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●関口氏 プロフィール
岩手県生まれ。ナレッジ・マネジメント代表。
宇宙にあこがれ星が好きで軌道計算を簡単にできないかと
コンピュータと知り合う。ソフト会社へ勤め、オペレータ、
プログラマ、システムエンジニア、システム営業、プロジェクト
マネージャ、管理職を経験。その後、IT企業での人材の育成の
難しさを痛感し独立。独立を機に名古屋ソフトウェアセンターと
出会い、システム構築、プロジェクト管理、システム監査、
セキュリティ等を現場からの視点で指導し現在に至る。
■専門分野
システム監査・セキュリティ監査の実施
ISMS・プライバシーマーク取得コンサル
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試練か。
何時また第二の不心得者が出るかもしれない前提で、守る仕組みを
法制化したわけです。
公開会社会計監視委員会(PCAOB)の監査基準第2号の75項で規定
されています。ICT化は常識化していると言うことでしょうか。
ベースです。
日本において、手のひらを返したように安全性・信頼性が大事だと
言われ出しましたが、根本的なところで企業のトップと外部監査人が
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関口先生いつもありがとうございます。
今回は以前お話いただいた「企業の危機管理」のなかから、
特にJ-SOXに絞って解説頂き、とても参考になりました。
最後の「何か変?」に先生の思いを強く感じました。
内容を勉強し詳細に吟味しつつ、それ自体の価値を疑う姿勢、
教える立場の人にとって、とても大切なことを示唆して頂きました。
最近は良く知らないことにでも批判する人が多く、批判することが
目的になっているようです。マスコミや評論家にぞっとします。
しかし良く知った上で疑問を持ち、否定することは重要です。
そこには新しい発見があり、創造があります。
J-SOXもそれ自体を目的にするのではなく、そのプロセスの
なかで企業の社会的責任について真剣に考えたり、実行する
きっかけになれば意義があることだと思います。
企業が社会や顧客に対して、安全で安心な商品やサービスを
提供することが、当たり前ではなくなってきた今、その精神が
大企業だけではなく、全ての働く人々の指針となることを願って
います。
次回の内容も楽しみです。記事の投稿ありがとうございました。
起業家育成塾 三潴 克彦(みつま かつひこ)
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プロの視点 「広告代理店」
学生から見てもっとも魅力的な仕事のひとつと言えば、
広告代理店。今回はリクルートの代理店の
(株)アドステージの吉田学社長に、
トップインタビューに引き続き、広告代理店の
業務から求める人財像まで語っていただきました。
●株式会社アドステージについての詳細は こちら
●インタヴュアー 塾長 三潴 克彦
●吉田学氏 プロフィール
1959年秋田生まれ。
早稲田大学を卒業後、某出版社へ就職。
その後(株)リクルートへ入社。
8年勤務の後、30歳で独立。
1989年(株)アドステージを設立。
◆「“言いだしっぺがやれ”が当たり前だった」
入社時は23歳。某雑誌の編集の仕事を経てリクルートに
入社しました。今思うと、リクルートでの経験が自分の人生を
変えたと言っても過言ではありません。
厳しい環境でしたが、本当にいい体験をさせていただきました。
その当時「言い出しっぺがやれ」という言葉がありました。
字で読んだごとく「こんな企画があったらいいなぁ」なんて
口にしたら、「はい、あなたがやって」
というような社風でしたね。
逆に言えば「デキる人間」はどんどん自分の企画を推進して
成果を上げていくのです。
社内で自分の席の上に短冊がぶら下がっていたんですよ。
営業などで成果があがるとその短冊の数が増えて
いくのです。だから当然、その短冊が増えないと焦る。
もっと成果をあげなければ、という気持ちになる。
自動的にそのようなシステムになっているのが
スゴイところですよね。
◆若い人間が時代を変える「まさに幕末状態ですね」
また、社内の平均年齢も若かったですね。
中心のメンバーはほとんどが20代中盤~後半でした。
若い人間が時代を変えていく、まさに幕末状態ですね。
時代の真ん中にいて、仕事をしてしてるって感じでしたね。
そのように若い会社だからこそできることが
たくさんあったのだと思います。
40代、50代になってくるとやはり若い時に
比べて柔軟な発想ができなくなります。
勢いも若いうちはありますからね。
そんなリクルートでは素晴らしい出会いも多く、
私の人生に潤いを与えてくれる人がたくさんいました。
例えば転職情報誌の編集チームにいた時の
チーフのMさん。それから、大手アミューズメント企業を
復活させたKさんなど。大きな人間のそばにいることができた。
それがリクルートでしたね。
時代を作っていく若者の集団であり、素晴らしい出会いがある
環境でしたね。
◆どんな人財を求めていますか?
