深海生物研究者の日常

思いついたときに思いついたことを書きます

さよならつくば,さよならギボシムシ

2011-03-30 17:51:54 | 研究
学位のドタバタや,切羽詰まった実験や,震災などがあってかなり長い間ブログを休んでいました.前の記事は同期が子供を産んだ話でした.

今日,実験室とオフィスの片付けを終えました.
カオス状態だったのにすっかりきれいになりました.意外になんとかなるもんですね.




筑波大学に入学したのが2002年で,9年間在籍していました.途中3年間下田に住んだりもしました.
長年過ごしたつくばを去ることには,まったくなんの感慨もありません.まぁ特に故郷ってわけでも無いですしね.

ギボシムシの研究は学部の2年のときに当時やっていた科博のソーティングバイトでフサカツギを見つけたことに始まったので,もう7年くらいギボシムシ,フサカツギを追っかけていたことになります.ギボシムシの研究は,一休みということになってしまいます.こちらはちょっと寂しいです.まだやりたいことも,やり残したこともたくさんあります.ギボシムシは本当に無限の可能性が広がっている研究対象です.

ギボシムシ研究を続けること,学位を期に違うことを始めることの両方を考えて就活をしてきましたが,後者の方で非常によいポストに就くことができました.まったくの素人の領域に飛び込むので,その素人であることを生かして世界が引くような研究をしたいと思っています.