砂浜に、
遠くから流れ着く、
破片を拾い集めながら、歩いてみる。
誰かの足跡がまだ新しい。
そうして刻まれた足跡を、
順序とは逆になぞってゆく。
時にはその行く先を見失い、
また何処かでつじつまが合う。
あなたは何処か遠くで、それを眺めている。
僕は拾い集めたモノを、
あなたの目の前に並べて、
ひとつひとつ、その物語を話している。
あなたはそれにうなずいて、
僕を小さく満足させる。
あなたは知らぬ間に種を蒔き、
僕はそれを、
芽が出た時に初めて知る。
長い時間の末にようやく、
その豊穣を収穫する時が来る。
初めて、何の種子なのかを、
その手の中で知ることになる。
その手の中で確認する。
枝を繁らせ、
花が咲き、
またその種子が実る頃に、
その葉の影に、面影を見る。
すべては巡り、繰り返される。
光を遮る葉の影で、さらさらと撓む音を聴く。
それを僕は、知らされる。
それを僕は、思い出す。
あなたの声をそこに聴く。
遠くから流れ着く、
破片を拾い集めながら、歩いてみる。
誰かの足跡がまだ新しい。
そうして刻まれた足跡を、
順序とは逆になぞってゆく。
時にはその行く先を見失い、
また何処かでつじつまが合う。
あなたは何処か遠くで、それを眺めている。
僕は拾い集めたモノを、
あなたの目の前に並べて、
ひとつひとつ、その物語を話している。
あなたはそれにうなずいて、
僕を小さく満足させる。
あなたは知らぬ間に種を蒔き、
僕はそれを、
芽が出た時に初めて知る。
長い時間の末にようやく、
その豊穣を収穫する時が来る。
初めて、何の種子なのかを、
その手の中で知ることになる。
その手の中で確認する。
枝を繁らせ、
花が咲き、
またその種子が実る頃に、
その葉の影に、面影を見る。
すべては巡り、繰り返される。
光を遮る葉の影で、さらさらと撓む音を聴く。
それを僕は、知らされる。
それを僕は、思い出す。
あなたの声をそこに聴く。
繰り返される愛情。
それが次へ、そしてまたその次へと、
繋がっていくことを願って。
そして、そのことに感謝を。
自分が次に手渡していかなければイケナイ感情の、
義務を、しっかりと受け止めようと。
いろんなことを思い出します。
そして失くしてから、
思い出すのです。
よしのりさんは、
いくつぐらいの方なのでしょう。
ご自分が、
繋がるチェーンのひとつの環だと、
世代の継ぎ目としての、
橋渡しを、感じたりされますか?