9V-SJF通信

航空関係を中心としたコラムです。

NRTとKIXの連係

2005-03-05 22:36:25 | 航空旅行
以前、セントレアの記事を載せましたが、その記事を書くためにいろいろとネット検索をしていたところ、このようなブログを見つけました。

著者であるpp_703_world氏は空港に惹かれ、ゼミでの課題に空港を選んだとのことですが、その成果をブログに掲載しています。この中に「成田だけで24時間運航は難しい、でも、成田と関空が連係することで魅力が増すのではないか」との考察が出ています。私はこれは以前から同感に思っていたことであり、なかなか面白い話ですので紹介したいと思います。

詳細はpp_703_world氏のブログ記事「産業調査 最終回」を御覧戴きたいですが、氏はアジア方面は関空、欧州方面は成田といった具合に、各空港の地理的条件に合わせて役割分担をする、と述べています。私は、氏とは少し意味が違っていて、運航時間帯別にこのような連係ができないのかな、と思っています。

例えば、日本から欧州へ行く場合、朝、もしくは昼間に日本を発ち、夕方、もしくは夜、現地到着の便が圧倒的です。成田発ではエールフランス(AF)がパリ行きの夜這い便を出していますが、韓国を除くアジア各地では一般的になっている夜出発、朝到着の欧州便は日本ではこれだけになっています。アジア各地からのフライトの場合、夜の23時、24時発といったフライトが多くありますが、成田発の場合、門限の関係でこのような時間に出発できないことから、ものの本によればわざとゆっくりパリに行く、という話も読んだことがあります。夜這い便については賛否両論ありますが、「時間が節約できる」「現地の宿泊費が浮く」などの理由で夜這い便にはある程度の需要があると思われます。わざわざこの夜這い便を選ぶ方もおられるようですし、AFがこのフライトを存続させているのは、やはりそれだけの需要があるからでしょう。他社にない価値を提供している、ということで、AFにとってはメリットになっていると思います。

しかし、もし、成田、もしくは羽田と24時間空港である関空やセントレアが提携したらどうでしょうか。つまり、24時間運航できる空港が国内でのハブ空港になってみるのです。もし、関西やセントレアから深夜発・早朝着のフライトを飛ばし、そこへ全国各地のフライトが結ばれていたら、成田単独ではできなかったフライトスケジュールができることになります。夜這い便に限らず、ハブ空港経由も含めたパターンがあれば、乗客の選択肢が増えることになり、より多くの乗客の要望に答えることができるのではないかな、と感じています。朝や昼に日本を出るノンストップ便(とは限らないでしょうが)を利用したい人は成田や関空などから昼間出るフライトを利用する、夜這い便を利用したい人はハブ空港で乗り継ぐ、そこへ向かう経由便が実現できれば、24時間空港を経由して目的地へ向かう、というのもあるのではないか、と思います。

現状、このような動きがある話は聞いていないので、このプランは当分達成しそうもないですが、もし達成できたら、日本の空港はもっと魅力的になるのではないか。私は全くの素人ですが、そんなことを思いました。

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1 コメント

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すごいですね~ (ku-ko.com)
2005-03-05 23:58:49
いやぁ、航空業界の事をこんなに具体的に考えてるなんてお見逸れしました!

僕はそこまで考えれません…。

リンク無断で貼ってすいません。

唯一の常連さんなので(笑)
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