私達アドステージの求める人財の条件は3つですね。
まず、1つ目は「ピュアであること」ですね。
要はウソをつかない人間がいいですね。
そして素直に間違いを認めれることが大事ですね。
2つ目は「約束を守ること」です。
まずは時間をしっかり守る人間でなければいけません。
信頼関係があって初めて仕事は成り立ちますから。
最後、3つ目は「貪欲さ」ですね。
言い換えると、好奇心旺盛な人ですね。
このような素質を持っている人たちは
目の輝きからして違います。目がとても光っています。
◆“あきらめない心”がとても大切
ここでの“あきらめない心”という表現は人財の3番目の
貪欲さに通ずるものがあります。
例えば、営業が上手い人ってそういう人が多いんですよ。
営業に行って、最初の切り口がダメでも、
「こうしたらどうだろう」「これだったらいけるかな」
って考えるのです。そういう考えをもって行動していると
お客様とのパイプが太くなるのです。
私の場合の話ですが、ある時、人材募集の広告の
営業をしていました。最初に、ある飲食店に営業に
行き、そこの店の店長に広告の手法を変えてみませんか、
と提案したのです。しかし、結果は思わしくありませんでした。
ここで私は引き下がらず、上司を紹介していただけないかと
尋ねて、上司を紹介してもらうことにしました。
そして、その上司の方に広告についての提案をしたのです。
でも、やはり結果は思わしくありませんでした。
またまた、ここでも引き下がらない。
じゃあ、さらにそのまた上の上司を紹介していただけないか
頼みこんだのです。
結果は私の提案した広告の方法を受け入れていただき、
契約に至ったのです。
それ以来、そこの企業の広告を全面的にアドステージで
担当させて頂いております。
このように、1度失敗してもあきらめず、
いろんな方法を考えてあれこれ思索をめぐらせることが
非常に大切だと思います。
そんな人財に入ってきてもらえると嬉しいですね。
◆営業力と創造力を発揮
私は面接の時から営業にも、製作にも一貫して
言い続けていることがあります。
それは「営業力」と「創造力」の2つの力をつけて
ほしいということです。
かたちのないものを売る―それが広告の営業です。
お客様の課題をお聞きし、魅力を発見し、それを
料理して広告作成を行う。
まさにクリエイティブな営業です。
逆に製作は、つくったものをプレゼンテーションし、
お客様に喜んでいただきます。
このような力を備わえていれば、独立も夢ではありません。
◆大変有益なお話ありがとうございました
今回のトップインタヴューではご自身の経歴から
広告代理店の仕事の業務から人財像まで詳しく語って
いただきました。「そうだったのか!」と
勉強させていただくことがとても多く、生の現場ならではの
お話をたくさん聞かせていただきました。
就職活動を行っている学生がもっとも知りたい企業の本音や
業務内容。このようにお話をお聞きできる
体験は非常に有益でした。広告代理店のお仕事は
思っていたより厳しそうでしたが、とても魅力的で
やりがいがある仕事だと思いました。
将来の仕事に直結する話であると同時に、
社会を見る目も養うことができました。
本当にありがとうございました。
インタヴュー記事 学生部代表 水谷翔
かかっています。
機長はさまざまな情報をもとに、判断し処置しなくてはなりません。
定石はあります。変化に応じいろいろな手は考えられます。
経験も重要ですが数秒先になにがあるかわからないのです。
機体はものすごいスピードで飛んでいます。
現在の市場と企業の関係もこれとよく似ています。
経営者・幹部の素早い判断と行動が要求されています。
全社員と利害関係者は社長の正しい決断を待っています。
8月19日AM9:30~PM4:30
起業スクール「コミュニュケーションⅡ・プレゼンテーション」
終了いたしました。
ご参加ありがとうございました。
「何を感じ、何を学びましたか、
そして、明日から何をしますか。」
研修終了後のふりかえりシートと重なっても
かまいません、成果と目標を聞かせてください。
よろしくお願いします。
○伊藤 芳さんのコメント
今回のスクールでプレゼンに大切なことを
いくつか教えていただきました。
なるほどと思うものがたくさんありましたが
その目的についてお聞したとき驚きました。
全てが相手(聞き手)のためだったからです。
