木の下で話しましょう

ソトコトとは、木の下で話しましょう、というアフリカ語源の福祉用語です。

入れ墨

2013-08-27 | 社会

入れ墨をクリックして頂ければ、ここに書く必要もないのだが、ここでは筆者の周辺で見かける入れ墨環境をぽつり。

入れ墨の施術は医師が行うのでなければ保健衛生上の危害を生ずるおそれのある行為であり、入れ墨の施術には医師免許が必要である

具体的には、「針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為」を医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反し(平成13年11月8日付け医政医発第105号厚生労働省医政局医事課長通知)、同法第31条第1項第1号により3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処せられ、又はこれを併科される場合がある。2010年7月には、医師免許を持たずに元暴力団組員らに対し強制的に入れ墨を施していたとして、兵庫県警が彫り師の暴力団組員を逮捕した。

へ~、驚いた。

近頃、毎日、入れ墨を目にする。

例えば、世界陸上選手の腕、肩、太もも等、主に男性だが女性にも見かけた。

そして、ミナミのスーパーにて。

筆者の世代では、入れ墨は、反社会性であり公に曝す代物ではないとの観念がある。

先般も、大阪市は、職員の入れ墨者の配置転換をさせた。

入れ墨に対する法的規制は、敗戦後の1948年(昭和23年)の新軽犯罪法の公布とともに解かれたため、現在の日本では入れ墨そのものに対する法的規制は存在しない。ただし、入れ墨に対する間接的な法的規制として、次のようなものがある。

  • 入れ墨をした者の入場が禁止されている公衆浴場などに入れ墨をした者が入ると建造物侵入罪(刑法130条前段)の構成要件に該当し、入れ墨をした者が退場を求められても従わなかった場合は不退去罪(刑法130条後段)の構成要件に該当する。2010年1月には、「入れ墨お断り」の看板を無視して入浴施設に入ったとして建造物侵入罪に問われた裁判で、被告に懲役7ヶ月(求刑・懲役1年)の実刑判決が言い渡された[20]
  • 暴力団対策法24条は、指定暴力団員が未成年者に入れ墨を施すことを強要する行為などを禁止している。
  • 一部の地方自治体では、青少年保護育成条例等によって、未成年者に入れ墨を施す行為が禁止されており、違反して入れ墨を施術した者は処罰される[21]
  • 神戸市の須磨海岸では、須磨海岸を守り育てる条例によって、「入れ墨その他これに類する外観を有するものを公然と公衆の目に触れさせること」が禁止されている。

入れ墨を入れた者は、暴力団構成員と認識され、公衆浴場(温泉大浴場サウナ銭湯スーパー銭湯健康ランドなど)や遊園地、プール、海水浴、ジム、ゴルフ場などへの入場を断られることがある。これは日本では暴力団員が入れ墨を威勢を示す手段として用いてきたことによる。

司法当局は入れ墨の有無を当人の社会的スタンスを示す明確な指標として認識しており、逮捕された者は留置施設において入れ墨の有無確認とその写真を撮影される。

警察検察での取調べや公判に際しては、入れ墨の存在が担当官の心証に反社会的性向の象徴として捉えられるため、結果として量刑に影響を与えることが多かった。

入れ墨は江戸時代以降は刑罰の一種であり、現在でも暴力団関係者の象徴として用いられることがある。

 

福祉関係の用語にスティグマという用語がある。

汚名の烙印を押されるといった意味があり、心身の障害や貧困による社会的な不利益や差別、屈辱感や劣等感のことである。

 いわばネガティブな意味のレッテルで、もともとは、奴隷や犯罪者であることを示す刺青などの肉体的刻印のことを指す言葉であった。

このような歴史を知ってか知らずか・・・・

はたまた、広範囲で受け取り明るくご陽気に身を飾るためのファッションと割り切って堂々と披露しているのか・・・

大阪のミナミは、歓楽街である。

筆者は、週に数回、介護のためにその地を訪問する。

マンションなので近隣者によく遭遇する。

挨拶をするのだが隣室の若者の腕には、真っ赤な入れ墨があり、流血と勘違いをして思わず注意しようとしてよく観たら流血しているような入れ墨だった。

何か物語があるのだろうか、上腕は、青く汗ばんでいた。

入れ墨を目にした途端、寝たきりの高齢者が独りで住んでるので、よろしくお願いします、とは、言えなかった。

以前、そこには高齢男性が住んでいて、お願いします、と躊躇なく言えた。

外見で判断してならぬのだろうが、両腕の真っ赤な入れ墨の青年には、口をつぐんでしまった。

流行なのか山高帽子をかぶり、サラリーマンでないのは理解出来た。

拗ねたような三角目が気になった。

挨拶をしたあと、バタン!と大きな音を立てドアを閉めた。

 

帰路にスーパーへ寄り、自分の食材を購入する。

数年前までは、珍しかったのだが、というより薄着の季節で目立つのかどうか、入れ墨が目につく。

スポーツマン風の青年、外国白人の女性、黒人、日本の女性、様々なカップルが肌を露出して生活をエンジョイしている。

 入れ墨の背景には、国際結婚による文化の融合もあるのかもしれない。

2010年厚生労働省人口動態統計年報によれば、結婚総数(婚姻件数)の約4.3%(=30,207/700,214)が国際結婚であり、この数値は1980年の0.9%(=7,261/774,702)と比較すれば大幅に増加していることがわかる。

しかし、2000年代半ばまで急増した国際結婚数はその後、減少し始めている。これは、ビザ取得目的のための偽装結婚結婚詐欺などの摘発が多くなったことも影響している。

 

丁度、十年ほど前、会社で未婚の女性が、交際している男性が入れ墨をしているので自分も肩に入れたいけど、どうしたものか?と、筆者に相談した。

それを傍で耳にした60代男性上司が、怒りをあらわにした。

「そんな者とは、別れよ!!入れ墨なんてヤクザのすることや!!」

すると、女性は、私に訊ねた。

「なんで、彼の云ってることは本当ですか?」

解説すれば、彼女は上司の元同僚の息子と交際をしていて縁故で採用され事務員をしている。

ま~、上司の云ってることは、一応、まともで入れ墨は健康を害する要因だし、止めた方がえ~わ、と諭した。

「そうですか~、今、ワンポイントタツーが流行していて、格好え~んですけどね~

考えます」

間もなく、彼女はその彼と結婚し退職をした。

 

いわば、個人の見解、趣味嗜好の問題なのだが、入れ墨者の居住地は、歓楽街に多く、一般の住宅街では、あまり見かけない。

やはり、類は友を呼ぶ習性なのかもしれない。

前に住んでいた場所の駅前に、ヤクザが居住していて喫茶店を営んでいた。

夏になると皮膚呼吸が出来ないので、裏の路地で裸になり孫達と涼んでいた。

丁度、その時刻は、退社時刻でよく見かけた。

最初、派手なシャツを着たおっさんやな~と思っていたが、慣れる内に挨拶をするようになりよく観察すると入れ墨で、その頃、隣のおっさんが、もんもん(入れ墨)おっさんは、現役ヤクザだと教えてくれた。

色つやも良く高齢のようだったが、恰幅が良いので入れ墨にも張りがあり綺麗だったが、それも災いしたのか、あっけなく他界した。

たまにエレベーターで入れ墨男に出会う。

服装、家族の顔つき、様相から察するに、堅気のようではあるが不明だ。

幼児を抱いて遊んでいるのによく出会う。

 

入れ墨をみれば、偏見の職業を想い浮かべる筆者は、もはや、ふる~~~い人間なのでしょう。

 

 

 



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