また会ったね。
昼間ですら、気を抜くと思い出してしまうくらいだから、
無防備な夜は、気をつけなくちゃ。
傍に立つ時は、教えてよ。
僕は横たわって、眼をつぶってるのに、
走る姿を追いかけている。
だけど、時間が経ち過ぎて、
いくら思い描いても、
もう僕の知っている姿はそこに残っていない。
今では姿ではなく気配になった。
あなたはこの姿に、気付く事はないでしょう。
たとえ傍に佇んでみても。
私をこの絵の中に残し、去っていった。
誰も眼にしたことのないこの姿は、
あなたがあの日、私に話してくれた、あの姿。
私は決して忘れない。
だからこうしてそれを、手に入れた。
この姿を願うことにしたのです。
本当にいつも感じていることが出来たなら、
それを見分けることもできるはず。
眼をつぶっても、
それが何か判るはずなのに。
お願いだから、
まだ、連れ去っていかないで。
まだ準備が出来ていない。
受け入れることも、拒むことも、そして、それに気付くことさえ。
僕が持ってるすべてを費って、
いまのうちに、覚えておきたい。
もう少しだけ、
もう少しでいいから、その時間を下さい。
その姿が、判らなくなっても、
ちゃんと見分けられるように。
夢の中に出て来たときに、振り向いてくれるように。
振り向いてくれたら、顔だって判るでしょ。
昼間ですら、気を抜くと思い出してしまうくらいだから、
無防備な夜は、気をつけなくちゃ。
傍に立つ時は、教えてよ。
僕は横たわって、眼をつぶってるのに、
走る姿を追いかけている。
だけど、時間が経ち過ぎて、
いくら思い描いても、
もう僕の知っている姿はそこに残っていない。
今では姿ではなく気配になった。
あなたはこの姿に、気付く事はないでしょう。
たとえ傍に佇んでみても。
私をこの絵の中に残し、去っていった。
誰も眼にしたことのないこの姿は、
あなたがあの日、私に話してくれた、あの姿。
私は決して忘れない。
だからこうしてそれを、手に入れた。
この姿を願うことにしたのです。
本当にいつも感じていることが出来たなら、
それを見分けることもできるはず。
眼をつぶっても、
それが何か判るはずなのに。
お願いだから、
まだ、連れ去っていかないで。
まだ準備が出来ていない。
受け入れることも、拒むことも、そして、それに気付くことさえ。
僕が持ってるすべてを費って、
いまのうちに、覚えておきたい。
もう少しだけ、
もう少しでいいから、その時間を下さい。
その姿が、判らなくなっても、
ちゃんと見分けられるように。
夢の中に出て来たときに、振り向いてくれるように。
振り向いてくれたら、顔だって判るでしょ。