ロシアで学ぶ万年学生の越冬生活

日々思った事を、徒然なるままに書いていきます。

JAPAN EXPO IN RUSSIA 2011 見学しました!

2011-11-20 22:44:42 | モスクワ生活記

去る、11月14日・15日にモスクワにて"JAPAN EXPO IN RUSSIA 2011"が開催されました。

"JAPAN EXPO IN RUSSIA 2011"
公式サイト


幸いにも、EXPOで通訳として働いた友人から情報を教えて頂き、留学生活を送っているだけでは決して体験できない、日露ビジネスの最前線を見学することが出来ました。
モスクワ留学中の日本人学生にとっても、ロシア人学生にとっても貴重な体験でした。
普段では入ることができない展示会やホテル内での多くの企業関係者の方から直に貴重なお話を拝聴することが出来ました。













残念ながら、自分はEXPOに関しての情報を聞いたのが開催直前だった為、普段からモスクワで行なっている勉強や活動を調整するが叶わず、初日の午後からの参加・ホテルでの立食懇談会、2日目の午後1時から午後4時までの見学だけしかできませんでした。

本当ならば少しでも多くの方から貴重なお話を拝聴し見聞を広めたかったので残念でなりません。

来年もモスクワでEXPOが開催されるようなのでその際にはもっと大きなイベントになっている事でしょう。

見学や懇談会に招待してくださった方。本当にありがとうございました。
この場で再度御礼申し上げます。



また、先週末は"фестиваль японской современной культуры"も開催されました。

"фестиваль японской современной культуры"
公式サイト

このイベントには、普段から親しくして頂いている方からの協力要請、日本語を教えているロシア人、以前からの友人も多数参加していたのでどんな形であれ参加、もしくは見学したかったのですが、週末も普段から用事が入っており、それを外すことが出来ず参加・見学が叶いませんでした。


日本人にとっては親しみにくい隣国のロシアですが、ロシアでは日本語・日本文化は年々関心が高まっています。

一人の日本人として、とてもありがたく思うと共に、『善隣の誼』を持ってこれから本当に日本が存続していく上でロシアとの関わりを重視していかなければならない時代になったのだと実感いたしました。


ちょうど今から1世紀以上前になりますが、当時のロシア帝国と戦争後に明治天皇が出した勅を思い出しました。


【露國と講和に關する詔・明治三十八年十月十六日】『官報』。

 朕、東洋の治平を維持し、帝國の安全を保障するを以て、國交の要義と爲し、夙夜懈らず、以て皇猷を光顯する所以を念ふ。不幸、客歳、露國と釁端を啓くに至る、亦た寔に國家自衞の必要、已むを得ざるに出たり。

 開戰以來、朕が陸海の將士は、内、籌劃防備に勤め、外、進攻出戰に勞し、萬艱を冒して、殊功を奏す。在廷の有司、帝國議會と、亦た善く其の職を盡して、以て朕が事を奬め、軍國の經營、内外の施設、其の緩急を愆らず。億兆、克く儉に克く勤め、以て國費の負荷に任じ、以て貲用の供給を豐かにし、擧國一致、大業を贊襄して、帝國の威武と光榮とを、四表に發揚したり。

 是れ固より我が皇祖・皇宗の威靈に頼ると雖も、抑も亦た文武臣僚の職務に忠に、億兆民庶の奉公に勇なるの致す所ならずむばあらず。交戰二十閲月、帝國の地歩、既に固く、帝國の國利、既に伸ぶ。朕の恆に平和の治に汲汲たる、豈に徒らに武を窮め、生民をして、永く鋒鏑に困ましむるを欲せむや。

 嚮に亞米利加合衆國大統領の、人道を尊び平和を重んずるに出でて、日露兩國政府に勸告するに、講和の事を以てするや、朕は、深く其の好意を諒とし、大統領の忠言を容れ、乃ち全權委員を命じて、其の事に當らしむ。爾來、彼我全權の間、數次會商を累ね、我の提議する所にして、始めより交戰の目的たるものと東洋の治平に必要なるものとは、露國、其の要求に應じて、以て和好を欲するの誠を明かにしたり。

 朕、全權委員の協定する所の條件を覽るに、皆な善く朕が旨に副ふ。乃ち之を嘉納批准せり。朕は、茲に平和と光榮とを併せ獲て、上は以て祖宗の靈鑑に對へ、下は以て丕績を後昆に貽すを得るを喜び、汝有衆と、其の譽れを偕にし、永く列國と治平の慶びに頼らむことを思ふ。今や、露國、亦た既に舊盟を尋ねて、帝國の友邦たり。則ち善鄰の誼みを復して、更に益々敦厚を加ふることを期せざるべからず。

 惟ふに、世運の進歩は、頃刻息まず、國家内外の庶政は、一日の懈りなからしむことを要す。偃武の下、益々兵備を修め、戰勝の餘、愈々治教を張り、然して後ち始めて能く國家の光榮を無疆に保ち、國家の進運を永遠に扶持すべし。勝に狃れて、自ら裁抑するを知らず、驕怠の念、從つて生ずるが若きは、深く之を戒めざるべからず。

 汝有衆、其れ善く朕が意を體し、益々其の事を勤め、益々其の業を勵み、以て國家富強の基を固くせむことを期せよ。



世紀を越えた壮大な願いと目的が一歩一歩両国間で築かれている。

そう実感した週でした。