相手のためのプレゼンをして相手が変われば
それが私の目的なのでいずれは自分のためになるのですが
事前準備でさえ相手のためだったので驚きました。
そしてまた今回のスクールでも
幸せな気持ちにさせていただきました。
私は今までプレゼンが大嫌いでした。
みんなの様に言いたいこともはっきり言えないし
緊張から堂々と出来なかったからです。
でも、「プレゼンはみんなと一緒でなくていい」のだと
私のプレゼンのいいところや個性を
褒めていただいたときはとても嬉しくて安心しました。
プレゼンには一人一人の個性が大切で必要なのです。
あと最後の夢のプレゼンはとても感動しました。
魔法にかかった様でした。
今回のスクールでもいろいろなことを教えていただいて
本当にありがとうございました。
○講師コメント
とても素直で素敵なコメントありがとうございました。
こんなに真剣に人の話を聞く機会は多くありません。
人間は自分の話したいことばかりで、人が話していても
次に自分が何を言うかばかり考えてしまいます。頭のよい人ほど
その傾向が強くなります。
相手の話を真剣に聞いて、よかった点や感動した事を伝える
習慣を継続してください。そのコメント力こそ本当のプレゼン力
に繋がっていきます。
起業スクール講師
三潴克彦(みつまかつひこ)
静まりかえる会場。緊張の一瞬がやってきた。
途中参加ということもあり、まさか自分達ではないだろうと、
周りの雰囲気に対してリラックス気味の自分達。
そして・・・
「優勝はエントリーナンバー5番のチームAMIです!」
心の中で・・・
「・・・え??マジで??うそ~!!!?」
って自問自答を繰り返し、会場の前へ歩いていく。
インタヴューは何を言ったかさっぱり忘れてしまった。
しかし、自分の中の喜びの気持ちが胸いっぱいに広がって
いく感触は今でも鮮明の覚えている。
8月5日、現在は月2回のペースで開かれている起業家育成塾の
スクールを受けたあと、ダッシュで三重県に向かっていた。
その理由は三重県の「a trio」というNPO法人が開催する
《三重-1グランプリ》という大会に出るためだ。
もちろん順位もつく、今年で3回目の企画だ。
いざ出陣といわんばかりに電車に
乗り込む。普段から塾のスクールでビジネスプランを立てたり、
事業内容を考える作業を行っていたこともあり、電車の中では
三重-1グランプリで発表するビジネスプランを考えるよりも、
むしろその日のスクール内容の話に花が咲いていた。
今回のスクールの内容はNLPだった。みんなと実習を
通して人間の温かみに触れていた自分は最高のコンディションで
グランプリに参加できると思い、それまでの道中が嬉しい気分で
いっぱいだった。
到着したのは7時前くらいだった。
この大会は実は二日間に渡るもので、すでに一日目の内容は
ほとんど終わっている状態だった。
とりあえず普段からお世話になっている県の職員の方々や、
NPO法人の方々を挨拶に回る私達。
しかし、みんな声をそろえて、
「途中参加でビジネスプランの立て方を聞いていないけど大丈夫?」
と言う。しかし、自分はいつもスクールで多くのビジネスのことを学ん
でいるし、その資料もちゃんと持ってきてきる。コイツに頼ってなんと
か乗り切ろうと思っていたので、そこまで不安になることはなかった。
ただその時点ではあのような素晴らしい結果が待っているとは思いも
していなかった。
その晩はみんなで食事、花火、飲み会など、楽しい行事も
盛りだくさんで、友人もたくさんできた。
そして、ひと段落ついたあと、いよいよ本気でプランを練り出した。
夜中、というより、もう朝の4時過ぎにようやくプランのアイデアが
できた。骨格は農業である。
二日目、睡眠不足で頭はかなり重かったがみんなもそれは同じこと。
周りの雰囲気、みんなの行動から、いよいよ本番が近づいてきたと
身体が感覚的に教えてくれた。朝食を軽く済まして、プランの発表の
場である三重の津へ向けて出発。会場は思っていたよりも広く、
軽く200~300人は入るか、というくらいの会議室。
この時には緊張はもちろんしていたが、それと同時にワクワクもし
ていた。
発表は一時半から。残り三時間。
いよいよプランをしっかりと詰める段階だ。不安要素を無くすた
めに徹底的にシミュレーションをしてみる。しかし、時間は待って
はくれない。
12時過ぎ、ようやく完成に近づいてきた。あとはプレゼンをどう
