80k700m タイトルはまだ考えてない(旧 安全靴をはいたタヌキのホームペヱジ)

自称“流川市民”の、鉄道橋梁&トンネルと北海道の国鉄(JR)廃線跡が好きな人間がブログに挑む。(最近は迷走の日々…)

上沼田団地

2014年06月11日 | 建築物
王子方面から環七に抜ける途中で偶然通りかかった時に、ベランダ付近に配管が集中している物々しい外観に惹かれたが、どうやら、マンションには元々浴室がなかったらしく、後年に浴室をベランダに設置したようだ。
人々の切なる願いに応えるべく変化したものだろうが、団地が完成した当初は、皆が銭湯通いの生活だったのであろうか?









今、上沼田団地の敷地は江北四丁目アパートをはじめとする新しいマンションに姿を変えつつあるようで、江北四丁目アパートの南側に、囲いで覆われている更地の場所があった。









撮影の途中でフェンスに吊るされていたじょうろの「らいおんぐみ みずやりとうばん」の文字に目が留まった。





江北四丁目には上沼田保育園があるが、かつては第二上沼田保育園があって、50号棟の一階が第二保育園だったが、古びた上沼田団地案内板には、単に“保育園”とだけ記されており、ここが元々の“第一保育園”だったのだろうか?





プールをはじめとする立派な遊具が残された敷地には、かつては幼児達の声が響いていたのであろうが、面影は失われており、これもやがて50号棟ごと解体されてしまうのだろう。



“安全は 家庭の中から しつけから”の標語が掲げられた掲示板は、すっかり古びてしまっていたが、“しつけ”という言葉が今、古びてしまっていないだろうか?
先般、長崎で、原子爆弾の被害を経験したガイドに、修学旅行で同地を訪れていた中学生がガイドを激しく侮蔑する事案があったらしいが、躾がきちんとなされていれば、人類が二度と経験してはならない痛みを体験した人格を攻撃する事はありえない。
“過去の失敗を振り返って反省する行為は、人間がより賢くなろうとする純粋な行為であり、決して恥ずべき行為ではないと確信している”と以前に書いたが、過去の経験を共有できなければ、反省なんてどだい無理な話だ。

常識は時代と共に変化するものであるが、人間の良識は安易に変化してはならない。

追記

ブログ掲載当時、諸般の事情で掲載できなかった掲示板本体だが、2014年07月に再撮影してきた。



35号棟脇に“建築計画のお知らせ”の看板が掲げられ、平成27年03月着工予定となっていた。
35号棟他の一角も平成27年春には姿を消す事になるようだが、その傍らで、かなり歳を召した男性が、花壇の手入れにいそしんでいた。
とても印象的で、最後の夏の光景として撮影しようかと思ったものの、ただ数回訪れただけの“よそ者”である私には撮影できず、立ちすくむしかなかった。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
上沼田団地 (かずっさぁ)
2014-06-23 19:59:54
調べてみた
別のブログでも記事になっていたようで・・・
この写真も囲われる前なんですね
ちょっとだけ中に入ってラッキーでしたね
ラッキー・・・かな?
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かずっさあ様、ありがとうございます (たぬき)
2014-06-30 11:38:27
ここの50号棟はまだ住人がいたので、保育園跡の出入口には立ち寄る事ができましたが、南側には、閉鎖後に設置されたとおぼしき不法投棄だかの警告があって、いつ通報されるかとドキドキでした(笑)
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上沼田団地 (上沼田団地)
2018-12-22 12:28:02
上沼田団地
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