9V-SJF通信

航空関係を中心としたコラムです。

乗ったら、見よう

2005-03-21 14:08:19 | 航空旅行
先日、6J119の機内で急減圧を当ブログで取り上げ、そこで安全のしおりについて言及しましたが、航空ファンyasueさんのwebサイトにある掲示板で安全のしおりに関する投稿を見つけました。私達、旅客としても考えさせられることなので、ここに紹介します。詳しくはそのyasueさんの掲示板をご覧戴きたい(掲示板なので、時が経つとどこかに埋もれてしまうかも)のですが、
・安全のしおりを読む人が少ない、離陸前のデモも、旅慣れるに従い、見る人の割合が減少する
・救命胴衣の着用方法1つをとっても、何種類もある
・救命胴衣を搭載しない機材で、海上へ緊急脱出するにはどうするか
・救命胴衣を膨らまされるときの音は相当なもの
といった議論がされていました。

これまで私もいくつかの航空会社の飛行機に乗る機会がありましたが、この掲示板の指摘にあるように、基本的な部分「黄色くて、取っ手なりひもを引くと膨らむもの」という仕様はさほどかわりありませんが、着用後、それを身体に固定する方法は航空会社によって違いがあり、A社の仕様では左右の金具にかけて固定するものだったが、B社ではプラスチックの爪、C社は紐をしばる、いったように、ある会社で習得したものが必ずしも該当するとは限らない、というのが各社の安全のしおりを見比べたり、デモを見てわかったことです。この記事を投稿されたHALさんは紐でしばるタイプの救命胴衣を使用する航空会社だった場合、「えっ、金具は?どうやってとめるの?」とあわてたりしそうだ、という点を指摘されていますが、「自分は飛行機に乗りなれているしぃ、救命胴衣の着け方も知っているシィ」などと思っていると、盲点になりかねないです。安全のしおりを読む重要性はあちこちで言われていますし、6J119の記事で安全のしおりやデモを読んだり見たりした人とそうでない人では事故の負傷率に大きな差がある、という話を取り上げましたが、各社での救命胴衣の仕様の違いは、そのことを物語っています。

日本の航空会社ではどうだかわかりませんが、アメリカの国内線を利用する機会がありました。そのときは、救命胴衣は搭載されていなく、着水時は座席のクッションを取り外して抱きかえる、という形になっていました。

ここでは救命胴衣についての議論がされていますが、このことは救命胴衣に限った話ではなく、ドアの開け方、更には私が見たケースでは酸素マスクの着用方法まで、違いがある会社もあったような記憶があります。酸素を吸うのに、マスクを引っ張るのではなく、引き手があって、それを引っ張る、という仕様の会社もあったような覚えがあります。

この投稿を最初にされたHALさんは「皆様、乗ったら見よう、ですね」と問題提起をしていますが、まさにその通りだな、と感じさせられる記事でした。

# 救命胴衣を膨らませるシーンはテレビで見た覚えがありますが、ものすごい勢いだった記憶があります。もし、自分がそんな羽目になったら、ドキッとするだろうな...