
“勝敗”に対して他の選手よりも強いプライドを感じる。他興行からも誘いはあるはずなのに、とにかく相手、条件、国などが自分の意に添わなければ試合をしないし、本拠地UFCでもリデル、クートゥアー、ランデルマンなど自身が得意とするレスリングで優位に立てない相手だと対戦を拒んでいた。(マティシェンコ戦を受けたのは彼の金網でのキャリア、低い打撃スキルを考えたのではないか)負けた時の落ち込みようからも“負ける”ことが彼の自尊心を大きく傷つけているのが見て取れる。
ファイトスタイルには典型的な合理的アメリカ人の気質が如実に表れている。やみくもな打ち合いを避けてテイクダウン、そしてパウンドを続けて判定勝利という最も確実な戦法。打撃に関しては、練習は常にしているのだろうが実戦で見る限りは腰が引けているし、あの過剰なまでの顔面ガードはやはり痛みに対して強い拒否反応を示す先進諸国民ならではといった感じである。フランク戦での唐突なタップにもその辺の合理主義が垣間見える。
だが合理主義ゆえの “ズル賢さ”が彼の天性だ。今では金網を使った攻撃・防御は当たり前の風景だが、この男が広めたと言っても過言ではない。与えられた環境でルールの範囲内ならなんでもやる、やはり悪童と呼ばれる所以はそんなところにあるのかもしれない。
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ファイトスタイルには典型的な合理的アメリカ人の気質が如実に表れている。やみくもな打ち合いを避けてテイクダウン、そしてパウンドを続けて判定勝利という最も確実な戦法。打撃に関しては、練習は常にしているのだろうが実戦で見る限りは腰が引けているし、あの過剰なまでの顔面ガードはやはり痛みに対して強い拒否反応を示す先進諸国民ならではといった感じである。フランク戦での唐突なタップにもその辺の合理主義が垣間見える。
だが合理主義ゆえの “ズル賢さ”が彼の天性だ。今では金網を使った攻撃・防御は当たり前の風景だが、この男が広めたと言っても過言ではない。与えられた環境でルールの範囲内ならなんでもやる、やはり悪童と呼ばれる所以はそんなところにあるのかもしれない。
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