9V-SJF通信

航空関係を中心としたコラムです。

Eチケットの威力

2005-05-20 21:47:26 | 航空旅行
もともとの予定では、今頃北極越えの飛行機の中にいる予定でしたが、自宅にいる著者です。

実はGW明け後、NYへ旅行に行く計画でした。昨日が丁度出発日で、24日に戻ってくる予定でしたが、旅行直前に急に仕事が忙しくなり、調整がつかなくなったことに加え、思いっきり風邪をひいてしまい、今回は断念することになってしまいました。北極越え、というのは、私が搭乗を予定していたフライトが北極経由になるということがあるからです。

そうなると発生するのがキャンセル処理です。
今回は個人旅行で、旅行会社に航空券の手配をお願いしていましたが、航空券の発券形態がEチケットでした。そして、Eチケット控えは所定のWEBサイトにアクセスして、自分で印刷するという方法を取っていました。従来からの紙チケットの場合ですと、現物を旅行会社に返すことになりますが、この場合だとそもそも現物というものが存在しないので、旅行会社のコンピュータ処理をするだけで済むことになります。

ということは、折角手にしたチケットを返却する、ということがなくなります。以前の記事で、このところ急速に浸透するEチケットについて、一飛行機ファンの目から見て便利だけどさびしい、と書きましたが、今回のように、搭乗予定だったフライトをキャンセルせざるおうえない状態になったとき、手に入れたコレクションを手放す、ということがない、ということは、私にとって、精神衛生上も非常に好ましいなということを感じました(キャンセル料などの話は除く)。もし、このチケットが航空会社オリジナルデザインのチケットで、自分がそれを持っていなかったり、珍しいものだったり、気に入ったものだったりすると、旅行がキャンセルになったことに加え、入手したものを手放さなければならないということで精神的なダメージが増しますが、それがないだけ全然違います(紙チケットのチケットカバーを記念に取っておこうとは思わないだろう多くの方々にとっては、どうでもいいメリットなのかもしれませんが、私にとっては大きなメリットです)。印刷したEチケット控えはキャンセル処理で必要になることもない、とのこと。

また、そのチケットを返しに購入元である旅行会社や航空会社へ出向いたり、郵送で送り返したりする手間がなくなる、という実務上の手間も省けます。

今回の旅行では、航空券に関しては全面的にこのWEB印刷形式のEチケットで発券していました。
Eチケットを使った旅行は以前1回だけありますが、WEB印刷方式ではないですし、一部紙チケットの区間もありました。今回は全面Eチケットになる初めての旅行になる予定でした。よく言われるEチケットのメリットについては当ブログの過去記事や私のWEBサイトでも取り上げていますし、航空会社サイト、数多ある旅行サイトや指南書などでも頻繁に取り上げられていますので、ここでは省略しますが、今回のように万が一キャンセルになった場合にも、ファンにとってはこんなメリットがあったんですね。

今回のフライトは止むに止まれずキャンセルとなってしまいましたが、実際に発行してもらったEチケットを行使するのはまたの機会までお預けとなりますが、Eチケットの威力を実感させた出来事でした。紙チケットがなくなり、特徴あるデザインのチケットカバーが手に入りにくくなるのもさびしいけど、Eチケットの便利さと威力も捨てがたいなぁ、と感じるこの頃です。