その度にそれを望んでいた。
あの静かな犬のように、
その足に纏わりついて、
まわりを巡る。
背が触れるように、そこに座る。
顎を足の上に載せ、
そこにいることが当たり前のように、
振る舞うことができるなら。
その名前を呼んでみる。
身体が絞り出す。
声は喉から出る直前に、
目の前で垂直に堕ちてゆく。
誰かがそれを耳にする事はない。
柔らかな肌を感じて、
背骨に波が押し寄せる。
それを僕に見せてくれる。
震えが、
口移しするように、
身体の中に染み渡る。
そこから外へと沁み出してゆく。
ほんの少し、その尾を動かせば、
微かにすねに触れる場所。
少しでも近くに。
表面積を、探し当てる。
その匂いが、
何処から来るのかを伝えたい。
もういちど、
名前を呼んでみる。
糸がその揺れを辿り、
余白が、それを埋める。
ひとしずくで、溢れてしまう。
スプーン一杯で充分。
あの静かな犬のように、
その足に纏わりついて、
まわりを巡る。
背が触れるように、そこに座る。
顎を足の上に載せ、
そこにいることが当たり前のように、
振る舞うことができるなら。
その名前を呼んでみる。
身体が絞り出す。
声は喉から出る直前に、
目の前で垂直に堕ちてゆく。
誰かがそれを耳にする事はない。
柔らかな肌を感じて、
背骨に波が押し寄せる。
それを僕に見せてくれる。
震えが、
口移しするように、
身体の中に染み渡る。
そこから外へと沁み出してゆく。
ほんの少し、その尾を動かせば、
微かにすねに触れる場所。
少しでも近くに。
表面積を、探し当てる。
その匂いが、
何処から来るのかを伝えたい。
もういちど、
名前を呼んでみる。
糸がその揺れを辿り、
余白が、それを埋める。
ひとしずくで、溢れてしまう。
スプーン一杯で充分。
あるものと言えばその静かな犬があの足の持ち主に寄せる信頼感と安心感。
それにお互いへの愛情...かな。
それは幸せな時間でしょうね。
たくさんはいらないから。少しずつでいいから。
安心したいから
いつも触れていたい
・・・その勇気が欲しい
手を伸ばせば届くのに
あなたの背中は
それを待ってくれているのに
・・・その勇気が欲しい
触れた指先から
あなたの温もりが伝わってくる
私は
その暖かさに抱かれて
夢を見る
あなたは
そんな私を知らない
この文章は、ある方のentryを読んで、
その方にコメントとして、残させて頂いた文章の、
描き直しです。(あまり直ってないですが)
「ひとさじ」という言葉を、
僕はここや、どなたかのページのコメントで、
多く使います。例えば、
ひとさじを注ぎ込まれただけでも、
充分に溢れだしてしまう....等です。
もしかすると、よしのりさんは、
その言葉をお読みになって頂いたのかもしれません。
すごいなあ。じっくり読んで頂いているんですね。
ありがとうございます。
もしかしたら、
僕の文章の中にもあるのかもしれないと、
いくつか心当たりを探しましたが、
ちょっと見つけられなくて。(笑)
僕はリメイクや、特にリライトを、
毎回必ず繰り返します。
一度書いたモノと同じ内容を、
全て違う言葉で書き直したり、
文章を逆の順に辿ってみたり。
初めに書いたモノがいいことの方が多いのですけれど。(笑)
PS:
何故かどうやっても、TBができないんです。
以前にも書きましたけど、
普通にやっても、すべて??になってしまうんです。
この文章も、TBしたいのですが、出来なくて。
Safariおかしいのかなあ?
そんな時間があるとしたら、
今までの時間が報われるのでしょうか。
それとも、
触れる場所にあるはずのモノを探して、
常に落ち着きなく動き回る、その尾を、
信頼の証とするか、否か。
もし幸せな時間なら、
細く、長く。
それを得る為に。
読んでいて下さっていて、ありがとうございます。
気持ちの中に沁みてくるようなコメントを、
いつも残して下さっていますね。
あなたの温度が、伝わってくるようです。
肌触りは、感触は、
何よりの贈り物。
ただそれだけで、幸せな気持ちになれる。
抱きしめてくれるだけで、
高く昇れるような安心もあるのに。
なかなか叶わない時もありますね。
伝えられない時って、切ないですよね。