するか・・。ここで一言頭をよぎる。昨日のスクールの内容は
「NLP」だった。これを生かさない手はない。頭の中をプレゼンの
シミュレーション高速回転させ、「どのようにしたらみんなに訴え
かけることができるだろう?」と、自問の連続。
そして、瞬間的に会場のみんなの安心している顔が浮かんだ。
「これだ!この感触だ!」
もう言葉ではない。この身体から感じる感触が本当の「NLP」
の真髄であり、人にプレゼンをすることなんだって思った。
あとは流れに身を任せ、二人で無事プレゼンを終わらすだけだ。
いよいよプレゼン開始の時間がやってきた。
私達の発表は5番目だ。
大手企業の就職内定者なども数多く参加しており、あの手この手で
会場を沸かせ、とてもレヴェルの高いプレゼンだと思った。
ネタを使うグループ、演技を混ぜるグループ、パワーポインターで
本当の企業のように行うグループ。
ついに私達の番がやってきた。
発表の時に緊張はしていなかったというと嘘になるが、それくらい
リラックスしていた。むしろ楽しい感覚が身体中を回っていたように
思える。みんながプレゼンの「やり方」にこだわっていたのに
対して、私達はいつもスクールで習っているように、
徹底的に「わかりやすい内容」であることを心がけ、
聞いてくれているみんなに対して「語りかけるように」プレゼンをした。
終わった。やっぱり嬉しかった。中途半端な気持ちは無く、本当に
ひとつの大切なことをやりきった後のようにすがすがしい気分だった。
きっとみんなにもちゃんと伝わったのではないかとさえ思えた。
無事全体のプレゼンが終了し、後は結果発表だけとなった。
勝利を確信しているようにみえる人、いまいちだったという顔を
している人、ドキドキしている人、余裕綽々のような人、自分達は
というと・・・
あまり緊張もせず、今回の大会で新たにできた友人達と和気藹々と
喋っていた。この大会で多くのことを学べたし、多くの友人もできた。
後は結果を聞いて帰るだけだ、とそんなお気楽モードで待っていた。
いよいよ結果発表。
3位から1位に向けて発表される。
3位のグループが発表され、拍手の中会場の前へ行く。
一言コメントを言い、また自分の席に戻っていく。
2位も同じような感じで進められた。
なぜだかわからないがこの展開が予想されていたことのように
淡々と進められていったように思えた。
1位、優勝の発表。
妙に長い間が会場を揺さぶりかける。
みんなの目が発表者に注がれている。さすがにこの瞬間は
自分も緊張していた。心臓が早くなるのがわかる。
次の瞬間・・・
「優勝はエントリーナンバー5番のチームAMIです!」
信じられなかった。まさか自分達とは・・・
途中参加をし、合宿先でのセミナーも受けれなかった自分達が
ほとんど自分達だけで考えたプランで優勝するなんて・・・!!
しかし、それは違うとすぐに思った。決して私達二人のみで作った
プランではないことに。
毎回の塾の定例会、スクールで、みんなで
作り上げてきた、ノウハウなりやり方があったからこそ勝利できた
のだと。そしてスクールを開催してくださり、とても多くのことを
教えてくださっている、塾のカウンセラーの方のお陰であると!
この勝利は起業家育成塾みんなの成果であると思う。
それがたまたま今回私達が得ることができたのだと。
みんなで盛り上げる起業家育成塾はこのようにこれからいたる
ところで成果が上がってくると思う。みんな、ありがとう!!
これからもよろしく!!
そして、泊りがけでほとんど睡眠ができないという過酷な状況で
最後までモチベーションを保ち、共に頑張ってくれた岸さん。
とっても感謝しています。ありがとう。
これを期に、お互いに、塾メンバー共々成長できたら素晴らしい
ことだと思います。お疲れ様でした。
起業家育成塾
8月5日AM9:30~PM4:30
起業スクール「コミュニュケーションⅠ」
終了いたしました。
ご参加ありがとうございました。
観察、同調、ストローク・・・・・・・・。
「何を感じ、何を学びましたか、
そして、明日から何をしますか。」
研修終了後のふりかえりシートと重なっても
かまいません、成果と目標を聞かせてください。
よろしくお願いします。
起業スクール講師 三潴克彦(みつまかつひこ)
結果にとらわれないで、それまでの過程を丁寧に思い出す。すると、
また、自分のあらゆる行動が、ある結果(もしくは状況)を導く、
○コメントへのコメント