ウキウキ♪ママン

レシピも暮らしも感じる心もみな一緒!
さあ、日常を楽しみましょうね。

たらの煮つけ

2004年11月15日 23時36分49秒 | レシピ
今日はスケソウダラを頭ごと煮つけました。

花山椒をたっぷりいれて。
しょうがはあえていれず、甘辛にしっかりと煮つけます。

あとは京いも、レンコン、にんじん、インゲンのグリルにお出汁をさっとあえて生わさびを添えます。

ご飯は五穀米。

お吸い物はハヤトウリと花麩ととろろこんぶ。

漬物はキクイモの味噌漬。

お魚が一品、しっかりとしたお味であとはあっさり。

さあ、ゆっくり召し上がれ。

食後にママン手作りの棗酒はいかが?ゆっくり眠れますよ・・・。

入院中のこと・・・。

2004年11月15日 01時00分28秒 | ママンのつぶやき
いろいろなことを考えました。
ゆっくり、熟成させるかのように思考できたのは幸いでした。
思えば幼い頃は体が弱くて入退院ばかりしていたママン。
最近はすっかり普通の生活だったので久しぶりに不自由な生活を楽しんできました。

子供たちもサゾカシ淋しがっているだろうと思いきや、パパとの刺激的な生活(?)
を楽しんだようでホッとしました。食事はみな夫が頑張って作っていたのだとか。
私が退院して子供たちと実家にいってしまったら、急にやる気が無くなって淋しくなってしまったそうです。うふふふ。わかるような気がして同情してしまいましたけど、夫も仕事がありますからね。
そして「キミの入院中の生活も子供たちのお陰で楽しかったよ」といってくれた夫の心遣いに感謝!
きっと、いえ・・・かなり大変だったとは思うのですが、気がつかないフリ、しておきましょうか(笑)

今回の思いがけない出来事は、私に「考える時間」をプレゼントしてくれました。
子供たちのこと。
夫のこと。
ブログのこと・・・。
そして自分自身のこと。

当たり前の日常がどんなに有難いことか。
子供たちの笑顔も泣き顔も。
夫の優しさも。
ブログでのやりとりも。
どんなにヒトとの出会いに恵まれていたか。
他人に支えてもらっている自分に気がつくとはこういうことなのだとしみじみ感じました。

熟成させた思いをこれからのブログに反映できればいいな、と思っています。


そして今回の出来事でママンが学んだことは・・・。

みなさんもこういうことがあると、途端に日々やりのこしていたことが気になり始めませんか。

ママンは「緊急手術です」と主治医に言われた瞬間に「油断大敵」という言葉と小説を思い出しました。
高校生のとき、現代文の先生がママンに勧めてくれた本に書いてあった言葉です。
残念ながら本と著者を忘れてしまったのですが話が面白かったので簡単にあらすじをご紹介します。
(うろ覚えなので間違っているかも!ご存知の方がいましたらぜひ、教えてください)

剣の達人のところにその奥義を教えてくれと押しかけてきた若い侍が、何年もの下働きに耐えてようやく教えてもらえる日がやってくるのです。師匠に「奥義を教えるからには、その剣で命を落とすやも知れぬ。いま少し時間をやるから身辺整理をしてくるがよい」といわれて、若い侍はそのとおりにします。身の回りを片付けて親しい人に書をしたため、身奇麗にして師匠の前に座ります。
そこで師匠に突きつけられた剣の奥義、それが「油断大敵」なのです。
たしか、剣に生きるものはいつどこで死んでもいいように身辺整理をしなくてはいけない、時間をやるからといって身辺整理をするような生き方では剣の道には程遠い・・・というようなオチだったと思います。

ママンは急に手術だ、入院だ、となったときにこの話を思い出して悔やみました。
「あああ~!主婦だって油断大敵だったのよぉ!もしこのまま死んじゃったらどうしよう!」
(簡単な手術で・・・なんて笑わないで下さい。本当にそう思ったんですから)

子供たちのことだって、夫は全部知っているわけではないし、運動会に秋の遠足、バレエの発表会エトセトラエトセトラ・・・下の子の予防接種も待ち受けている!!
その上、作ってる天然酵母だって私がいなければきっとただの腐れ液体だし、ぬかみそだってカビだらけになるだろうし、粕漬けも誰が新しい粕に漬けてくれるのさ!!
季節の変わり目なのに服だってまだ全部出していないし、子供も大きくなっている。買い足さなきゃいけないものもたくさんあるのに~!

ブログだってそのまま何ヶ月も放置してしまうじゃないですかぁ!

泣き叫ぶ次女に不安げな長女、そして一番強がっているけど今にも泣き出しそうな夫。
彼らに笑顔で手を振りつつ手術室に消えたママンの頭の中には、実はそんな思いで一杯でした。

ヘタクソな研修医に三回も脊髄に針を刺され、死ぬ思いをし、
「私は実験台になるというサインはしていないいいいい!まだ死にたくありませんっ!子供が小さいのですぅ!やらなきゃいけないこと一杯あるのに殺されるウウウウ!痛いいいい!」と叫んでようやく上手な麻酔医にかわっていただけました。ホントです。遣り残していることが多いと醜いですね・・・。
今でもヘタクソなハリのあとは骨の髄までズキズキ痛んでます。
笑い事じゃないですよ。
「まだ、死ねない!」って本気で思いましたから。


今日という日を一日一日「油断大敵」で過ごす・・・。
これが今回学んだことです。
いざというときジタバタしない生き方が一番美しい、そう感じたママンでした。