どうしてだろう。
話しかけても、聴こえない。
まだ横顔のままでいる。
手を伸ばせば、指先は届くのに、
触れられないほど遠くに感じる。
窓の外の雨のほうが、
身体を通り越して、ずっと近くにある。
雨がチカラを貸してくれる。
時間をかけて、氷を溶かして、
やっと言葉が届いても、
何処か遠いところから、
数秒だけ、偶然笑顔が舞い戻って来て、
その表層を撫でてから、
すれ違うように消えてゆく。
冷たい頬の上で、
一度だけ躊躇する。
それは笑顔とは逆に、
その印象を悲しくさせる。
あまりに小さく青白い。
重い言葉を、
チカラを込めずに、淡々と話す。
話しかけても、聴こえない。
まだ横顔のままでいる。
手を伸ばせば、指先は届くのに、
触れられないほど遠くに感じる。
窓の外の雨のほうが、
身体を通り越して、ずっと近くにある。
雨がチカラを貸してくれる。
時間をかけて、氷を溶かして、
やっと言葉が届いても、
何処か遠いところから、
数秒だけ、偶然笑顔が舞い戻って来て、
その表層を撫でてから、
すれ違うように消えてゆく。
冷たい頬の上で、
一度だけ躊躇する。
それは笑顔とは逆に、
その印象を悲しくさせる。
あまりに小さく青白い。
重い言葉を、
チカラを込めずに、淡々と話す。
届いたと思ったら、想像していたぬくもりと違っていた。。。
小さい時のある日を思い出しました。
私のものだと思っていたその手は、実は違うのだと。
触った手のぬくもりで、悟ってしまった日のコトを。
昔々のお話です。
他の人に握られていること、
握ってくれた手に、
感情が宿っていないこと、
大切に思っていても、その手が離れてしまうこと。
人と別れることは、
小さな自分と他者を知る事になる。
温かさ。
振りほどいたその指が、
髪を、頬を、顎を、
触れた感触が、
まだそこに残っている。
それがかつて温かかったから、
その冷たさに、驚いて手を引っ込める。
判ってしまいましたか。びっくりしました。
そうなんです。表現は違いますが、
10日に書いた文章の最後の部分だったのです。
書き上げてから、
読んでみて、しっくり来なかったのです。
それで実は10日の分も、細かく全部書き直しました。
多分たいしたことではないのですが。
書き上げてから読んでみて、
どうしても最後の部分に、他のイメージを思い浮かべたので、
そこだけの為に、この文章を作り直しました。
少しは伝えられることができるようになったでしょうか。
客観的にならないと、自分では判らなくて。
読んで頂いていて、とても感謝しています。
残念ですが、前向きな文章はもう少し待って下さい。
また立ち寄って頂けることを、
心待ちにしています。
忌憚ないコメントをこれからも是非お願い致します。