すれ違いざま、肩をぶつけて人が歩き去る。
混ざりあう匂いに、嫌悪する。
澱みに射した棹。
流れる汚れがまとわりつく。
膜のように油の浮いた、上澄み。
目の前に立つ人の、眼の中を覗き込む。
濁った白い膜は、分厚く、鈍い。
その鉛色に自分が映る。
姿が溶けて大きく歪む。
内斜視。
滲んだ視線は、僕よりも手前にある。
焦点を結ぶことのない、僕を見てはいない眼。
いつの頃からか、身体の中に生まれた未熟な棘は、
気付くと育って、その先を鋭利な刃に変えている。
果実を剥くのと同じように、
自分の大切なものを守れるはずが、
他の誰かを充分に傷つける。
加害者。
混ざりあう匂いに、嫌悪する。
澱みに射した棹。
流れる汚れがまとわりつく。
膜のように油の浮いた、上澄み。
目の前に立つ人の、眼の中を覗き込む。
濁った白い膜は、分厚く、鈍い。
その鉛色に自分が映る。
姿が溶けて大きく歪む。
内斜視。
滲んだ視線は、僕よりも手前にある。
焦点を結ぶことのない、僕を見てはいない眼。
いつの頃からか、身体の中に生まれた未熟な棘は、
気付くと育って、その先を鋭利な刃に変えている。
果実を剥くのと同じように、
自分の大切なものを守れるはずが、
他の誰かを充分に傷つける。
加害者。
それが
あなたの瞳に映る私の幻(すがた)
取り繕うように瞬きをする
一瞬でも、私の真実を見せたくて・・・
これからも、宜しくお願いします。
そうかも知れませんね。
過度に自分を隠そうとしているのかも。
僕が動く度に傷つけて来た人たちのことを思うと、
そうなってしまうのかも知れません。
他人を許すことはそれほど難しいことではない。
諦めたり、なだめたり、すればいい。
でも自分を、となると、
判ってしまうだけに、眼を瞑れない。
難しいです。
前向きの明るい文章が、
身体から滲み出すようになるのは、
いつのことなのだろう。
僕も描きたいと思っているのですが、
先に進まないんです。まだ。
まだまだ、時間がかかりそうです。
もし気が向いたら、また立ち寄ってみて下さい。
あなたの真実を、
ひとときでも垣間見ることができるでしょうか。
取り繕うように、
まばたきする間に見逃さないように。